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37話 ひいおじいちゃんとひいおじいちゃん

遅くなりました、更新さあせていただきます

今回はもちろんのことくりぼっちを満喫していました

負け惜しみです

やーいやーい

リア充爆発!!!

あの事件の後、報道されることなく何事もないように時間は過ぎて言った。

警察病院に運ばれた牧村は糖尿病が悪化し、薬のみの治療から透析治療を受けることを余儀無くなった

糖尿病の薬と思い飲んでいたものは、むしろ悪化させるような作用を持つ薬でありあの時気がつかずにいたら

いつ命を落としてもおかしくなかったと担当医が話していた。


ようやく落ち着きはじめ、面会が許された日に源一郎は橘に呼び出され牧村が搬送された警察病院に出向いていた

いつもの格好ではなく黒を基調とした着物を身につけ、どこか昭和の匂い漂うそんなイケメンおじさまの登場と相待った


部屋に入る前、受付にいた若い看護師が源一郎のことを話したのかナースステーションから黄色い声が聞こえてたいのは言うまでもなかった


「橘:じいちゃん、牧村さんが話があるってよ」


病室に通され、そこにいたのは透析治療を受けている牧村の姿がある

機械が部屋の中に設置され少し太めの管には赤い液体が満たされているような状態であった。

これが透析を行うに至っての大きな代償。


この病室に入る前に歩いていた時、ほかの病室にも同じような機械をつけた人がベットに横たわっていたのを見ていて痛々しかった。聞けば透析は結構の時間を必要として朝からやったらだいたい夕方くらいには終わるという

それを牧村自身も受けていた。


「牧村:面目ありません、こんな姿になるだなんて」

「源一:安静にしなさい、まだまだあなたにはいきてもらいたい」

「牧村:私はもう歳です、長く生き過ぎただけのことです。」

「源一:まだまだこの世界はいろいろなものに満ち満ちています、もっといきてあなたには見て欲しい」


ふふんと笑う牧村だったが、ゆっくりと目をつむって眠り始めた。失神に近い物らしい、採血をする時、座ったまま注射を打つと失神する人間が中に入る

牧村はそれに当たっていた、加えて体調もまだ完全に復活と言わず老体にはこたえたようだ

それに、警察官が病室の前で警備しているため安心して眠れるのだろう。起こさないように病室の外に出た。


橘がいつも以上に固くなっているのは気になっていたが、周りに聞こえぬように耳元で囁く(変な意味ではない)


「橘:牧村さんから検出されたあの黒いヒル、前にじいちゃんを襲った検察官にくっついていたのと同じ方だってわかった」

「源一:なんとまぁやりよる」

「橘:それと優坊が見つけた薬に関しても、糖尿病患者が飲んだら御法度のような薬だった。あとはニトログリセリンの成分も混じっていた。 わけがわからんな、犯人がやりたいことっていうのが」



深く、深く記憶の中の遠い記憶が何かを語りかけようとしていた、思い出せそうで思い出せない何かを

ニトログリセリンという言葉が頭の奥で引っかかっている、そこにもう1人誰かが遠い日の友人たちが絡んでいるような気がして、思い出そうとすれば途中で靄がかかって思い出させようとしれくれない


「橘:じいちゃん、どうかしたか?」

「源一:いや、何か思い出しそうなのだが思い出せなくてな・・・・あと一歩というところなのですが」

「橘:無理に思い出さないでくれ、でも思い出したら言ってほしい。この事件に関わるなら、あのリンチ事件に関わるなら嬉しいな」

「源一:無理を言わないでください、こう見えても105のジジイですからな」


だが遠くの方で誰かが大切な何かが助けを求めているのはまぎれもないことなのに、思い出そうとすればするほどあの島での事件が、出てこようとして、もっと思い出そうとした瞬間白石に刺された傷がズキズキと痛み出していた




忘れたくないバカ4人に引けを取らない大切な人のことを、だけど一つ思い出せるのは襟元の部隊章が小豆色だったこと李が運転する覆面の後部座席にどっしりと腰を据えてぼんやりと外を眺めていた。

思い出しそうで、でも思い出せそうもなくて。帰り際に自販機で買ったモンス●ーエナジーを口に運んだ瞬間、あまりの味に窓を開けて虹を書いたのは言えない




「李:じじどん!!こげなクソが!!!ああああああああああああ(目力先輩風)!!!」







「源一:すまなかった、龍一よ。よもやあぁなるとは思わなかったんです」

「李:もういいです、過ぎたことなので気にしていもはんから」

「源一:だが、これでは示しがつかない。」

「李:交番勤務時代(じで)にパトカーの中で保護した()くれぼが吐いてしまって処理とか慣れてますから」




要は昔交番勤務とかして酔っ払いの相手とかで慣れているらしいから気にしないという

だが吉野や下川は影でクックックと笑っているのだ、一度怒ったらそう簡単には鎮火しない。

特にパトカー関連になるともうそれはそれは。


田中家に一瞬の静寂が訪れている今、源一郎のもう1人のひ孫・恵美が遊びに来ていて

事の発端を聞いたときに呆れて梅子のかたを揉みながら晶子の手作りドーナツをかじっていた。

甘い匂いが空間を支配していたが、今日ばかりはそういかない。李の怒りがとりあえず

まぁとりあえず甘い匂いを消しとばしていた。

そんな空気を吹き飛ばそうと、恵美が大昔に梅子宛に源一郎が当てたハガキを見せてもらったことを思い出した


表には宛先に宛名、切手が貼られる部分の下には色あせているが五芒星が書かれている

そして裏面、小さいが丁寧な字で書かれた恋文のようなメッセージに進捗状況などが書かれていた

それを今思い出した、愛している人になんと言って気持ちを伝えたのか。さぁ問い正そう

時は来た!!!!


「恵:ひいおじいちゃん。そういえばひいおばあちゃんになんて言って告白したの」

「源一:・・・・・・・・・ん」

「梅:それはね・・・ふふふ」

「源一:言うなよ!!」


「李:言えよ」


ギリギリギリ




「源一:イダダダだだだ、わかった話す!!話しますから手を離してくんちぇ。関節が外れそうなんだ!!何でもしますから(なんでもするどは言っていねぇ)」




「花:ん?」

「吉:ん?」

「創:ん?」

「下:ん?」

「「「「晶・源太・涼・浩:んんんんwwww??」」」」

((島・浅:やっちゃったwwwww))


「李:言ったな?言ったよな?時間」

「恵:13時38分、しっかり確認しました。李巡査部長!!!」

「源太:さぁ、たっぷりお話を!!お父さん、逃げとくは許しませんよ!!」


関節技が決まったところでさぁ口を開くかと思えば開きません

照れて顔が赤くなるだけで何も言おうとしない。よほど源一郎にこたえるようなことでも言ったのだろうか?

だが、覆面の恨みとばかりに関節の締め付けが時間を増すごとに気が遠くなっていきそうになる

ギリギリという痛みよりもギチギチという感じの痛みだ


「源一:しょうしくて、言えるものが!!(恥ずかしくて言えるものか!っていう意味です)」

「梅:仕方ありませんねぇ。私が代わりに言いましょう」

「源一:え?あ?え・・・・・・・アイエァ!!」

「梅:ふふふ、それはね。」


もし、この世界が終わる時が迎えようとした時にそばにいてほしい人がいるかと言われても

この通り、私は軍人だし肉親はいないしそうなった時に考えたら梅子さんがいてほしいって思ったんだ

あなたとなら笑って最期の時を迎えれたら私はとても幸せです


「梅:だったかしらね。」

「源一:・・・・・・・・・・・・・・」


顔面が真っ赤になっている源一郎。だがそれを聞いた李がどす黒い笑みを浮かべている。

いや全員がにやにやと笑っていた。


これはつまりK.O.U.K.A.I.S.H.O.K.E.I.DEATH☆


プルプルと震えだす源一郎。ちょうど遊びに・・・ではなく監視の交代にきた榛原がとりあえず

プルプル源一郎が何か起さないように軍刀とか武器とか色々をそっとリビングに避難させておいた

すとんと座り込んだ源一郎、関節技がとけたところで李の胸に顔をすっぽりと顔を埋めた

李の完全勝利モードだ。


「「「「「「「「「「「あっら〜?あらあらあら」」」」」」」」」」」


熱烈な視線と冷やかしの声、完全なる公開処刑に梅子はニマニマと笑うだけだ。


「榛:一体どういうこと?」

「花:えーっとね?かくかくしかじか」

「榛:あ〜はいはい。あらあらあら??あらあらあら!?」

「源一:もう殺してくれ、一思いに」


だが梅子のみが知っている。そのあと耳打ちで『これから先ずっと愛させてください』って言ってくれたこと


これは内緒にしておこう、後で「何で言ったんだ!?」って怒られそうだし初めて自分のことを本気で愛してくれたんだと思える人物に生まれて始めたであったのが彼だったから。


ヤイヤイと言われているが本人は決して嫌な顔はしていない、ずっとどこか寂しそうな顔をしていたのが

彼なりの心境の変化が現れたのだと言いたい。騒ぎ声を聞いて高校生軍団も参戦、おまけにハヤスケなどバカ五人組が雪乃にくっついて惚れ話を聞いたためにさらに茶化しだす。楽しい楽しい公開処刑となった。



午後9時ごろ


「源一:ったくひどい目にあった。梅子も止めてくれないから・・・だけど久しぶりだなこんなに楽しかったのは」


源一郎の心の中にある何かに満たされた感覚、これが守りたいものなんだなと1人で感心していた

今日は綺麗な月をあてに熱燗を飲もう、昔ほど綺麗に星は見えないのがわびしいがそれもまた一興だ

いつもの縁側に徳利一つにお猪口二つ。一緒に飲む相手が来ないかと待っておこう


カタン


廊下を歩く足音に来たか・・とだけ言って笑う。飲む相手は見つかった、源一郎の隣にすっと座りお猪口に手をかけた

何も言わずとも徳利の酒をつぐ。酔狂めなんていうがそれはただ笑うだけ


「源一:今宵はお前と飲みたい、いいか?」

「黒源一:あぁ、飲みながらゆっくり話そう」

「源一:すまなかったな、ずっとお前のことはわかっていたのに気がつかなかった」

「黒源一:気がつきにくいものさ、だがそれを一番知っているのは自分でわかっていても気がつかない」

「源一:そうだな・・・そういえばこの前、花世に刀を渡せと助言したのはお前だろう?気づいていたぞ」

「黒源一:まぁな、もうじき行けると思ったからな・・・口添えしただけだ」

「源一:本当に酔狂なやつだ」

「黒源一:全くだ・・・俺ってやつは」


こうやって自分と話をするのは、初めてだ。押し殺していた何かをゆっくりと溶かすように

話して言ったのは・・・・ずっと気を張り詰めすぎていたのかもしれない、そうすることで自分の弱さを隠して来ていた


だけどもう隠すことはない。ありのままの自分を出せばいいとようやくわかったような気がした

軍人「田中源一郎」ではなく1人の人間としての「田中源一郎」というものに


「源一:一つ聞きたいことがある、お前なら・・・・「儂」なら覚えているかもしれないからな」

「黒源一:あの島のことか?」

「源一:大切な何かを忘れているような気がしてな・・・・あの時、誰かがいた」

「黒源一:あの島で、俺の友人が死んだ。死んだと思っていたが実は生きていたんだ」

「源一:・・・・・思い出した、あいつは・・・・工兵の田島だ、田島睦夫タジマムツオだ」

「黒源一:あぁ、だが俺も思い出そうにも出てこない、あの時の記憶だけが見事にぷっつんと切れていてな」


もうすぐそこまで出てこようとしているのに思い出せない

あの場所であの時本当は何があったのか・・・源一郎が意識を失う直前何かを言われたことも


「黒源一:そろそろ時間だ・・・・お前と話せてよかったよ」

「源一:帰る場所ならもう見つけているんだろ?どうなんだ」

「黒源一:本音を言わせてくれ・・・・ずっと俺はさみしかった、悲しかった、苦しかった」

「源一:ずっと一人ぼっちだと思っていた、孤独なんだと」

「黒源一:だけどようやく見つけたんだ、自分が帰ってくる場所を」

「源一:迷惑をかけたな・・・・帰ってこい」


ただいま、俺。これからは守りたいものを一緒に守っていこう





「源一:・・・・・おかえり、あの地獄において来てしまった、本音を飲み込んで苦しんだ。もう1人の田中源一郎」





遅めの投稿許してください

脱稿していたわけではないのです

来週は新年ですね、早いのやらなんやら

ということで来週は正月バージョンの小話突っ込んでいきましょうかね


次回予告

新年の挨拶

「源一:・・・・・混んだけか」

「筆者:・・・・・あ・・・・あ・・・すいません」


「花:・・・・餅」

「創:お年玉欲しいンゴ」


次回

正月だしまぁなんか適当なことやっていこうぜひいおじいちゃん


ということでよろしくです

「白:次は法廷で会おう!!!!」

「源一:ここは日本国だが?」


ではでは


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