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27話 ひいおじいちゃんとおばけ工場

こんばんは、今回は茶番劇を書いてみようと必死ですが難しいものですね


もしもあなたが朝起きれない時はどうなのでしょうか、田中家の場合はこうなります

「浩:スヤァ」



ヌッ


「花:起きて起きて起きて起きて起きてカンカンカンカンカンカン!!!」


『創:お父さんお空青いよ!!起きて起きて起きて起きて起きて!!」


「晶:朝ごはんなくなるよ!!!味噌汁だけになっちゃうよ!!!」


「源太:早く早く早く早く!!カンかんかんかんかんかんカオマンガイ!!」


「梅:ビューティフォー!!!ビューティフォー!!!!カンかんかん」


「涼:早く早く早く早く早く!!」


「浩:ウルッセェ!!・・・・・・・あれ夜中の3時?なんだ夢か」

「源一:夢ではありません。現実です。これが現実(迫真)」


ヌゥゥゥ


「浩:ワァァァァァァx!!!」


デデドン!!


始まります

清々しく晴れない空、どんより曇りで洗濯物が乾きにくく涼子はもうとっても嫌でした。

一週間前の夕方。裁判で無罪を勝ち取り田中一家は弁護人の竹田一と検察官新庄凛をまめきどんちゃん騒ぎをしたが当の主役が途中で眠ってしまい


一週間経ってもずっとこのままだった、ちょうど梅子の訪問看護に来た知り合いの医師に診てもらったが別段以上はないとのことだが、花世から聞いた時に驚いたのは温厚そうな源一郎が怒り狂い暴走してしまったということ


「涼:おじいちゃんも、大変よね。あのマジックハンドもう一回出してもらいたいんだけど。」


その頃、源一郎はおぼろげに目を開けてあたりを見渡しながらゆっくりと体を起こす大じじいこと源一郎がいた

体が思うように動かないというわけではないが淀みを感じ、筋肉痛のようなものを感じていた。


あの裁判所で起きたことの前後の記憶はあってもちょうど真ん中の部分、傀儡が現れて花世の前に現れた時の記憶がすこんっと抜けている。花世や吉野から聞いて驚いたのは覚えているが実感というのはない


ふすまが開く音が聞こえその方向を見る、そこにいたのはお盆にコップ一杯の水と大きな握り飯を6つほどお皿に盛りお盆に入れて運んで来た梅子がいる


「梅:お父様、今お目覚めですか?」


「源一:梅子・・・・・すまない。あなたに夢うつつながら解放されたようだね。ありがとう」


「梅:お父様。それにしても白石さんに本当にあったのですね?うなされていましたよ、

(白石このやろう)!っと」


「源一:そこまで叫んでいたとはな。梅子ちゃん、儂はどうしても行かねばならぬところがあるのだ。浩一はいるかな?」




ここにいるよ!



え?


源一郎のいるちょうど真上の天井から浩一の声が聞こえている。いやいた! 天井の一部が外れちらりと顔を見せている、手を振っているが源一郎は動かない。違う、動けない!!


「梅:浩一!そこから降りて来なさい!お父様が驚かれているのではないですか!」

「源一:あれいいな」

「梅:お父様!」


天井から飛び降りて綺麗に着地したはいいが埃が舞って梅子はたまらず咳き込んでしまう。もともと気管支が弱いとかいうものではないがとりあえず咳き込んでしまう。


この家は戦後忍者屋敷になったのかーって感心しているが源一郎はそう言ったことで浩一を呼んだわけではない。

浩一の仕事は品川区役所の地域の生活で安全を図ること、地震で起きた際の避難地図の作成危険な場所を立ち入らないようにすること、そしておばけ工場がある、品川区の再開発地域についても浩一が担当している


「浩:そういえばどうしたのおじいちゃん、何かあったのか?」

「源一:浩一よ、今から行かねばならぬ場所がある。どこかわかっているな?」


浩一は前以まえもって用意していたように源一郎がぶっ倒れてしまう前に見せた古い本のようなものだ、それを見た源一郎、驚きはしないが顔を青ざめている


そしてそれを数ページ開き、ちょうど挟まれていた小さな紙を見て一瞬驚いたがそれ以上は何も言わなかった。

だがその顔は怒りに満ち満ちている、人の命をなんだと思っているのかということもあるがそれほどまでに追い詰められている状況であってもだ


「源一:浩一、おばけ工場に行くぞ。あの場所に行かねばならない。あれが儂を呼んでいるような気がする」

「浩:いいけど、今から法事だよ。おじいちゃん」

「源一:・・・・・・・・儂のか?」

「梅:そうです、もう時期に来られますよ。高田住職が」


高田住職、つまり千佳の父親だ。

源一郎は、昭5式軍服ではなく89式の軍服に着替えておく、昭5年式はあいにく洗濯を涼子に頼んでいるためこっち

に着替えてリビングに移動した。


だがリビングに移動したのはいいが法事の時間には早すぎるくらいにお経の音が聞こえてくる。いやお経とは違うニュアンスの声。その声はだんだんと大きくなりリビングの前まで聞こえてくる





カーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーツッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!




「源一:ひえ!」

「住職:出たな妖!!この高田早雲たかだやくもが祓ってくれようぞ!!」

「千佳:また始まった。ごめんじいちゃんちょっとの間、乗ってあげて」


「源一:バレたのであれば仕方がない。フフフフフ!フハハハハハハ!」

「住職:行くぞあやかしぃぃぃ!!」


うるっさいですよ!!おじいちゃん!早雲住職!! 近所の人に迷惑でしょうが!


一種の妖怪退治に憧れていた早雲住職、彼の先代からずっとこの家の法事をしていたそうだがここには供養する故人の声が聞こえていないのに法事をして来た


彼の先代はずっと払われたお布施をずっとためていつか返すと言っていたそうだ。そして今日来てわかった。

故人は今この場にいる。生きている

もしくはその姿を借りた妖怪なのかもしれない、っということで源一郎にあんなことをしたらしい。


「住職:ということです、田中さんということで今までのお金はおかえします」

「梅:まぁずっと使われていなかったのですね。お父様、焼肉行きましょう」

「源一:焼肉ぅ?っと言っている場合ではない!儂は即急に行かねばならぬ場所がある!!」


結局法事は取りやめとなったがその足で浩一と源一郎はおばけ工場に向かうことを決めた。さぁ行こうかとした時に住職に止められる。


「住職:源一郎さん、いつも娘がお世話になっています。と言いたいのですが、おばけ工場から帰ってきましたら自宅ではなく私の寺に来てください。あそこはあの場所自体が逢魔なのです」

「源一:その時はお邪魔します」


浩一が運転する車に乗り込み早速おばけ工場に向けて発信させる。車で30分と少し遠いような気もする、創真と言った時は夜間であったため信号にあまり引っかからないが昼間はそうも行かない


交通量が多いというわけではないがやはり夜間に比べて多いようだ、そして何気に源一郎がバックミラーを見た時に見覚えのある黒塗りの車があとをつけて来ている


運転席には李が助手席には下川が座っている。手を振ってみようかななんて言った時にカップポルダーにおいていた浩一の携帯が鳴り響く


「源一:取ってやろうか?」

「浩:すいません。ん?親父じゃん」


不慣れながら源一郎が耳に携帯を当てるとやっぱり源太だ、忘れ物かと思えば天井の板を元の位置に戻せという内容

に、苦笑いながらそれを浩一に伝えるとハイハイっと言っておいてと言われる。なかなか苦労しているようだななんていうが源太自身あまり怒っていない。


改築したのは源太本人だったようだから


「浩:着きますよ・・」


錆びた鉄門に不気味な色をした壁、古ぼけてかすれた壁に描かれている文字と腐食して見えなくなった木製の看板

大きく口を開けておばけ工場が2人を招き入れているように見えて仕方がない


「浩一:あれ?何このトラック?・・・・・・真緑だ」

「源一:チッ!白石が放った新手の手下か!?」

「浩:・・・・・・・・貴俊がいる。っていうか優子もいるじゃん。・・・・・・・あっ(察し)」


車を止めて近寄ってくる緑軍団に事情を話している時、見慣れた顔が申し訳なさそうに近づいて来た。そしてその隣には少し顔が似ている男性もいる。


「優:・・・・・・・・ごめん源一郎じいちゃん。すいません浩一さん。あそこにばれました!っていうかうちの上の上のお上がチクった!」


ここにいる真緑の軍団と優子に似た男。そしてなんで俺までと言わんばかりにトラックにタイヤどめをかける貴俊

なんとなくだが察しがついた、前に浩一が貴俊の勤めている場所がここだと言ってくれた場所。緑色に迷彩服と準備と安全を考えて持ってきたヘルメット



陸・上・自・衛・隊



彼らがそうなのだと、優子がいうお上がチクったというのはここでなんらかの作業をするため。いわゆる捜索なのだろう。めんどくさいことになったと浩一が頭をかきむしるが更に面倒なことになった。入り口に捜査一課の車両と機動隊の車両が到着し、場所が云々で収集がつかなくなってしまっている


「源一:大団円とはこのことか」

「優:あーの、じいちゃんうちの兄貴が話をしたいってさ」

「??:どうもどうも、いつも妹がお世話になっております。私、吉野優子の兄で吉野岳明と言います。どうぞよそしく・・・・・って日本兵ぇ!!」

「源一:優子の兄上か・・・こちらこそいつもお世話になっております。自衛隊?の方だったのですね」

「岳:そうです。優子は何も言わないものですから」

(優:帰ったら絶対に殺してやるよ。ゴキとともに森の中で生きろや)ドドドドドド

(源一:触れてはならぬ闇なのか)


ニコニコと笑う岳明だがその隣では真っ黒に微笑む優子がいる。心なしかピネって聞こえるのがもうすでに闇抱えまくってるんですね。わかります


かわいそうになぁと声をかけようとしたが岳明の肩章が気になって仕方がない


「源一:ちなみに階級はどう言ったところなのでしょうか?」アワアワ

「優:こいつ、2階級落とされたの。だいぶ前に、そして今は三等陸佐だよ。」

「岳:旧軍で言えば・・・・・・・・・少佐と中佐の間ぐらいですかね」


その時、源一郎の頭にとんでもない稲妻が走った!目の前にいるのは佐官、とんでもなく階級が高いお人。それなのに慣れ親しんで話をしようとしている自分に恐れてしまっている


慌てて姿勢を正してガチガチに緊張をするじじい、それを見て岳明も姿勢をただす。

オジイちゃーんって呼びに来た貴俊や浩一がガチガチに緊張している源一郎を見て不思議で仕方がない


「貴:俺、昔の階級なら中尉なのかもな」


馬鹿!今それをいうな!


浩一が止めたが遅かったカクカクと首を浩一たちの方向に向けて気絶しました

今まで自分の孫の階級なんて知ろうと考えていない、源一郎。だがこの場ではっきりとわかった孫も優子の兄も自分よりも格上。上官に対して生意気な態度をとっていたと。


「優:そんなに強張らなくていよ。あっそう言えば、裁判の後に高木一等兵さんが源一郎じいちゃんに渡すものがあったって」


ほらよ、っと上着のポケットから出したのは茶封筒。固い感触のようなものがある。表の印字を見て驚き封を切って源一郎は歓喜する。


そこには階級が一つ上がり准尉ではなく少尉という階級に一つ上がっていたということ、本土にいた頃に昇格試験を受けていたのは覚えている。だが結果はわからずそのまま渦中へと言ったところ


「貴:じゃあ殉職したってことだかた二階級特進で・・・大尉になるってことか?」

「浩一:それがそうでもないんだって、この前ここに区役所の仕事で来た時に、こんなの見つけて」


そこにあったのは古ぼけた本のようなものと小さなメモ用紙らしいもの。何人もの名前が描かれておりその隣には死亡と表記されている

だが源一郎と白石と書かれている部分には「秀」・「合格」と書かれているが、源一郎の階級のところには(准尉→少尉)と書かれているのみだ


「貴:つまりは生きているから二階級特進ではないっと。でもまぁ俺にとっては源一郎じいちゃんだから階級とか関係ないよ」

「源一:そういうのでならば今まで通りに接するとしようかな。」

「岳:ねぇ俺は?源一郎さん俺は?」

「優:テメェはぴねぇ!!」

「岳:そんな!そんなの-114514ry]


汚ねぇもん見せんじゃねぇよ!!


あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”(雄叫び)




あ○○○ぃ!!



「源一:大変失礼しました、あ○○○と出てしまいました」

「浩:やめて消されちゃう!!」


そんな光景を見ている刑事軍団、特にその中でも瞬殺された岳明を見ていたのは島津だ。


とっさに顔を背けて逃げようとしているが死んだはずの岳明はいつのまにかおらず遠く島津の隣でべったりとくっついている。それを見て途端に優子は殺意じゃなくて、もうとんでもないところに行こうとしていたが源一郎に抱きついて泣き喚いた


「優:あんなクソ兄貴嫌や!ほんまにどないしたらええねん!!」顔を胸にグリグリ

「源一:昔に辛い過去があったのだろう、それをこう言った形で解消しようとしているのだ。あまり顔を埋めないでくれ。そこは梅子の特等席なのだ」

「優:梅子ばぁちゃんの匂いするわ〜。パパみを感じる。」


まぁまぁなんて頭を撫でてやったのが間違いだった、とてつもない殺気をビシビシと感じる。お兄様がおこでございます(つまり嫉妬心)


なんて茶番は放っておいて一行はおばけ工場の中に入る、全員安全のためにとヘルメットの装着を徹底し中に入っていく。浩一が一度ここに来た時のようにこの場所だけが時間が止まっているような気がした


優子たちも夜に来てさらに言えば中に入ることはなかったがために、実際に足を踏み込んで身の毛がよだつ。近くに落ちていた昔の瓶が色あせることなくその辺にゴロゴロと転がっている。


トタンの屋根はボロボロで水が滴り落ちて来て入るが、それを超えるように薬の匂いが鼻の奥まで刺激して来ている

ぱたっと歩みが止まり、やれやれとじじいがいうものだからその方向に視線を向けると大量の砲弾や銃弾が床に散乱してばらまかれている


「源一:信管は・・・・・・ぬけているものもあれば、ぬけていないものもあると言ったところ。」



急に風が建物の中に入ってくる、まっすぐ進めや進めと言わんばかりに中心に引き寄せようとして来ている。

さらに建物の奥の方まで行くと浩一が見たあの風景が映った。全面がガラスのようなものでできている場所。高さは200センチほどでさらに奥にある何かの機械の方はよく見えているが


誰1人として源一郎の後ろを歩こうとは思いたくない。昭和の戦争期に建てられているならガラスだってある程度は腐食しているはずなのだが色あせてはおらずまだそこに誰かがいるのではと思ってしまうほど



「源一:わしは、絶対に行く。ついてくるならついてこい」



ガラスの入り口に立ってその奥行きがパッと見てわからない。どこまで見てもガラス張り、査収に視線を振ってもガラスが視線から離れない。魔城、一度そこにないってはん逃げられない場所。


「源一:花世はどうやってここに入ったのだ?あの時、そうか。あの子は5つだったのだ。その年のこと背丈を合わせればいいのか?」

「花:あー!懐かしい。昔ここに来てよく遊んでたんだ。それでひいおじいちゃんに出会ったんだっけ!」

「源一:いやはや時代というのは流れやすい・・・・・・・なしてこごさ花世がいるのだ!早ぐ家さ帰りらんしょ!」


しれっと花世が源一郎の隣にニマニマと笑いながら携帯を片手に立っている。これには貴俊も驚いたようだが、一番面倒だと思ったのは優子の方だ。兄貴が花世にちょっかいをかけている、最悪でしかない。




「岳:あー!確か花世ちゃんだったよね!優子のお兄ちゃんでーす!!髪の毛いい匂いだよね。ところでサオアゴアhフォはsgはdsんがおいhがdんkhヴァア。イアhjどいhが;、jdgはオホア;おgだが」


「花:・・・・・・・・・・・・・・え?」

岳明のマシンガントークが止まらない。そして何言っているのかもわからない、不安げにこっちを見てくる浩一が止めに入ろうとした時だ、不意にガラスの方向を見て何か思い出したかのようにそこに近づいて行く。そして目の前まで歩いて行くとその場でしゃがみこんでそのまま動かない



「花:そう言えばあの時私、5歳だったからこの目印に興味が湧いたのかもね?」

そのまま何かに吸い寄せられるかのように2人は歩いて行く、そこは浩一も誰も知らない2人だけの秘密基地。遠いあの日に初めて出会ったきっかけになったあの場所

ガラスでできた迷路のような場所、その中をただ2人は真っ直ぐに歩いて行く、怖さなんて微塵もない。不思議であったかいあの場所に、ようやく到着した、源一郎と花世が出会った、あの機械だらけの場所。



たくさんの機械やパイプと説速されている寝台にもう動くことはないおびただしい機械と薬品の数々

小さく舗装が剥がれ土がむき出しになっている場所には今も残る、源一郎と花世が書いた文字が残っている。そこだけ取っておいたように守られていた


「花:ひいおじいちゃん、そうだよ。ここだよね。私たちが出会った場所って!」

「源一:そうだな、懐かしい。あの時ここで出会ったのだ」

「浩:しんみりしているところ悪いんですが・・・・・ここに書かれている落書きって?」




そこにあるのは花世や源一郎の筆跡ではない、もう1つ子供が書いた絵がある。長細く、父ちゃんのoooっと書かれている。察した、これ創真が書いたoooだっと


子供だから仕方がないが、汚いな。いやわかるよ。誰もが通る道だもの。


「浩:あいつ・・・・昔っからこういうのしか描かなかったから」

「源一:誰もが通る道だ、気にしてはいけないぞ」


はーっとため息をついけば、源一郎はガラスを覇気で一気にサラサラの砂のように消しとばした!こんな場所になんの思い入れもない。家族と再会できたかもしれないが自分にとっては異常の塊でしかないこの場所を一掃してもらいたいというせつなる願いのみ。だがそれと同時に異変を感じている、妙は感覚がして仕方がない。見張られていると言った方が正しいのか何処と無く殺気がひしひしと伝わってくるような。


そう言った感覚に気がつかない浩一、だがそれ以上に嫌な表情を浮かべている


「浩:なぁお前電話よこしてきたのはいいけど、まさかとは言わないけど外にいるの?」

『創:・・・・・・・・・・ごめんなんでか連れて来ちゃった!』

「浩一:ーーーー!」


メールの着信音が響き確認して見てみれば呆れてしまった、そこにはランチパ○クを持った家族たちの姿が写っている写真が添付されている。それに気がついた優子が浩一の隣に立って途端に発狂してしまう。こいつランチパ○クをみた途端に発狂する。ある味が好きだかた


「優:ピーナッツちょーだい!」

『晶:だが断るッ!』


みんな集まっていたのか〜って不意に貴俊が話している瞬間、1人の警察官が異常に気がついて叫んだ



「出口が消えている!ドアはあるのに開かない!!」


それを機に建物中がギィィィィィ!ギュィィィィィと鉄がぶつかって行く音が鳴り響き始めて行く、ポルターガイストのようなものに出くわしてしまったと踏み入れてはならない逢魔はこれが正体だったのだ

今にも逃げ出したくなってきたが1人そんなことは考えていない、ケラケラと笑う姿がある



「源一:ダッハッハッハ!!よきかなよきかな。乾上等兵よ、まだこの世に未練があったのか?」



見えないはずの存在に屈託無く笑い話しかけている源一郎、そんなはずはないだろうと誰もが確信している、非科学的なことはありえないはず。なのにそれがいるかのように面と向かう源一郎の存在が異質なのだ。


「岳:おばけなんてなーいさ!おばけなんて嘘・・・・・・じゃなかった!!嫌だ!!パパ〜〜〜!!」

『乾:あれま?怖がらせてしまいましたかな?」


そこには半透明な姿だがすっきりとした表情を浮かべる、乾がいる。神田に取り付いていた傀儡と呼ばれるモンスターではなく生気はないが人らしい姿がいた。岳明の近くまで歩いて行き深く頭を下げてしまう乾。


その姿は半透明ではなく、しっかりと実態ある姿。影もあられるし存在する人のような


『乾:大変申し訳ありません、しかしこれはまた命令なもので。侵入者からここを守るように・・・・と』

「花:それってもしかして」

『乾:くそおたんこなす陰湿根暗こんちきしょう白石ではないです。田中准尉のご友人の方々から特にカワノ少尉からです」


嘘だろ、あいついんのかよ。


カワノ。そうつまり源一郎の大嫌いな憲兵に所属しかつて梅子との駆け落ちを黙認し結局静かな形でお祝儀を送ってくれた人物で昔々に登場した、モクキチ・ハヤスケ・川端の兄貴が嫌がったというより本気でビビり倒していた人物。根っこはいいけど時代が時代で憲兵っていうのが恐ろしかったっていうものあって余計にビビってしまった人


ご登場していただこう当時のあだ名はたくやんこと河野拓巳少尉!!


「河:・・・・・・・元気そうだね。田中。源くん」

「源一:・・・・・・・あぁ、こんな体にはなったがようやく人らしく生きているよ」

「河:こんなに大勢・・・・・・・やっぱり今も昔も源くんは変わらないな。そうだいいものがある。ついてきて欲しい」


寝台を遮り一番奥の廊下を全員で歩いて行く、もちろん源一郎が一番前の方を歩く。いわゆる盾だ


長い廊下を抜けて歩いて言った先にあったのは大きな鉄の扉。看板には車両庫と書かれているが、実際は何があるかわかったものじゃない

その奥からはなんとも楽しげな声が聞こえてくる、あの馬鹿たちの声。鉄の扉を超えて聞こえくるのはこれはこれでたまったものじゃない


「河:・・・開けるよ。」



その先にあるものは?



どうでしたか?車両庫には一体何があるんですかね?

個人的にはカタピラで動くあのこですかね

河野はどうして源一郎の目の前に現れたのでしょうか?

彼の過去が源一郎にとって大切な情報になります

本気できな臭くして行きましょうかね、なんてね


次回予告

「河野:これだよ、源くん」

「貴:おいおいまじかよ!!」

そこにいたのは源一郎とともにバカをやったあの軍団とある車両

「源一:モクキチの専門分野だったな」

ほぼほぼ工場見学の雰囲気になり始めるおばけ工場

しかし、河野から新たなる証言を得る、そして河野の謎をも

「源一:お前は、生き残るとばかり思っていた」

「河:源くん俺はね・・・・に・・・・んだよ」

だが梅子から衝撃の真実をも聞かされる

「梅:河野・・・・拓巳さん?私のデイケアにいらっしゃいますよ。お父様のご友人だと聞きましたが?」

次回

ひいおじちゃんと例のアレ

「河:俺も全力で守って行くよ。みんなのことを、守れなかったぶんも」

「源一:違うな。俺たちは抵抗するで」

バシバシバシバシ!!

「源一:コフヒヘ(拳で)」顔面がお見せできる様子じゃございません

「河:みんな容赦ないね」

ではでは

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