14話 ひいおじいちゃんと戦闘(後段作戦)
どうも作者です。最近のマイブームはトーストにできたての目玉焼きを乗せて食べるのが好きです
どうでもいいですね。
熱くなりましたね、梅雨はどこに行ったのでしょう?その答えは地球に聞いてみないとわかりませんね。
小説を読んでゆっくりして行ってください、今回も相変わらず長ったらしいです
はーい
「源一:梅・・・・梅・・・・」
「梅:お父様、梅酒瓶に入れてつけておきました。熟成させたら一緒に飲みましょうね。炭酸と割って飲むと美味しいですよ」
「源一:梅子を見ながら梅酒・・・・・・・・共食いか・・・・・・・」クッ
「梅:・・・・・・・・・・・・・あー」
始まります
誤字脱字あったらごめんなさい
源一郎の挑発に乗った男子高校生が各々鉄パイプを振り回しながら源一郎の前に踊り狂うようにして差し迫るがそれとは対照的に源一郎は右手の軍手を外し小指でちょいちょいと鼻の中をいじくりまわす。
たとえ果敢に振り抜かれた鉄パイプが目の前を掠っても、後頭部を直撃しそうになったとしても、鋭く尖るように加工されたものに突きを受けそうになってもひょうひょうとかわしながら鼻をほじくり回す
「源一:右の鼻の穴に何か詰まっておるのだが・・取れそうにないな」
「創:汚ねぇよ。早くとって姉ちゃん助けないと・・・」
「源一:地面にありの軍団がいるだと?どこだ!よもや踏み潰してはおるまいな」
「創:どうやったらそう言う風に聞こえんだ!このジジイガァァァァァァx!」
キョロキョロと辺りを見渡しあり軍団探しながら、それでも男子高生たちの動きをかわしていく。
無駄がない
それどころか相手と相手を衝突させながら、時には攻撃の反動をうまく活用しながらこけさせたり
決して相手を傷つけることなく、スタミナ切れを早めているのだ。自分はそれを何食わぬ顔をしながら鼻をほじっているのだけ。
「あのジジイ・・ゼェゼェ・・・動きが・・ゼェゼェ読めないぃぃ」
「なんで・・ゲホ・・避けきれんだ・・・?」
今まで威勢の良かった男子高生達だがすぐに息が切れてしまい、その場に座り込む。
そんなこともつゆ知らず源一郎は地面をよく見ながら相変わらずあり軍団を探す。
結局見つけられず仕舞いに終わったがその場をほのかに照らす月を見ながら腰に吊るしていたカバンから饅頭を取り出して食べ、ポケットティッシュを取り出し紙縒り(こより)状にして鼻の行くの方に突っ込んだ。
「源一:・・グググウグ。・・ぶ・・・ぶ・・ブェェェxクシュゥゥゥン!!。ア”ア”ア”ア”アっ・・・おおおおおお!みろ創真。取れたぞ!きったねぇ!」
「創:何それ?ネチョネチョしてるけど・・・」
「源一:これは・・38式改狙撃銃の弾だ!思い出したぞ南方での作戦の時に肥溜めのように腐ったところを歩かなく
てはならず、弾を詰めたのだ・・・・思い出しただけで吐き気してきた。」オゲェぇ
(創:アホだ。このジジイ。姉ちゃんお迎え遅くなるよ)
「まさ:よそ見してんじゃねぇっぞ。おっさん!!」
へたっている男子高生の間を抜け、走り抜けてきた坂本の右ストレートに気がつかず、振り向いた瞬間、二メートル後方まで吹き飛ぶ。
なんとか空中で体制と整えたが口の中を切ってしまい履いた唾液の中に血が混じっている。見切れなかった、いや見切れなないと言うわけではない。
振り向きざまに坂本の右ストレートを食らうまいとしてのけぞらせたが体のバネの伸びを予測しておらず、そのままもろに直撃してしまった。
ただのパンチ力では吹き飛ぶことはない、ドリルのようにえぐり混んだ拳そのスピード。咄嗟に受け身を取らなかったら今頃骨が砕けていた。
「源一:少しは加減を覚えたらどうだ、小僧。家に帰って妻に泣き叫ばれたらどうしてくれる?」
「まさ:関係ねぇよ。おっさん・・・吹っ飛んだわりダメージ受けてねぇな」
だが源一郎自身一度受けた攻撃で相手の行動がわかっていた。
だからこそ陸軍人として最高の経緯で坂本を、目の前にいる敵を倒すことに集中できる。
坂本が攻撃を行うため構え始めた。独特の足のステップ、完全に源一郎を次の一手で仕留める気はく
見事だ
源一郎も坂本の攻撃に合わせて構える、ぐっと姿勢を低くし身体中のバネを収縮させよう。
そして金色に光る目が一層闇に溶け込むように輝きを増す。
月のようなような目に引き込まれて行く、妖艶で幻想的で異形のような。だが既に決着は既についていた。
「源一:行くぞ・・・・小僧。ここからが本領、本来の戦よ・・」
フワッ・・・・!!!ズサァァァッァァァァ!!!!!!!!!
たった一言つぶやいただけだったのに、「えっ」とつぶやいていただけなのに気がつけば坂本の体は宙を舞い我に戻った瞬間には仰向けになって闇に光る引き込まれるかのように金色の目に魂ごと吸い込まれそうになっていた。
足を取られた?そのまま浮いていた?
顔をめがけて殴る瞬間、もう既に足を救われそのまま宙に思いっきり浮いてそこから一気に地面に叩きつけられていた。
体は痛むが頭は全く痛くない。それどころかどこからも頭部からは出血などしていない。
しかし坂本の心はなぜ自分は地面に伏しているのかと言う疑問と源一郎が放つ殺気に声が上がらない。首を締めようと伸ばした手から怪我逆立ちを覚えるほどの異常な冷たさが伝わってくる。
『妖怪日本兵』
それが目の前にいる・・・そう悟った瞬間、坂本の体から血の気が一気に消えて行く、思うように動かない、死という感情が襲い始める
やばい!まずい!死ぬ!殺される!!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁぁっぁぁ。抹殺される!!
「源一:・・・儂がお前を殺すように見えるか?見えたのなら致し方あるまい・・・」
動けないようにのしかかった体の重みは消え首にかけていた手は消えていた。
震える体を鼓舞するように立つとそこには悲しそうな表情を浮かべる、男がぽつんと立っていた。
坂本を見ていた金色の目もいつのまにか目立たないがそれでも夜に光る金色の目へとどこかトーンダウンしている。
「まさ:なんで殺さなぇんだよ」
「源一:同じ日本人同士で戦いたくない。本来ならば地面に伏した時、すぐさま喉仏を切るか眉間を零距離で撃ち抜いていた。それが敵兵ならばだ。しかし儂は未来あるお前さんを殺そうとは微塵も考えていない。なぜそうする必要がある?それにもう・・・人を殺したくない。もう・・・これ以上血で汚れることは染まることは嫌なんだ」
「まさ:なにを言って・・・・・・・あんたまさか本当に」ゾクゥっっっっっっっ!!
「源一:儂は・・・・お前さんらが勝手に呼び名をつけた『妖怪日本兵』その通りだ」
一方建物の中に捕まっている花世
と言っても拘束されいているわけでもなく紐で縛られているわけでなく、今時のギャル二人、西川真司とゆっくりとだべっているだけだ。
若い男子高生・女子高生がどう言ったことに興味を持っているのか、それを知るためにちょっとした興味で話をしている。決して誰かを傷つけると言ったことは考えてはいない。
ただ都市伝説や噂として囃し立てられている『妖怪日本兵』について本当にいるのかどうかを確認したかっただけの興味本位のこと。
西川真司はその妖怪日本兵が本当にいるならば倒してみせるというが、どこか未熟な心がそう動かしたということをポロリと花世に漏らしていた。
「花:そういうことだったんだ」
「しん:誰も傷つけようなんて考えていないんだよ。だけどもうちょっとだけ俺たちに付き合って・・ください」
なんとも言えないことだった。自分にも当てはまる節が過去にあったから。町の不良に囲まれた時、祖父から指南された古流剣術と空手を組み合わせてボスをぶっ飛ばした過去がある、伝説の不良ゴロシだった時があった。
真面目に学校だって、クラブだって授業だって受けていた、いつも学校の行事にも参加しテストもばっくれることもなかった。
その時は家族に散々迷惑をかけていたから、その時の自分と今ここにいる高校生たちのことをどこか投影していたのだ。
重い空気が辺りを覆う中、部屋の奥でブツブツと何かをつぶやいている、耳を澄まして見ても何も聞こえない。
「あいつの首をあの方に・・・・・」
今なんて!
問いかけようとした時だ話をしていた女子高生である高田千佳が花世のカバンの中にあった雑誌を見つけて確認を取った上で友人の小川さきと一緒に見ていた。最初の頃は面白い面白いと言っていたがそこからの反応が意外だった。
「さき:ねぇこの店さ!この前ちかが言ってた店じゃん!ずっと行きたかったんだけどナビ使ってもわからなかったんだよね!」
「ちか:あれ雑居ビルの中にあったの!?だからわからないんだ!ちょちょちょ!これ見て、このケーキ屋!限定100個のチョコケーキ!絶対行こうって」
今時の流行に敏感な女子。
それは花世にとって新しい企画へのアイデアというかヒントになる、そして一番多かったことば花世が一番聞きたかった言葉
『『知っているはずの品川にも面白い店がまだまだたくさんあったんだ!絶対にいく!』』
それがこんな時に聞けたのはちょっと嬉しい。そして二人の女子高生は花世をじっと見ながら詰め寄ってくる。目の中にはこの雑誌くださいという文字が書かれているのだ。その本気の目線に西川は止めようとするが女子の本気は怖いということをわかっているため何も言わずにそのまま引っ込んだ。
「花:ごめんそれ私が初めて描いた雑誌なんだ。だから最初は家族に見せたくて・・・」
「「そっかー・・残念。」」
「花:ごめんね。一応その雑誌品川の書店ならどこでも売ってるし、二人が時間がある日なら今度一緒に遊びにいく?」
『『行かせてください!!花ちゃんみたいにオシャレになりたい!!』』
捕まった短時間で打ち解けた三人、最初は二人で固まっていたがあまり時間がかからないで打ち解け、いつのまにか花世のことを(花ちゃん)というあだ名がついてしまい、おまけに連絡先まで交換するまでに発展した。
なんだか年の近い妹ができたなーなんて思っていた時だ。
ズサァァァッァァァァ!!!!!!!!!
物音が外から聞こえ、その音を聞いた西川はにこやかに微笑んでいたのが一転し表情を急変させ異様に改造した鉄パイプを持って花世の腕を強引に引きながら部屋を出て外に向かう
「あの人が来た・・」
再び聞こえた奥に固まっていたはずの男は君が悪いくらいに引きつった笑顔をみせ歩き出す、抱えたれていたのはマシンガンのモデルガンだ。
その形にどこか見覚えがある、創真が持っているモデルガンである mp5と呼ばれているもの。だがどこかモデルガンっぽくない異常なまでの重厚感がその手には握られている
(確かあの人神田さんの弟さんの神田輝樹くんじゃない?)
声をかけようとしていた時、西川の声でその風景を見た花世は絶句した、たった一人で十数人もの男子高生を決して攻撃を与えることなく自滅させて坂本に白旗を上げさせた源一郎が腕を組んでぼーっと立っている。
その後ろには口をポカンと開けた創真と巫女の姿をした相川雪乃が立っていた。
何があったかわからないが月明かりに照らされて砂利の混じった地面を見れば足跡が強く残っていてここで起きていたことの戦いを思い知らされる。だがホッとしたのはその地面に花世が見た限りでは血液が落ちていないことだ。
「源一:・・・・・花世?花世!!大丈夫か?!じじいが今そっちに行くから待っていなさい!」
エンダァぁぁッァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ウィアァァァァッァァァァァァァァぁぁぁっぁぁっぁぁ!!!!!!!!!!
コンプライアンスの観点からこれ以上BGMは流しません、脳内再生お願いします。
『花:ヒィイィィィィィィィぃおじイィィィィィィィィィぃぃxちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』スマイルアンド軽快なスキップ
『源一:かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ』スマイルアンド軽快なスキップ
『花:ヒィイィィィィィィィぃおじイィィィィィィィィィぃぃxちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?』何かを察したひ孫、回れ右して逃げ出す
『源一:かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ』笑顔だがオーラが怒髪天ばりに怒りながら走るジジイ
お気づきになりましたか?そうです、花世ちゃんはいい年こいてお説教から逃げようとしているのです
決して、男子高生や女子高生は止めません、それは創真も雪乃も同じこと、決して誰も手助けはしないのです、両方の肩を決して持とうとしないのです。
そうじゃないとこのじじは止まらない、ひ孫も止まらない。
だからほっとくことが一番いいのです。それではみなさんお説教をごゆっくりとお楽しみ下さい
「花:ごめんなさい。・・だって」
「源一:だってで済まされると思うか!儂や涼子さんや皆が心配したのだぞ!もし花世に何かあったらどうする!生
きた心地がしないではないか!」
「花:でも・・・・・ひいおじいちゃんが持ってた千人針を取り返せたらと思ったから」
「源一:その点については感謝する!だがそうまでして儂は取り戻そうとは思ってはおらんかったのだ。儂は昔、花世が傷ついたあの事件の二の舞になって欲しくなかった」
源一郎が思うこと、花世が思うことそれぞれ、大切なものを取り戻したいが故の行動。今にも泣きそうな花世をそっと抱きしめて源一郎の服から薫る優しい梅の匂いでそっと包み込む優しさ故の説教、わかってもらえなくてもそれでもいい。
二人の意図がきちんと汲めているならそれでいい
その様子をどこか申し訳なく思う西川真司と夜空を見上げる坂本真斗は何かを話し始め合意した上であらかじめ持って来ておいた紙袋を西川は花世に渡す。
「シン:すいませんでした。お返しします。」
「花:これ・・・・千人針だ!!」
「シン:本当に申しわけありませんでした。」
深く頭を下げて不服そうな顔をしているが源一郎は宇宙ばりに広い心と軍人らしい視点で西川が考えることを率直にわかりきっている。
頭を上げてそこから見た表情はどこか不満を抱えている。その姿は源一郎が陸軍士官学校にいた青い青い自分とどこか重なり合っている。
源一: 面白いやつだ。
そうポロリと漏らすと寝転がっていたがその場に座り込む坂本と頭を下げ続けている西川に本心を代弁するように口を開く、未熟な精神からくる若気の至りをどっしり構えて迎え入れる。
というよりも昔の人間なりに教えてあげようと思ったらしい
「源一:お前さんら二人。本当のところをいうと儂を倒したいのだろう?違うか?」
「シン:そう・・・だよ。」
「まさ:おい真司!流石にまずいって!幾ら何でも俺たちに相手できるやつじゃないって!それにセンニンバリっていうの返したじゃん!」
その場に座り込んでいた坂本だが西川と長い付き合いなのだろうかそれ以上詮索することはない
「シン:確かにそうだけど。俺が強いところ証明したいんだって。負けないところも」
二人の心境はわかりきっている、自分の強さを証明するのが難しくて示せる相手がいない。いくら友人に囲まれいてもどこか自分がいないような感じがする。
それを何かで晴らしたい、示したい、発信したい。
だから得体の知れない存在を倒すことで自分の力もとい存在そのものを肯定できるのではないかと思ってしまった
「源一:大馬鹿者!そんなに儂を倒したいなら正々堂々と勝負を望めばいい!強さを証明するダァ?それはただの力
による屈服というものに過ぎぬ!」
「シン:だったらどうすればいいんだよ!?わからねぇよ」
「源一:だったら今ここで儂が本当の強さを教えてやる。まぁカビ臭いがな・・・・お前さんら名前はなんという?」
唐突に名前を聞かれ困惑する西川と坂本。どこかどっしり構えて受け入れようとしている源一郎の姿が今の西川にとってはどこか暖かく輝いていて自分が倒そうとしていた相手がどこか潔いところにどこか惹かれている。
軍人らしく腕を組み肩幅くらいに足を開いて立つ姿が本当に似合う。
金色に光っていたはずの目は消えて日本人本来の目の色に戻っていたのか異形という存在のようには感じ取れない。ニッカリ笑う笑顔も、どこか泥臭い人間らしさも西川や坂本いやここに集まった人間にはどこか暖かい、父親のような姿だ
「シン:・・俺は・・雛城高校二年A組西川真司!品川のしん!それが俺だ!」
「まさ:・・俺は真司と同じ雛城高校二年A組坂本真斗!まさだ!」
その威勢の良さ、元気の良さが源一郎にはたまらずかっかっか!っと笑うほどに気に入ったらしい
「源一:いいだろう!いい声だ、それにいい面構えだ!さっきよりもいい顔をしているぞ!
改めて言おう、儂は大日本帝国陸軍歩兵科所属 准尉 田中源一郎!
真司それに真斗本気でかかってこい。
お前さんらの本気に儂はとことん付き合おうぞ!そのぶん儂も本気だ。本当の強さが力任せの暴力でないことを教えてやるさ」
「花:ひいおじいちゃん戦うのはいいけど軍刀外したら?危ないよ?」
「源一:花世ちゃん持っといて!」
腰から垂らしていた軍刀を外し抜けないように再度確認して花世に渡す。
花世が持った時軍刀が以上に重たい、何度か剣術の稽古で刀に触れたことはあったがそれとは比にならない重さ
軍刀を握りこむ手から何処と無く寒気が花世の心臓を鷲掴んで離そうとしない。ほんの少し刀をさやから外して刃をじっと見つめたら、その刀がまるで命があるようにじっと花世を見つめてきているような気がしてたまらなく刀を鞘に収めた。
刀が生きている、戦争で切った相手が血がこべりついているのかそれともそれ以上のものが刀に魂を与えたのかわからない。わからないが安易に刀を持ってはいけない気がしてくる。
「源一:重いだろう、その刀。昔はそう重くはなかったのだが・・・切った敵兵の恨み、癒えぬ傷を負い切腹し介錯を求めた仲間の痛み。いわゆる怨念がこもっている。そして拭いきれぬ悲しみも・・・」
「シン:・・・・・本当に俺たちが相手していたのは『妖怪日本兵』じゃなくてもっと違ったものなのかもな」
そう言いながらも改造しておいた鉄パイプをぎゅっと握りしめる。坂本もどこか悲しい顔をするが両手を果敢に源一郎に向けて構えだす。そこには強さを求める男子学生ではなく一人の純粋な人間がいる
男と男の真剣勝負。
フッッッッッッ!!!
先に仕掛けたのは西川と坂本。後ろを向いているすきに西川は脇腹を坂本は首の後ろを鋭角に狙いを済ましそのまま渾身の力を叩き込む!!
しかし源一郎も油断したわけではない。
坂本の左ストレートを払いのけ後ろに退いたかのように見せかけて西川が持っている鉄パイプをかわし思いっきり手首と襟を掴み背負い投げ倒れた西川に対して、背中に背負っていたカバンを取り出て、100均のぴこぴこハンマーを取り出してチョップ!!
坂本が再び右アッパーで源一郎の顔面めがけピィっと強烈な音を鳴らすパンチを繰り出すがそれをバク転で避けつつその要領で坂本の右手をすくいながら投げ飛ばしここでお決まりのぴこぴこハンマーでチョップ!!
ぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこ
((なんだろうすごく見たことある光景。この人・・・・・・反○隆史に似てる))
「源一:これはいい非殺傷兵器。これなら安全だな。誰も傷つくことがない」自分のおててにぴこぴこチョップ
「シン:思いっきり100均のシールついてんじゃねーかよ。ゲンイチロウ!!」
「源一:儂の名前を覚えてくれたか!さすが若いのは違うなぁ」シミジミ
「まさ:余所見すんじゃねぇって!」
ビュン!!!
西川に気をとられている時を好機と見た坂本の鋭い左パンチが源一郎の顔の右頬を横切る!紙一重に見えたが違う!かすった拍子にそこから鋭利なもので切られたかのように切り傷ができツゥと血が流れた。
その傷に触れて少量ながら軍手に付着する血液に思わず唾を飲み込みぶるりと体を震えさせた。
只者ではないとは思っていた、独特の構え方、足技を用いないことから察するにボクシング。
強烈な左手からの攻撃はどうしても避けたい。もう一度頬に触れた時違和感を覚え軍手を見ればさっき触れてついたはずの血液がついておらず。
切り傷をした部分を綺麗さっぱり消えている。
妖怪扱いされていても否定する要素なんてない。これがタナカゲンイチロウの力の一端。はぁっとため息をついた瞬間に嫌なものを感じ取った。ふと顔をあげて嫌なものがいた方を見た時
どす黒い切りに体を纏われて気がついていない、小太りの男子高生に目を奪われた。人ではない。魅入られている。
「源一:お前・・・・・まさかな。上等兵か?」
小太りの男子高生に見とれてしまいふと気がつけば源一郎は倒れていた。西川と坂本のそれぞれの握られていた拳が源一郎の目の前にある。だがその手には殴るという意思は伝わってこない
「源一:殴って儂を倒さなくとも良いのか?真司と真斗らの拳からは闘気が感じないのだが?」
「まさ:俺ら二人で話し合ったんだ。バカなことやめるって。それに倒したからいいだろう?」
「シン:それに俺、本当の強さっていうのがわかった気がする。今まで俺、強さとかわからなかったからさ。それに同級生に迷惑かけられないから」
どこか大勢いると思っていたが、西川の後ろには源一郎に鉄パイプを振るった男子高生だけでなく申し訳ないとばかりに苦笑いを浮かべる女子高生が立っている。
守りたいもの・・・・
同級生がその正体、西川や坂本にとっては大切な存在だった。西川たちはどこか憎めない不良、むしろ不良ではなくただ・・それ以上に語ることはなくとも伝わってくる
二人に引っ張られ立ち上げると男子高生や女子高生たちは皆頭を下げている、西川たちがやれと言ってやったことではなく自分達から率先ということではないが謝っているのだ。
「源一:・・・・・・愛されているとはいいことだな。シンジ・マサト。心地がいいだろう?・・・絶対に傷つけるでないぞ。儂のようになったら終わりだかな。
今回のことはもう怒っておらぬ。だがもう二度とするでないぞ!いいな?・・千人針のことも儂の不注意ということにしておく。・・勉学に励むこと。以上だ」
すいませんでした!!!!!
その場にいた30名ほどの高校生軍団からの謝罪の言葉、だんだんとこっちが悪者のように見えてきて仕方がない。
別にいいのだと言おうとした瞬間。
ガシャン
「源一:ガシャん???・・・・・お主!確かいつぞやの妖!!」
「吉:どうもこんばんは、タナカゲンイチロウさん。警視庁捜査一課吉野優子です!!」
さりげなく左横に立っている女性がいるとはわかってたが、花世ではなかった。
黒いスーツ姿に腕には捜一と書かれた腕章、吉野と呼ばれる刑事の後ろには暴行死体を発見したときに事情聴取を行なった下川春人がものすご〜く睨んでいます。
根に持つと怖いタイプですね、わかります。
そして右横には手錠をかけた黒縁メガネをかけた青年。
この前桜島大根をくれた刑事・李龍一が立ってたのだ。
その瞬間源一郎の顔からは滝のように汗が流れ始める。
黒部ダムの放水ばりにですよ。・・・黒部ダムわからない方すいません。そこはインターネット先生をですね・・・
「下:源じいちゃん??ものすご〜く汗かいてるし、長袖だねぇ?腕見せてもらおうか???あぁ”」
「源一:儂は何もしておらぬ!誤解だ!!」
アップアップしているときだ。哀れに見ている高校生の間から小太りの男がこちらに何かを向けてうとうとしている。直感的にわかっていた、源一郎を殺す気なのだと、遠くからだが口の動きで察した
「しね」
ゆっくりとした動きで指が動いていた。黒く鈍い光を放つそれの正体、とっさに体は動いていた
あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
悲鳴をあげる小太りの男、手に持っていたそれは粉々に砕け散りその場にうずくまっている。
訳が分からず尻餅をつく高校生たちは慌ててその男の方をみて何かを察したまらず源一郎の後ろに回り込んでいた
いまいち察しがついていない千佳が、男の方を見て驚いた腕から血が流れ出ていて、駆け寄り顔を覗き込んでとたんに駆け出し吉野にすがりつき泣きわめく。
あまりのことに花世は呆然と立ち尽くしていたが創真と雪乃は絶句してしまう。
倒れ込んでいた男の顔は数分までのおっとりした顔ではない。
目つきが以上に鋭く顔かたちが変わっているように見えた。
呆然と立ち尽くす西川だったが源一郎を見て驚愕した、南部十四年式拳銃と呼ばれる拳銃を腰のホルスターから取り出し撃っていた。下川は拳銃を持つ手と反対の手を見てさらに驚愕したのは自分の手を撃っている。そのぽっかりと空いた穴の向こうには
小太りの男がいるのだ。
「源一:ようやく本性を現したか。ずっと気にはなっていたのだが・・・・お前さんツカレテいるな」
「??:キィィィィィィィサァァァァァァァッァぁぁマァァァァァァァ!!」
源一郎を睨むそのめ、だがその目はいつしか源一郎を見て怯えていた。金色に光る二つの目、それがこっちに近づいている。
「源一:お前。一体何者だ?答えろこれは命令だ」
「??:アッッあああああああああああああああああああああああ」
「源一:そうか答えぬか・・・・なめた真似ができるな。上等ヘェェェェェェェェェ!!!!」
源一郎がすかさず襟を持ち投げ飛ばすのは小太りの男、神田輝樹ではなく。
黒い霧のようなものを発しながら倒れ込んだ、ミイラもどきつまり傀儡だった。
そして傀儡の腕には何かが貫通したような跡があり神田の方を見るとその貫通した穴はどこにもない、傀儡のみがダメージを受けた
倒れこみ逃げようとしたがとたんに動かなくなる。源一郎が迫っているのだ。
体に青白い炎を纏いながらゆっくりと歩みを進めていく。その炎がその場を一気にもやし包んだ。
一瞬のことで身構えた花世たちだが不思議と燃えることはなかった。
むしろ暖かい、守られている炎のような。それと裏腹に傀儡は悶え苦しみ始めた
「上等兵:アァァァァァッァx!!ぐるじい!!!燃えるぅぅぅぅx。溶けるぅぅぅぅ!!!やめろぉぉぉ!やめてグレェェェ!!」
「源一:溶ける・・・か。なら完全に消える前にお前に問うぞ上等兵!これを命令したのは誰か?答えろ!!」
「上等兵:イワナイ。け・・・し・・て。いう訳がないだろう?」ニヤーーーーーーーー
不敵に笑う上等兵と言われる傀儡、しかし源一郎は目をさらに見開かせ炎の勢いを止めるとこなく上等兵に集中させて問い詰め始める。
炎に巻かれるその姿にその場にいた全員は目を閉じた。
見たくない、そこには生きた人間が地獄の炎で燃やさせているようなあたりに血と生き物が焼けるような匂いが充満しだし、炎に巻かれた人が悶え苦しむ姿は想像以上に恐ろしく見えていた。
「上等兵:ギャァァァァァァァx!!止めでグレェェェぇ!!はなす!!話すからやめてください。タイチョウ!!」
「源一:やはりお前、イヌイなのだな?なぜだ!!」
イヌイと呼ばれた傀儡はポカーンと座り込んでいる神田の方を指差す。
じっと見つめられ思わずドキッとしたかのように体を震えさせた神田だったが興奮まじりに発した言葉は「本物日本兵ダァ!」である。もう誰も止めない。神田のマシンガントークには
「源一:話をしているのだがすまんのう。お前さんの制服の胸ポケットに入れている紙切れを見せてはくれまいか?」
「神:紙切れでありますね!!・・・紙切れ?これのことですか?」
その紙切れは名刺サイズほど、そこには何も書かれておらず不審そうに見ている源一郎とは裏腹に神田は驚きを隠せなかった。
その名刺には確かに人の名前が書かれていたのだが綺麗さっぱり何も書かれていない。そして渡したはずの相手の名前も思い出せない。一体誰だったのか?
「源一:思い出せぬか・・構わん。借りるぞ」
半ば無理やりその紙を手に取り上等兵にちらつかせる。心なしかその紙切れもどこか熱くなっていた。上等兵はその紙切れを見て最初はわなわなと口を動かすがとたんに黙り込み不敵な笑みを浮かべケタケタと声をあげて笑い始める。その声はどこか機械音で生気が感じ取れない
「源一:高みの見物とはご苦労なことだ。貴様何者だ?なぜ戦死したイヌイを用いた答えろ!!」
「??:あーあ、見つかっちゃいましたね嬉しいような嫌なような。それに使えないガキと上等兵だ。消してやろうか?」
とたんに体が震え源一郎が持っていた拳銃を奪い取ろうとするが暴れる体を自分を取り戻した。
李と下川がとり抑えてくれていた。それでも男二人で抑えても暴れる体、傀儡の顔を見ていると涙を流しどこか怯えているように見える。命令を下したのは上等兵よりも絶対的に階級が高いもの。源一郎のような准尉から上の階級、あるいは傀儡に命令を下した黒幕
「源一:お前が何者かはわからぬが、乾の命。儂が貰い受けるぞ!!」
「??:そんな源一郎様!!どうし・・・」
傀儡、いや乾にありったけの炎を浴びせていくにつれて黒い霧がだんだんと名刺のような紙切れに集まり一つにまとまったかと思いきや、それが小さな泥人形のような形にへと変貌した。
その人形が独りでに動いているのだ。そして暴れなくなった元傀儡の乾上等兵。
目を閉じて眠ったかのように思えたが目を大きく開き再び悶え苦しみ始めた
「源一:このものに何をしたぁ!!答えロォォォ!!」
「??:怒らないでください。また会えますから。その時ゆっくりお話ししましょう?愛しております源一郎様。いえ田中源一郎少尉」
泥人形はグチャグチャと音を立てながら土に帰るかのように消えていき、月に照らされながら黒い小さな切りの塊は闇に吸い込まれるかのようにどこかに向かうかのように消えてなくなっていく。
それを目で追っても追いつけなかった。再びどこかで出会うと思うと、どうでもよかったがしかしそうはいかない。雪乃の悲鳴が響きわたり取り押さえているはずの二人が腰が抜けて動けなくなっている。
シャツにはべっとりと真っ黒い血がこべりつき高校生軍団は泣き叫びながらイヌイを見ていた。横たわるはずの乾、腹部はどくどくと血が流れて地面からは大量の血が溜まっている。
そっと乾に近づき上半身のみを浮かせるように体を45度ほど傾けた。
「源一:・・・そうか腹を射抜かれていたのだな。あの時儂をかばったがために」
「乾:あの日・・・・私が撃たれ・・・・・死んだとばかり・・思っておりました・・・・
ですが・・・・・・・・・・・・・目を閉じてから・・・ずっと闇の・・・・・・・・・・・・・中を・・・・・・・・・・・・・・・歩いておりました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして光が見えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そこに向かって歩くと。・・・・・・・・・・・・・・・私は私ではなく、あのように・・・・・・・・・・・!!ごほっごほっ」
咳き込みながら口から大量の血が吐き出されていく、吐き出された血液は生きている人のような鮮血だった。
泣き叫んでいた高校生たちも泣き止み腰を抜かしていた刑事たちも応援が来た事に気がついたのか遠くからサイレンの音が響き始める。
その音を聞いて吉野は慌てて覆面パトカーに走り出し、車から何かを取り出して話し始めるとものの数秒でサイレンの音は消えてシーンと静まり返る
「乾:・・・・・・お嬢さん、ありがとう・・・・・・・・・・・・あぁ私は・・・・・・・祖国に帰ってこれた・・・・・・・・・・・・・・・・のですね。いつぶ・・・・・・・・・りの夜空・・・・・・・・・・だろう。昔のように・・・・・・・・・星は・・・見えなくても、この匂い・・・・・・は東京・・・・・・・・の匂いだ。」
「源一:さっきはひどく当たって済まなかったな、乾許してくれ・・・」
「乾:い・・・い・・え。隊・・・・・長・・・・に・・・最・・・期・・・・・に・・・あ・・・え・・・て・・う・・・レ・・シ・・・カ・・・・・ッタ。
い・・・・・・・つ・・・・・・・・ま・・・・・・・・・で・・・・・・・・・も。た・・・・・・・・・い・・・・・・ちょ・・・・・・・・・う・・・の
お側で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見守っております・・・・・・・・・・・・・どうか・・・・・・・・・・・奴を・・・・・・・・・・・・・止めて・・・・・・・・・・・・ください。ド・・・・ウ・・・・・・・・・・・カ。武運長久を・・・・・・・・・田中た・・・・・い・・・・ちょ・・・・・・・ぅ」
そのまま動かなくなりそっと地面に下ろし、薄く開いていため瞼を手でおおい代わりに瞼を閉じさせた。
血まみれで横たわる姿、これが戦争の代償だと言わんばかりにあたりには火薬と血と砂埃の匂いが立ち込めている。上等兵が被っていたヘルメットを優しく恥ずし腹に置いて落ちないように手でクロスさせるように持たせてやる。
一度その場から離れて建物の中に入り再び戻ってくると白い布を3枚ほど用意して
一枚は小さく畳んで頭にしき一番小さな布を顔にかぶせ一番大きな布でそっと体全体を被おった。
そして白い布を被せた腹のあたりから不思議な事に血が滲み出し。悲しい事に日の丸と描く、だがその色は赤黒かった。
「源一:花世、すまんが軍刀を返しておくれ・・・・・刑事殿とみた、すまんが砲を撃って欲しい。この中に念仏を唱えれるものはおるか?」
「ちか:一応私、お寺の子供なんだ。毎日お父さんの念仏聞いてるからなんとなくだけどいけるかも・・・・」
「源一:済まんな。もしよければでいい、手を合わせてやってくれ。刑事さん遺体は燃やすがいいかな?あやつの戦死報告はわしが書いた。遺族には遺品は行っておる。不恰好な陸軍式だ、そして粗雑にはなるがこれできちんと弔える。号令で撃ってくれ。」
「下:・・・・・今回だけですよ。いいな龍一。優子」
「「もちろん」」
「源一:済まないな。ちかよ頼んだぞ」
高田ちかの優しく響く声とともに源一郎はあの暖かな青い炎を出して包み込むように乾を慰めてやる。「どうか安らかに」と手を合わせていく花世と創真さらに高校生を見ながら刑事3人組は空に向けて拳銃を構える。ありがとうと涙を浮かべてポツリとつぶやき軍刀に手をかけた
カシラァァァァァァァァァぁぁ!!!!ナカァァァァぁぁぁぁぁぁぁx!!!!!
ズダだだだダダダダんんんんんんん
源一郎の敬礼とともに乾に捧げられた砲の音、ビリビリと空間を震えさせている振動をきにする事なくゆっくりと三人は拳銃を下ろして源一郎を見た時、ゆっくりと白く輝く乾が微笑みを浮かべ敬礼をしながら消えていく。憎しみなど感じない微笑みだった。
「源一:乾・・・・太郎上等兵。お前の仇は儂が必ずとってやる」
涙を流しながら乾を弄んだ黒幕に復讐を伺う、それと同時刻。黒幕はすでに次の手を講じていた
「あいつはダメだった。シライシが送ったあれはダメだ。ならば次は・・・この手がありますね。次は私の番です。裁判所でお会いしましょう。田中少尉、お待ちしております」
次回へ続く
長ったらしくなっちゃったよ
あーやっぱり長ったらしくなりましたね。ヤッチマッター
最初は明るい方向に書かれてたのですが最後は暗〜い内容になりましたね。
ひいおじいちゃんは神田を守るために緩衝材の代わりに自分の手を撃ち抜いて神田が持っていた銃を破壊した
(という事にしておいてください)
あとひいおじいちゃんは何々突っ込んでんだよなー
「創:今までどうとにもならないのが不思議だよ」
次回予告
朝方、早くに目を覚ました、源一郎。素振りなどの日課を終えて玄関にてある人物たちを待つ
一方花世、帰宅後に家族から説教を受けたがその疲れを機にする事なく仕事に向おうとするが玄関にいる源一郎に申し訳なく思う。呼び鈴が鳴り扉を開けるとそこにいたのは・・・・・
そして別の人物たちが大勢田中家に来訪。ひいおじいちゃんはなんとある場所に行く事に
次回ひいおじいちゃんと・・・・・・た・・・逮捕ぉ!!
「源一:わしは何もしていない」
「下:いや、落ち着いてくれよ。別に俺ら源一郎じいちゃんに話聞きに来ただけだから」
「晶・源:何やったのさ」
次回もお楽しみに
長くなってごめんなさい