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11話 ひいおじいちゃんと対決(2)

諸事情のため、日曜日に更新できません。そのため今日更新させていただきます。

筆者は3時をおねむになるのですがアルコールが入ったら頭おかしくなるので遅くまで起きることがあります

不健康ぅ!

その日の夜、一家でゆっくりと料理を囲うように座る。


今日のメニューは鳥の唐揚げ。色とりどりの野菜サラダとバーニャカウダ。そして源一郎特製のボルシチ・・・・ボルシチ?


ボルシチ、正式名ボールシュチュ。意訳として紅汁テーブルビートを元にして作られる鮮やかな深紅色の煮込みスープ、伝統料理。ロシアの料理と主張することも多い。


「源一:Попробуйте вкус дома.Вкус приготовления мамы!(本場の味だ食べてみてほしい。おふくろの味だそうだ)」


「晶:これ誰から教えてもらったのですか?もしかして本当にロシアの方?」


「源一:Я маленький друг. Я хочу, чтобы съесть их быстро(ちょっとした友人だよ)いただきまーす!」


ロシア語がわからない。おそらく友人から聞いたと言っているのだろうが、どうしてロシア語なのかとりあえずわからないから皆手を合わせていただきますといい源一郎が作ったボルシチを一口食べた。




その瞬間、源一郎以外の家族は口の中が一気にロシアに行ったようなそんな味わいになる。唐揚げを食べてもその味が消えボルシチの味が消えることはない。

それくらい、源一郎が作ったボルシチは美味しいとのこと。涼子は料理の自信は誰にも負けないと自負しているがボルシチを食べた時負けたと完敗したと言ってしまった。


「源一:そうか?この唐揚げとても美味しいぞ。下味もしっかりついているし油がくどくないし」

「花:お母さんのお父さん。私のおじいちゃんは昔帝国ホテルの料理長をしていたんだ。そのお父さんから料理の位

置から十まで叩き込まれたんだよ」


帝国ホテルの料理長と聞いて源一郎は箸が完全に止まりただ黙々とボルシチを食べ進める。そして完敗したと言っていた涼子は黙々と唐揚げを食べ続けた。源一郎は完全にやらかしたという雰囲気、涼子は魂がぽっくりと抜けてしまった。いつものことのようにやり過ごす創真。唐揚げを美味しそうに頬張る源太。バーニャクダウメェでキラキラ状態の晶子。ボルシチお代わりーと朗らかに笑う梅子。つまり誰もこの二人のことを全くと言って気にしていないのだ。


「浩:涼子ちゃん、唐揚げ美味しいぞ。それにロシア料理を作ったことないじゃないか。大丈夫だよ気にすることないじゃないか」

「涼:・・・・せえよ。・・・い・ち」

「浩:・・・まさかお前は!」

「涼:飲んでるかぁぁ!浩一ぃぃぃ!」


戦慄した。今まで涼子の手にあるのはただの水とばかり思っていたが違う。涼子の別人格が現れてしまってということはつまりコップの中に入っているのはお酒!察するに焼酎あたり


晶子は気がついてしまった。家族が囲うテーブルの足。涼子が座っているのは一番端っこ、その足の部分にひっそりと牛乳パックより少し大きめな黒いボディに白い波しぶきがモチーフ

そして何よりもキャップがテーブルに置かれている。そしてそのものはテーブルの脚ではなく涼子の手にがっちりとホールド。ではなくベコベコに凹んだ状態で握りつぶされている。


「涼:こいつは美味いかぁ!どんどんのメェ!浩一ぃ!」

「浩:涼子ちゃぁhが保田vホアオアヴォアスv半dさあbvか;bv;ば;dbfvkじゃ・・・・ぐびぐび・・・・!・・・・おぼろシャァ!!」つまりはリバース





お父さんがはいたぁ!しっかりしろぉ!





まるで阿鼻叫喚、地獄絵図。楽しく食事のはずが思いもよらぬアクシデントというか世紀末にどんどんと田中家が戦場になっていく。

ラッパ飲みして笑う涼子に復讐心を燃やしながら創真はキュウリを手にバーニャカウダーを食べ進める。



「創:美味しい!じゃなくてエーセーヘー!エーセーヘー!」


父が死に、叫びをあげる創真に次なる照準を合わせたのか涼子はジリジリと詰め寄り時始める。停戦、休戦なんて言葉は今の涼子には存在しない。

頼みの綱である。源一郎を見れば、死んでいた。なぜ、ドウシテコウナッタ!。そして再び気がついてしまう。源一郎お手製のボルシチが入った器、本来なら深紅色なのにそこには透明な液体がなみなみと注がれている。推察するに全部食べ終わった後におかわりをと思ったが器が重たく感じ興味本位で飲んだら潰れてしまったのだろう。さっきから元気に逃げ惑っていたじいちゃんずもじーっとして動かない



潰れたんだね。おじいちゃん達。



残る餌食は花世と創真。助けてくれる人などいない。このまま死ぬのか、そう絶望に浸っているとインターホンがな

り確認するとありがた迷惑な人物がインターホンの受話器に映る。花世と創真のおじで

浩一の弟普段はここに来ない人物。貴俊たかとし49歳。なぜありがたくないかというと・・・


「貴:ひっさしブリー!元気にしてたか?花世本当に美人だな!ガッハッハ!」

「花:酒くっさ!貴俊おじさんどんぐらい飲んできたのよ?」


こいつ仕事と家族で過ごす以外はだいたい酒臭い。強いのはいいのだが毎回健康診断で肝臓がちょっと問題ですねーなんて言われている。顔はいいのにもったいない


創真が助け舟?なんて喜んで来たがすぐに目の中のハイライトオフ、っていうか帰れと思ったのが実情。無論家族全員がタカトシというワードを聞いてどれほど酔っていようが関係なく、積んだしか思わない


涼子と貴俊がこの家の酒豪、面倒なことになったなーなんて思っていれば何も知らない源一郎が顔を洗って玄関に現れる。貴俊と目があって互いに二歩下がり出す、互いを凝視して間も無く立った時違いは和解したかのように握手をしだす。


「花:今のは一体?」

「貴:この人が噂のひいおじいちゃん。俺のじいさんにあたる人か?どんな人かと思えば写真で見た通りの2枚目ってことか。お帰りなさい。おじいさん」

「源一:ふっふっふ。お前が儂のもう一人の孫か・・いい面構えだ。気に入ったぞ。ただいま貴俊。」


この和解に意味があるのかわからないがどこか同じ泥臭さを感じたのだろう。貴俊が勤めているのは運命のいたずらとも言える陸上自衛隊、しかも特科隊いわゆる大砲打ちが職務。

源一郎がいたのは歩兵科だが時々砲兵の方にも顔を出している。大砲の話をしたら止まらないだろうな



「貴:ところで花世。庭の方の外にえらい連中がいたぞ。ものすごく怖い連中、酒臭かったけど。知り合いか?」



いやーな予感がする中、源一郎と花世は片手にバット片手に携帯を持って大広間、庭の方に行く。この時源一郎は軍刀をもち念のために老父に化けて行く。

そっと襖を開けると庭の向こうの垣根から赤く光る目が二つ、田中家で一番大きく丈夫な気に赤い目が二つ、そして庭先にすでに入ってきていた赤い目が二つ。・・・・完全にホラーですやん!



「源一:ああああああああああああああああああああ、妖が!妖が出たぞぉ!」


あまりの恐怖にその場でへたり込み腰を抜かすジジイ。すぐさま飛んで出た創真が見た赤く光る目。


「創:まじか!これねぇちゃん完璧猩々だぜ!」


猩々。某呪いを受けた少年が呪いを解くアニメ映画に出てくる、大型の猿空、想上の獣


「赤いめ1:・・・・ニンゲン。・・・・ニンゲン」


(創:やべー!喋った!にんげんって喋ったぞ!!)

(源一:ナンマンダブ。ナンマンダブ・・・・・・)

(花:警察呼んだ方がいいんじゃ)


「赤いめ2:ニンゲンクウ。ニンゲンクウ」


(花:ヤバイヤバイ!ニンゲン喰うとか言い出した。創真とりあえず、携帯携帯ぃ!)

(創:完璧やばいやつだって!とりあえずツイッ○ーにあげとこ。)


「赤いめ3。腹ヘッタ。モリニカエリタイ」

「源一:そうか腹が減って里に降りてきたのか・・・ボルシチ食うか!」


(花・創:なんであんたはそこで寄り添おうとするんだこのジジイぃ状況わかってんのかアァァァァ?!)


が気がつけばそこにジジイはおらず、猩々どもを家の中に招き入れていた。猩々どもは靴を脱ぎ整頓するように靴を置くとのそのそと玄関とダイニングにつながる廊下を歩いて行く。


(花・創:なんで入れやがったこのジジイ!殺す気かぁ!!)


さっきまで寝ていた源太、猩々とそれを連れて歩く自分の父親に驚き念のためテーブルの上の空いた食器を片付けこっそりと見えない場所に隠れいているが、貴俊の姿を見てもちろんのことハイライトオフ



ナンデオマエガイル?


テーブルを囲うのは森に帰りたがっている猩々と酒臭い貴俊。交わってはいけない存在がそこにちょこんと座って料理をまつ。


「源一:できたよ。さぁ召し上がれ」


心が日本どころか地球飛び出して、宇宙に到達するくらい広すぎる許容範囲のジジイに甘え獣と飲兵衛はボルシチを口につけた・


「「「「オーチンフクースナ!!!!」」」」とても美味しい


そこに座っていたバカの口はみるみるロシアンになり鍋に入っていた残りのボルシチも全て平らげてしまった。やがて猩々は本来の姿、人の姿を取り戻し幸せそうな顔を浮かべながらその場に眠り告ったそうな


「浩・涼:風邪引くぞ家帰って寝なさいよ」

(源一:このもの達どこかで見たような・・・・この前あの現場にいた刑事さんか!)


正解です


「貴:久々に面白いもん食ったぞ。兄貴ぃ〜えへへっへへへ。・・・・・オボロジァ(リバース音)」


本日二度目のリバースに田中家の人間はブチ切れて貴俊のために庭に穴を開けて首以外埋め犬神状態にし頭が冷えるまで酔いが冷めるまで現状維持を徹底する。もちろん片付けは自分でさせてから


同時刻である夜9時


駅前の通りを歩く高校生が一人。塾の帰りであるためか疲れ切っている表情を浮かべる、神田輝樹が家路をゆっくりと歩いて行く。帰っても結局一人になることの方が多く今日の夕食も無論、親から渡されたお小遣いの三千円で何か食べて来いとのこと。ファミレスで済ませ余ったお金でデザートを買うのがほぼ日課担っていた。しかしそんな生活も最近飽きが来ているようで刺激がないかと思っているのも実情だ



「神:何か、面白いこと品川でないかなーって言ってもないよね。っはは」



いつものファミレスがあと三百メートルの距離になったところふと左肩を叩かれた感触があって恐る恐る振り返ると、スーツを着こなした男。色は白く細身で中性的な面持ちを持ち背丈は174センチ程度の男が申し訳なさそうに立っている。そして胸にバッジのようなものが付いている。まさかカツアゲか!逃げようとした時声をかけたのは男の方だった。そっと神田に名刺を見せたのだ


「?:ごめんなさい、急に声をかけて。決して怪しいものではありません。私こういうものです」

「神:東京高等検察庁、主任検察官。白石・・・・・・うっそ!あの有名な白石検事ですか!?握手してください!僕ファンだったんです」

「白:ありがとう。ここではなんだから・・・君塾帰り?夕飯食べてないかな?それなら近くにファミレスがあるたいだから一緒に行ってもいいかな?」


歩きながらファミレスに向かう二人、普段のこと学校での生活、神田が将来何を目指しているのか、ちょっとした家庭の愚痴。嫌な顔をせず話を聞いてくれるとだけあったのか神田の心は少しずつほぐれていく


店に入ると店員やらそこにいた女性客が皆白石の方を見てヒソヒソと話をする。テレビに出演し、雑誌に取り上げられ昼のワイドショーにワンセッション出ただけでもインターネットでは話題になる、時の人と食事をするのが本当に緊張して神田の心臓はドキドキと鼓動が早くなり緊張が現れ出す。



「白:緊張しないで、好きなメニュー頼んでいいんだよ?」

「神:あっあっとはい!どれにしようかな」


メニューを見ているが気持ちは決して治らない、手の中は予想以上に脂汗がどっと出てくる。夜道は街灯の光があっても薄暗く店の中が明るいため白石の肌の色が思っていた白さ以上に透き通るように白い


女性なら本当に羨むような白さ。美白美人のようだ。メニューが決まったので神田が白石から了承を得てブザーを押すとすぐさま若い女性店員がはにかみながらメニューを聞き取る。心なしか白石の方によって立っているような気がするし、神田のことをどこか冷え切った目線で見てくるのが辛い


注文を終えた後には仕入れと水の入ったコップが出されると白石は本題入る。この品川の街で噂されていること「妖怪日本兵」についてだ


「白:君に声をかけたのには理由があるんだ。最近、品川で噂になっている「妖怪、日本兵」について。ちょっと教えてもらってもいいかな?」

「神:白石検事も気になるんですか?学校の友達もみんなこの噂でもちきりなんですよ。そういえば・・・・」

「白:どうかしたの?何か知ってることでもあるの?」

「神:友達がその日本兵の持ち物をゲットしたとかで今日クラスで千人針を見せていたんです。どこで手に入れたか

わからないんですけどね。お祓いするくらいですから・・・」


白石は熱心に噛んだ話をかの有名なゲンドウポーズで聞き入る。神田は熱心に聞いているんだとばかり思い込んでいたらしいが違う。目つきでなんとなくわかる、手に入れた人間のことを憎んでいる


怒り


それがピタリと合う目がある。正義感からの怒りではなくもっとドロドロとした何か。その目はすぐに消え失せた。目の前に食事が運ばれ神田にはエビフライの入ったミックスハンバーグプレート白石の前にはサンドイッチだけだ。以外にも少食なんだなっと思って白石の顔を見ていると苦笑いを浮かべる白石が神田を見ていた


「白:実は、夜はあまり空腹感が感じないんだよ。だからちょっとしたもので済ませるんだ。気にしないで食べてね。」

「神:そうなんですか・・・・いただきます」


神田が美味しそうにハンバーグを頬張るのを見ながらサンドイッチを口にする。格好のいい人と思う反面どこか上の空のような生気のないような存在が怖くてたまらない、それが目の前に座る「白石検事」の魅力になるのだろう

突然白石の携帯に電話がかかり席をはずし長く連絡を取り合うと少しあせりながら帰る準備を始める


「白:ゴメンね。急に仕事が入ってさ。楽しかったよ、そうだちょっと名刺貸してくれる?」

「神:・・・・・はい」


神田は白石が渡した名刺をもう一度もらうとペンでその裏に手早く何かを書き始める


「白:これ僕の連絡先、もしさっきの噂に進展があったら教えてね。今日は楽しかったよ、お会計は僕がしておくからお休み。カンダテルキクン」

「神:おやすみなさい白石検事!」


手早く会計を終わらせて、そそくさと外に出る前に神田に手を振ってドアを開けた。風のように去って行った彼に一つ疑問が浮かぶ


「神:・・・そういえばいつ名前教えたっけ?まぁいいやごちそうさまです。シライシトミハル検事」



品川駅に向かうとある人物、今回の事件のトリガーになる人物



「??:上等兵。いるだろう?」

『上等兵:モチロンデゴザイマス。少尉』

「??:あの子使えそうだね。僕の計画もようやく始まりそうだよ」

『上等兵:デハ、計画通リアノ小僧ニ憑ケバイイノデスネ」



「??:頼んだよ、全ては僕と源一郎様が幸せになるための世界を作るために。早くお会いしたいですね。忘れただ

なんて言わせませんよ。島のことも、あなたが建御雷兵であることも。あなたが少尉であることも私が建御名方兵であることも。そして私が」



あなたから拷問を受けてあなたに恋心を思慕の念を植え付けさせられた白石富治であることを


つらつら書きました。

だいたい一万字書く私の頭がおかしいですよね。メモに保存して投稿するので読みにくいかもしれません、ごめんなさい

新キャラとやばいのが出てきましたね。面白くします。

次回予告

なんだかんだ言って田中家にし遺跡一同、集合することになる。

浩一の弟、貴俊の子供、恵美めぐみと奥さん紗江子さえこつまりひ孫と孫嫁が登場、朝っぱらからうるさくなりそうです。

恵美から千人針について有力な話を耳にする。現代社会の闇の部分を見ることになるとは

そしてこの日は、道場にチビが集まりてんやわんやするが、源一郎はどちらかというと奥様軍団に持って行かれそうになる。

そしてめぐみの情報がのちに西川率いる高校生軍団からの宣戦布告になろうとは

次回、ひいおじいちゃんと対決(宣戦布告)

「源一:カヨとソウマ以外にひ孫があるとは」

「恵:よろしく、お帰りなさい。ひいおじいちゃん」ニパー!!

「花・創:順応するの早いな。」

「恵:そうだ、ひいおじいちゃんこれ見て欲しいんだけど」

「源一:・・・・・!!これは!!」

次回もお楽しみに

一万字言ってたらすいません

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