それでも…俺は
昨日の夜、セイレーンが言った言葉を和樹はまだ信じれなかった。助ける手立てなんてない。助からない。神北を助けたくてしょうがない和樹はフロフラーデの街にある図書館に行きクリスタル化を止める事が出来るかどうか探していた。一方マール達はフロフラーデの街を探検していた。
セイレーンはフロフラーデの街を巡回していた。
和樹「ないのか…クリスタル化を止める方法が」
???「なんじゃ、君クリスタル化を止める方法を探しているのかえ?」
いきなり声をかけてきた老人に和樹は耳を傾けた。
和樹「知ってるんですか!?クリスタル化を止める方法を!」
???「知ってる…とは言いにくい。じゃが、どうしてもと言うならわしの家に来るか?」
和樹「本当ですか!ありがとうございます!その…」
トーマス「トーマスじゃ。」
和樹「トーマスさん。ありがとう」
和樹はトーマスのあとをついて家に行った。
トーマス「なんでクリスタル化を止める方法を探していたのじゃ?」
和樹「僕の友達がまだすこしなんですけどクリスタル化が進行しているんです。」
トーマス「どれくらいじゃ?」
和樹「まだほんの少しです。」
トーマス「お主は助けたいか?」
和樹「それは!助けたいです。友達だから」
トーマス「そうか、にしても君は太陽の紋章を持ってるじゃないか?」
和樹「!?…なぜそれを」
トーマス「わしには透視能力があってな…
君は太陽の子じゃろ…。」
和樹「はい…父が血をついでいたので」
トーマス「ほう……おっとここじゃここじゃ。」
和樹「かなり大きいですね。」
トーマス「まぁ、中に入ろう。」
和樹はトーマスの家に入らしてもらった。
トーマス「実際、止める方法はないんじゃよ。」
和樹「え?」
トーマス「でも、止める方法がひとつだけあるんじゃ……それはな」
和樹は唾を呑んだ。
トーマス「自分の体を傷つけるかも知れないがそれでも知りたいか?」
和樹「それでも……俺は助けたいんです。たとえ能力がなくなろうと」
トーマス「いい決心じゃ…このフロフラーデを出て東南のほうにいくとラグラーデンの花がある。その花を持ってくるんじゃ…準備をして行けよあそこには強力な魔物が住みついている。」
和樹「わかりました。それでは」
和樹はトーマスの家を後にした
マール「和樹!どうする?」
和樹「これからラグラーデンの花を取りに行く」
マール「ラグラーデンの花ってラグラーデン湖の?」
和樹「ああ…一緒にいくか?」
マール「ちずるちゃんはどうするの?」
神北「…私もついて行っていいかな?」
和樹「危険だけど行くの?」
神北「行きたい!」
和樹「よし!じゃあ行こう!」




