背中の侵食
和樹達はトールから借りた海獣ホーエルを連れてヨクラーデン海に来ていた…
和樹「あれだよねどうみても入口」
海の中は綺麗だ。真ん中だけがすごく暗い感じがする所が和樹は入口だという。
マール「とりあえず行ってみよう。ね、ちずるちゃん」
神北「う、うん」
ホーエルを連れて深海に行こうとその瞬間深海からでっかい海獣が出てきた。
和樹「なんだ!あいつ!」
神北「きゃ!」
マール「でかいね」
海獣は和樹達を見てるとその後ろから人魚姫が出てきた。
セイレーン「貴方達ね。トールから聞いているわ。」
和樹「よろしくおねがいします。」
和樹はそういうと深海の奥のほうへ案内された。そこは町が広がっていた。
セイレーン「深海の町フロフラーデへようこそ」
マール「綺麗ー」
神北「うんすごくキラキラしてる」
和樹「ああ心が癒されるよ」
セイレーンは自分の家に案内し神北の体が今どうなってるかを見てくれた。
和樹「俺は後ろを向いておくぞ」
マール「そのほうがいいかもね。見た瞬間殴るからね。」
和樹「おお、こわいこわい」
セイレーン「こ、これは…」
セイレーンは神北の背中を見て驚いた。
和樹「どした。」
セイレーン「背中に少しだけどクリスタルがついている。これはすぐ取ると死ぬわ。」
神北「私、死んじゃうんですか?」
セイレーン「いいえ…大丈夫よ。死ぬことはないけど」
神北「そうですか」
和樹「とりあえず、その侵食を止めるために、どうにかしないとな」
セイレーン「今日は休んでいきなさい。」
和樹「ありがとう…そうするよ」
夜になって神北は部屋から出て夜の景色を見ていた。
セイレーン「寝れないの?」
神北「はい。いきなりクリスタルの事を言われてびっくりしましたから…」
セイレーン「そう…」
神北「ですが、神無月君を心配させる事はしたくないから…」
セイレーン「あの子は優しそうな顔してるものね…お父さんに似てるわ。今日は早く寝なさい」
神北「はい…おやすみなさい」
神北は部屋に戻った。
セイレーン「盗み聞きとはだめよ」
和樹「…」
セイレーン「神北さんが心配なの?」
和樹「あぁ」
セイレーン「ひとつだけ言っとくわ。あの子を助ける手立てなんてないわよ。」
和樹「……わかってる」




