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精霊世界Ⅱ  作者: ココロン
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精霊王VS精霊王

坂三浦「さあかかってこい」


和樹は炎の弾幕を何十弾も坂三浦の体全体に飛ばした。坂三浦はそれをギリギリでかわしきった。


和樹「…。」


和樹は煙幕を放ち坂三浦の視界を奪った。


和樹「…」


坂三浦「…どこだ。」


坂三浦はそう言うと目を閉じた。すると懐からクナイを出し背後に投げた。それは和樹のいた場所に飛び和樹の頬を切った。


和樹「…!」


和樹はそこから離れると上に飛び炎の弾幕を飛ばした。するとそれをハルバートに纏わしハルバートを目を閉じながら投げると和樹はギリギリでよけた。


坂三浦「黙ってないでこいよ」


和樹はゆっくりと降りると右手を横にだし落ちてくるハルバートを止めて折った。


和樹「俺は…残念だよお前は本当に最高の友達と思っていた。だが、それもこれで終わりなんだな。」


坂三浦「お前は本当にお人好しだな…だから!裏切られるんだよ!」


坂三浦は和樹の頬を殴った。だが、それをうけた和樹は倒れなかった。坂三浦は殴り続きけた…顔、腹、足を蹴ったりしたが和樹はピクリとも動かず倒れなかった。


坂三浦「いい加減に!諦めろよ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


坂三浦は懐からクナイをだし心臓に刺そうとした瞬間和樹はそれをよけ坂三浦の腹に蹴りを入れた。そうすると陣が発動した。


坂三浦「な、なんだ!」


和樹「……でてこいよ…トール」


トール「へぇさすがわかったな。」


坂三浦「なんでお前がいるんだよ!」


トール「風丸…お前は良くやってくれた。」


坂三浦「…なにがいいたい…」


トールは無言でラグナロクの輝石のほうに坂三浦を蹴り坂三浦ラグナロクの輝石に飲み込まれていった。


坂三浦「はぁはぁはぁ!いやだ!死にたくない!」


ラグナロクの輝石は坂三浦を完全に飲み込んだ瞬間大きく光だし吸収をやめた。そうすると輝石はさっきより大きく光だし中から人間が出てきた。


トール「はは!俺の夢が叶った。」


和樹「なんだよ!これ!親父!」


トール「喜べこの世界の頂点に立つ存在になるのだ。こいつは…」


人間は黒髪で来たなげなボロ布を着ていた。


???「ココハ?ワレヲヨンダノハキサマカ?」


トール「そうだ…私だ貴方の名前はミクニル無の力を司る精霊だ。」


和樹「!」


和樹は驚きに声が出なかった。いいたいことは無の力を司る精霊はオリジンと言いたかったのだ。だが、多分オリジンはこのミクニルに殺されたのに違いないとすぐわかった。


ミクニル「我をヨンダノハなんだ?」


トール「ミクニルよ。我に纏い我が息子を殺したい力を貸せ」


ミクニル「わかった。」


ミクニルはトールに近づき光を纏いだした。


和樹「させるかぁ!」


その言葉を発した瞬間、爆風と共に大剣を持ち七色の翼を生やしたトールがいた。


トール「どうだ!和樹!これが最後の最終の精霊達が集まった姿だ!わたしはこの世界に絶望した!この世界を争いの無い世界に変える!」


和樹「それは!すべての人格を無くしただ無の心で過ごすという訳か!させるかよ!」


トールは笑いながら和樹に大剣を振った


トール「俺は精霊王になって分かった!精霊王になれば幾つかの願いが俺の心を蝕んだ!だからそんなことの無い世界を作るんだ!」


和樹「あんたがやってる事は全てクソだ!イフリート!」


イフリートを出した和樹は刃を作り大剣と対立した。

だか一方的に圧されている和樹は坂三浦と戦った時にほとんどの体力を消耗していた。


和樹「あと!もうすこし!」


トール「貴様に貴様に勝ち目はない、既に勝ちは決まっている。この世界を救う精霊王トールの勝ちがな」


和樹「あんたは‥‥カミヅキの事も坂三浦の事も裏切った‥‥俺はあんたが憎い‥‥ミクニル!聞こえてるんだろ!オレはあんたが敵だとは思ってもいない!だかオレはトールを殺せばあんたも死ぬ!だったら!いつか敵対する日が来るように仕向けてやる!俺の孫世代にな!」


トール「貴様何を!」


和樹「精霊の源達よ!我に力を貸したまえ!」


無数の光が和樹の体を纏い始めた


トール「させるかァ!ミクニル!我に最大の力を貸せ!」


ミクニル「だがそれをすれば貴様の体は無くなるぞ」


トール「構わん!オレはアイツと心中する!」


和樹「心中なんてしない。あんただけ死ねばいい!」


和樹の右手が悪魔のような鉤爪に変わった。


和樹「この手であんたを葬り去る!くらえ!これが精霊達の強さだ!」


トール「なにが!精霊達だ!これが私の最後の力だ!」


2人の力が交わった瞬間ラグナロクの街全体が光を包んだ。


和樹「オレは‥‥精霊達を殺したに過ぎない。だったらそれ相応の力をオレは付けなければならない‥‥」


トール「ふっ‥‥この白の空間で私を倒すのか?」


和樹「いや、俺の勝ちだ」


光が収まった瞬間にトールと倒れ、和樹は立っていた。だか力を全て使い果たしたのか分からないが膝を着いた。するとトールの体からミクニルが現れた


ミクニル「和樹よ。お前は強い精霊王になれる。トールは全てを与えると誓って今‥‥息を耐えた‥‥だから貴様に力を与える」

ミクニルはそう言うと左手を前にだし和樹に力を与えた。


和樹「お前は‥‥どうするんだ」


ミクニル「お前が言ったようにわたしはお前の孫世代に無の力を与える‥‥だがその時は敵対関係になりうる。その時までにはお前は生きてもらわなければ」


和樹「無理をいうな‥‥」


和樹は微笑んだ。そうするとミクニルは消えていった。


心配になった神北達は上に上がってきた


フォン「トールを倒したのか‥‥」


アルフレド「‥‥トールは死んだのか‥‥」


神北「和樹君!」


神北は膝を立ててる和樹に抱きついた。


神北「大丈夫…私たちは生きていける…だからだから!泣かないで!」


マール「…和樹」


アルフレド、ネロ、フォン、双葉、寧夏、


全員で七人生き残った。

和樹は思った今までの旅は無駄じゃなかったことを大切なものを失いかけ…また生きる力をつけた。諦めなかったから…


和樹達は全員が精霊世界に帰ると住人達が迎えにいてくれた。おかえり、無事か!と言う言葉が飛びかかってきた。

和樹は街の広場にある高台に立ちこう言った。


和樹「俺たちは一人じゃない!みんなで生きて行くぞ!」


それを遠くできいていたヘンリルもいた。


ヘンリル「そうか…俺も間違えたかもな…ごめんなシド」


それから二年、和樹は高校を卒業し精霊世界で暮らし始めた。神北と幸せな家庭を築いた。

この話は…まだ続くかもしれない…


END


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