表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AMARYLLIS(旧版)  作者: ねこじゃ・じぇねこ
三章 サファイア
93/213

0.死霊の唄


 もうこの声も届かない。もうこの心も響かない。

 わたしは死霊。本来ならばこの世の狭間に吸い取られ、新しい命に代わるだけの存在のはずだった。けれど、わたしはわたしのまま、永遠の檻の中に閉じ込められたまま、心から愛したたった一人の男の破滅を眺めるようにと呪われた。

 何の罪でこんな事になってしまったのだろう。

 考えたところで死霊のわたしにはどうしようもない。

 死んだ身体を奪われて、わたしはただ支配されるのみ。そんなわたしに縋ることが出来るとすれば、それは一人。

 その名はアマリリス。

 愛した人の破滅を止められるかもしれない、神に選ばれた赤い花。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ