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AMARYLLIS(旧版)  作者: ねこじゃ・じぇねこ
四章 グリフォス
32/213

0.パンの唄


 わたしにとって彼らはパン。

 生きていようが心があろうが関係ない。

 他の人間だって同じ。彼らも生きていて心のある他者を喰って生きるもの。誰も喰われる者の事なんて考えない。誰も自分の事を責めたりしない。

 だから、わたしはちっとも異常じゃない。

 わたしを蔑むことが出来る者がいるとすれば、水と空気と光だけで生きていられるような者だけ。

 彼女は違う。彼女もまた他者の命を理不尽に狩る者。

 けれど、彼女はわたしを蔑んでいる。鍵をかけられたその心の奥では、業火のように感情が燃え盛っているようだ。

 彼女の名前はアマリリス。

 わたしにとっては彼女もまた、少し珍しいパンの一つでしかない。


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