序章 ひとりの夜は、読んではいけないポエム 第一章 モノローグ
少し暗い場所にある詩を集めました。あなたの心の痛みに触れる言葉が見つかりますように。
序章 ひとりの夜は、読んではいけないポエム
ひとりの夜は
読まないほうがいい
闇が
少しだけでも
薄くなるまでは
窓の外は
まだ夜だ
昨日と
同じ部屋
同じ机
同じ
あなた
それでも
手首の鼓動は
遠く
あなたが
あなたで
ないように
手首の鼓動は
急がない
届かなかった声が
行き場をなくした言葉が
夜が
終わるのを
望まない
ひとりの夜は
読まないほうがいい
あなたが
そこを
望むのでなければ
けれど
もし
あなたが
まだ
眠れないなら・・・
第一章 モノローグ
『孤独者の独白』
ぽたぽたと
手首から、
時が流れる落ち
まだ、まわりでは
時が動いているのだと知る
それが
唯一の
生きている証とは!
マダ、ボクハ、イキテイマス…
時に流されるのはごめんだが、
時に取り残されるのも
恐ろしい
結局
どうなればいいのかわからず
じっと、手首を見つめる
そこから、生まれる
規則正しい時は
自分だけのものだから。
モウ、ボクハシニマシタカ?
『宇宙飛行士になろう』
逝ってしまった君に
僕の言葉は、もう届かない
伝えたかった思いは
行き場を失い
あてもなくさまようばかり
「死んだ人の魂は、天に昇るんだよ」
そう言われた夜
僕は空を見上げた
空はひどく低かった
僕の将来は決まったよ
宇宙飛行士になるんだ
宇宙船の窓から君を見つけ
この想いを伝えよう
そうすれば、見失った僕自身にも
出会えるかもしれない
『ジョーク』
ジョークさ
そう思えば
気が楽だろ
君だって
そのつもりなんだろ
けれど
僕の心は
裏に落ちる影を
見てしまう
やめようとしても
笑いはとてもよそよそしく
とりつくろうように
また、ジョークをとばす
なんておかしな会話劇
僕がジョークのよう
君がジョークのよう
『後悔』
ただ一点を
見つめて生きたい
それだけを
願っていた
けれど心はたよりなく
いつも標を見失う
今日まで歩いてきた
この道は
枝分かれしすぎた
低木のよう
中心など
どこにもない
つないだ枝の長さが
僕の人生
見上げることのない
高さが
生きた価値
『孤独者のエクスキューズ』
無口でいると
人の気持ちが
離れていく気がする
その気配を感じて
心は
すでに黒く塗りたくられている
いつからだろう
そうして
愛されないことで
愛せなくなったのは




