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怪物があふれるようになった地球で生き残る、全てを見通せるようになったこの目を使って  作者: よぎそーと
5章

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82/97

82 人と怪物の戦場 1

「いくぞ」

 仲間を率いてイツキは進軍をはじめる。

 天空と大地の領域の境目。

 そこを踏み越えていく。



 まずは天空の領域の方を拡大する。

 より多くのエネルギーを空から引き寄せる。

 これにより大地のエネルギーを押しのける。

 その分だけ天空の領域が広がる。



 もちろん怪物側も対抗する。

 大地からエネルギーを引き寄せ、天空の力を押し返そうとする。

 しかし、呼び込むエネルギーの量も質もイツキ達の方が上回る。

 引き寄せる者達の数が違う。



 空から降ってくるエネルギーは確実に大地のエネルギーを押しのける。

 怪物側は確実に後退していく。

 大地のエネルギーが湧き出る地点へと。



 今回の戦いは、単なる場所の確保ではない。

 大地のエネルギーが噴出する地点の制圧だ。

 そのため大地のエネルギーは他の地域よりも格段に多い。

 それを押さえつけるために、可能な限り多くの人々を集めている。



 おかげで他の地域はかなり手薄になっている。

 怪物に取り戻される場所も出てくる。

 だが、これらは既に見えている。

 そうなると分かっている。

 それでもイツキは噴出点の制圧を開始した。



 ここを制圧すれば、近隣から大地のエネルギーを枯渇させられる。

 一時的な縮小に追い込まれても、たやすく取り返す事が出来る。

 むしろ、ここを放置していたら、どれだけ天空の領域を拡大しても意味がない。

 簡単に奪われてしまうのだから。



 絶対にここは避けて通れなかった。

 確実に潰して、今後に生かさねばならない。

 ここを制圧出来れば、より大きな活路を開ける。

 だから戦力の大半をここに集めた。

 大地と怪物を退けるために。



 それは敵も分かっている。

 だから大地の中を通って各地から怪物が集っている。

 この場所を死守するために。

 地表でも各地から怪物が押し寄せてきている。

 決してこの場を奪われまいと。



 攻防は一進一退を示していく。

 攻め込んだと思ったら押し返される。

 押し込んできた敵を撃退していく。

 それでもわずかながらにイツキ達の方が優勢だった。

 少しずつだが、確実に大地の領域を制圧していっている。

 大地のエネルギーの噴出点を押さえ込もうとしている。



 とはいえ、敵も黙っているわけではない。

 噴出点である地脈や霊脈の漏れ出る場所。

 その奥には膨大な大地のエネルギーの流れがある。

 ここを通って怪物が溢れてくる。

 増援が次々にあらわれる。



 いずれも異形・異様のバケモノばかりだ。

 獣や虫の姿はもとより。

 これらが歪に融合したありえない姿をとっている。

 頭だけ動物や虫になってる人間くらいならまだ良い。

 胴体のあちこちから獣や虫の頭をはやしたものとか。

 手足が何本も生えてるとか。

 自然ではありえない姿をもった怪物があらわれている。



 一つの肉体に複数の怪物が入り込んでるためだ。

 こうした融合体というべき存在もあらわれてきている。



 これらが人々の前に立ちはだかり、大地の噴出点を守ろうとする。

 これらを退け、人々は怪物の出現する場所を消そうとする。

 強靱な肉体を持つ怪物は、その力で人々を粉砕する。

 火炎や暴風という超常現象も発生させる。

 これらが人々を巻き込んで、多大な損傷を与えていく。



 負けじと人々も超能力を発動させていく。

 精神に衝撃を与え、念動力で打撃を与える。

 発火能力や電撃によって怪物を打ち倒す者もいる。

 誰もが己の持つ能力を使って怪物を撃退していく。



 これらの指揮を執りながら、イツキは勝利を目指していった。

 イツキの持つ全てを見通す目は、勝利への道を見つけている。

 敵がどう動くのか、自分たちはどう動けば良いのか。

 これらの全てが見えている。



 一見して劣勢に見えても、それは勝利のための布石であったり。

 優勢な部分ではさらなる勝利を重ねたり。

 人々の損害を出来るだけ出さずに。

 怪物には多大な打撃を与えながら。

 勝利へ向かっていく。



 ただ、先を見通すからこそ見えてしまうものもある。

 これからあらわれる巨大な敵の姿も。

 地中からあらわれる敵の増援の中でも、最大最強といえる存在。

 それが出てくれば、味方にも多くの被害が出る。

 避ける事の出来ない脅威が迫る。



 対処法はあるにはある。

 損害を減らす事は出来る。

 だが、なくす事は出来ない。

 これが単に怪我や傷を負うだけなら良い。

 しかし、避けられない死者も出てくる。

 それが辛いところだった。



 だが、そんな死者も出来るだけ減らす。

 無くせなくても増やしはしない。

 そんな気概でイツキは指揮を続ける。

 テレパシー、念話を通して戦場全体に指示を飛ばしながら。



 その時が来る。

 大地の中から強力な敵がやってくるのが見える。

 まだ出現する前に、指示を出す。

「下がれ」

 前線を下がらせ、敵の出現に備える。

 それに併せて怪物も前進するが、それは後方からの援護射撃で遮る。

 敵と味方の間に隙間が出来た。



 怪物との距離が出来たことで、後退もなめらかに行われる。

 地脈・霊脈との噴出点の間に距離が出来る。

 この空間が後に続く衝撃を緩和させる事になる。

 強力な存在があらわれる瞬間の。



 それは、出現と同時に周囲に威圧的な衝撃を放つ。

 意図したものではない。

 膨大な力が周囲に溢れただけだ。

 それだけ出てきた怪物は巨大な力をもっている。

 存在するだけで周囲を圧倒するほどに。



「出たな」

 予見していた存在。

 それが目の前にあらわれる。

 巨大な霊気をまとった危険な存在。



 姿形は人と変わらない。

 それでも本質や性質は怪物だ。

 そんな敵は、あふれる霊気が炎のように吹き出して揺らめいている。

 それは巨大な翼が幾重にもかさなってるように見えた。



 神話や伝承にある存在。

 炎に置き換えられた人間がそうなるという。

 また、吹き出るオーラは翼のようにも見えたとか。

 そんな存在がイツキ達の前にあらわれる。



「────天使」

 人の姿をもった怪物。

 それは人にありえない巨大な霊気をもってあらわれた。






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