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怪物があふれるようになった地球で生き残る、全てを見通せるようになったこの目を使って  作者: よぎそーと
4章

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69 天空より

「────というわけだ」

 集まった者達にするべき事を説明していく。

 聞いた者達は驚き呆気にとられる。

 やるべき事の大きさと。

 そんな方法があったのかと意表をつかれて。



 すぐに信じる事は出来なかった。

 予想もしてなかった事を突きつけられた人間の大半はこうなる。

 もちろん例外もいるが、それは少数だ。

 その少数も、意外さというか想像の範囲を超えた提案に少なからず驚いている。



 だが、すぐになるほどと思っていく。

 実際に出来るかどうかは分からないが、本当なら今そこにある問題に対抗できる。

 また、対抗手段としても理にかなっている。

 対立する存在なのだから。



 それを呼び込む事で確かに大地から出てくるエネルギーや怪物を抑える事は出来るだろう。

 実際に出来るかどうかはやってみるまで分からないが、試してみる価値はある。



 早速準備にとりかかっていく。

 能力に目覚めた者達を中心にして、他の者達も参加していく。

 たとえ超能力などに開眼してなくても、人の思いや心は力になる。

 エネルギーに動きを与えていく。



 地脈や霊脈のエネルギーは意思によって動く。

 人や怪物、そして大地そのものの意思によって。

 たとえ超能力が使えない一般人であっても、これらに影響を与える事は出来る。

 超能力に目覚めた者達ほどではないが。



 それでも、集まればそれなりの力になる。

 これらが加わる事で、やろうとしてる事の成功率があがる。



 この意思が空へと向かっていく。

 そこにある者を呼び寄せる。

 周囲の地脈や霊脈の動きをせき止めて。

 流れ込んでくる地脈や霊脈のエネルギーは、イツキ達の意思によって別方向へと向かっていく。

 イツキ達から遠ざかるように。



 力の、エネルギーの空白地帯が生まれる。

 そこからイツキ達の意思が空へと向かう。

 宇宙にあるソレを掴むために。



 宇宙とて空白地帯というわけではない。

 それもまたエネルギーの塊だ。

 地上とは別のエネルギーが漂う、それが宇宙という空間だ。

 このエネルギーにイツキ達の意思が向かっていく。


 イツキの目にその様子が映る。

 イツキと集まった者達の意思が空にのびていく。

 意思が宇宙の力に届いていく。

 届いた意思に従って、宇宙の力が下りてくる。



 それを阻止しようと、霊脈と地脈のエネルギーが動いていく。

 異質な力を撥ねのけようとする。

 しかし、イツキ達の意思がそれを遮っていく。

 エネルギーそのものに意思を向け、伸びてくるエネルギーを元の方向に戻していく。



 何もなくなった、力の空白地帯。

 霊脈と地脈の力が及ばない場所。

 そこに、イツキ達が引っ張ってきた宇宙のエネルギーが注ぎこまれていく。

 大地とは違ったエネルギーが、大地に満ちていく。


 大地はそれを拒絶しようとする。

 しかし、下りてきたエネルギーを遮る事は出来ない。

 イツキ達の集落が天空からのエネルギーで満たされていく。

 地脈や霊脈とは違ったエネルギーが満ちていく。

 大地のエネルギーが弾かれていく。



「出来た」

 集落に満ちていく空より来たるエネルギー。

 これがイツキ達を包んでいく。

 活力が漲っていく。

 この瞬間、イツキ達は食料問題から解放された。





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