69 天空より
「────というわけだ」
集まった者達にするべき事を説明していく。
聞いた者達は驚き呆気にとられる。
やるべき事の大きさと。
そんな方法があったのかと意表をつかれて。
すぐに信じる事は出来なかった。
予想もしてなかった事を突きつけられた人間の大半はこうなる。
もちろん例外もいるが、それは少数だ。
その少数も、意外さというか想像の範囲を超えた提案に少なからず驚いている。
だが、すぐになるほどと思っていく。
実際に出来るかどうかは分からないが、本当なら今そこにある問題に対抗できる。
また、対抗手段としても理にかなっている。
対立する存在なのだから。
それを呼び込む事で確かに大地から出てくるエネルギーや怪物を抑える事は出来るだろう。
実際に出来るかどうかはやってみるまで分からないが、試してみる価値はある。
早速準備にとりかかっていく。
能力に目覚めた者達を中心にして、他の者達も参加していく。
たとえ超能力などに開眼してなくても、人の思いや心は力になる。
エネルギーに動きを与えていく。
地脈や霊脈のエネルギーは意思によって動く。
人や怪物、そして大地そのものの意思によって。
たとえ超能力が使えない一般人であっても、これらに影響を与える事は出来る。
超能力に目覚めた者達ほどではないが。
それでも、集まればそれなりの力になる。
これらが加わる事で、やろうとしてる事の成功率があがる。
この意思が空へと向かっていく。
そこにある者を呼び寄せる。
周囲の地脈や霊脈の動きをせき止めて。
流れ込んでくる地脈や霊脈のエネルギーは、イツキ達の意思によって別方向へと向かっていく。
イツキ達から遠ざかるように。
力の、エネルギーの空白地帯が生まれる。
そこからイツキ達の意思が空へと向かう。
宇宙にあるソレを掴むために。
宇宙とて空白地帯というわけではない。
それもまたエネルギーの塊だ。
地上とは別のエネルギーが漂う、それが宇宙という空間だ。
このエネルギーにイツキ達の意思が向かっていく。
イツキの目にその様子が映る。
イツキと集まった者達の意思が空にのびていく。
意思が宇宙の力に届いていく。
届いた意思に従って、宇宙の力が下りてくる。
それを阻止しようと、霊脈と地脈のエネルギーが動いていく。
異質な力を撥ねのけようとする。
しかし、イツキ達の意思がそれを遮っていく。
エネルギーそのものに意思を向け、伸びてくるエネルギーを元の方向に戻していく。
何もなくなった、力の空白地帯。
霊脈と地脈の力が及ばない場所。
そこに、イツキ達が引っ張ってきた宇宙のエネルギーが注ぎこまれていく。
大地とは違ったエネルギーが、大地に満ちていく。
大地はそれを拒絶しようとする。
しかし、下りてきたエネルギーを遮る事は出来ない。
イツキ達の集落が天空からのエネルギーで満たされていく。
地脈や霊脈とは違ったエネルギーが満ちていく。
大地のエネルギーが弾かれていく。
「出来た」
集落に満ちていく空より来たるエネルギー。
これがイツキ達を包んでいく。
活力が漲っていく。
この瞬間、イツキ達は食料問題から解放された。
_______________________
気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を
_______________________
寄付・投げ銭はこちらへ
ファンティアなので登録必要だけど
↓
【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457
これまでの活動と、
これからの執筆のために。




