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怪物があふれるようになった地球で生き残る、全てを見通せるようになったこの目を使って  作者: よぎそーと
4章

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65 敵対勢力 市役所 1

 住み着いた廃村の近くになる市。

 その市役所がイツキの近くに残った大きな勢力になる。

 それこそ警察やヤクザなどとは比べものにならない。

 近隣をまとめあげてるのだから。



 市役所といっても、もともとの市だけをまとめてるわけではない。

 周りにあった幾つかの市町村が合流した勢力となっている。

 そこにいた者達が近隣で一番発展してる市に流れ込んできたためだ。

 おかげで、人口だけなら最大級になっている。



 しかも警察なども傘下に収めている。

 指揮系統が分断され、孤立したこれらの組織が、最寄りの行政機関の下に入っている。

 これを見て、他の勢力や組織も市役所の下についていった。

 寄らば大樹の陰と。



 とはいえ、その内情は決して良いものではない。

 理性を保ったまま怪物化した者達もいる。

 これらが内部で様々な騒動を起こしている。

 本来なら取り締まるべきなのだが、市役所は断罪まではしない。

 共に一緒にいる仲間なのだからと。



 おかげで暴行や傷害、窃盗に強姦などが起こっても、加害者に注意をするだけ。

 下手に断罪や処分をして加害者が騒ぐ方が問題と考えている。



「バカだなあ」

 イツキとしては呆れるしかない。

 そういう問題を起こす者を処分しなければ、被害者が増えるというのに。

 なのに加害者をかばっている。

「相変わらずだ」

 今までの日本社会そのものだ。



 内部に入ってそういった状況を調べていき、イツキは決意する。

 こんなものを放置は出来ないと。

「やるぞ」

 切り崩し工作を進めていく。

 まともな人間を少しでも外に逃がし。

 内部のいざこざを大きくして、分断を仕掛けていく。



 これ幸いとまともな人間は逃げ出していく。

 そして、残った者達の間に険悪な雰囲気が漂っていく。

 それは火種となって簡単に燃え上がる。

 あちこちで衝突や抗争が発生していく。



 もともと食料や物資の奪い合いで騒動はそこらで起こっていた。

 少しあおるだけで簡単に殴り合いが起こる。

 そうなれば殺し合いに簡単に発展する。



 また、こうした問題は怪物化した人間の方が起こしやすい。

 魔術や超能力が使えるようになった者達も。

 これらのほとんどが、持って生まれた攻撃性などが増大して人間を超越してしまった者達だ。

 何かあればすぐに戦闘を始める。

 何も無くても勝手に争いを起こす。



 市役所周辺の治安は更に悪化した。

 もともとよい状態ではなかったが。

 イツキの介入によって、完全に安全は消え去った。



「そのまま続けさせろ」

 イツキは手を緩める事なく騒動を拡大させていく。

 助けねばならない者達の大半は救い出している。

 残ってる連中は潰してかまわない。

 むしろ、殴り合って殺し合ってもらいたかった。

 そうすればイツキの手間がはぶける。



 こういった騒動に対して、現地にいる警察は無力だった。

 怪物相手では銃器を持っていても分が悪い。

 また、方針として厳しい処罰を禁じている。

 生きのこってる人間を処分するのはしのびないと。

 この市役所の指示によって警察は厳しい対応がとれなくなっている。

 一部、これに逆らってる者もいるが、そういった者は厳重な処分を受ける事になる。



 こんな状態なので、市役所周辺での騒ぎは終わる事無く続いていく。

 怪物同士が争い合って消えていく。

 イツキの手勢との戦力差がどんどん無くなっていく。

 そのまま同士討ちをさせながら、イツキはトドメを刺す瞬間をさぐっていった。




 ブックマークをつけて今後も付き合ってくれるとありがたい。



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