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怪物があふれるようになった地球で生き残る、全てを見通せるようになったこの目を使って  作者: よぎそーと
4章

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58 敵対勢力 ヤクザ 3

 ヤクザからすれば突然の事だった。

 いきなり銃弾や魔術・超能力が叩き込まれてきた。

 いったいどこから、と思う前にヤクザが次々と倒れていった。

 あわてて反撃を開始するも、それよりも襲撃の方が早い。

 銃を構えて外を見た者は、外から撃ち込まれる攻撃によって死んでいった。



 それを見て、怪物になった組員が前に出る。

 おかしくなった世の中で、姿もおかしくなった同僚。

 しかしそいつらは頼もしい仲間としてヤクザ達の戦力となってくれている。

 敵対する連中を蹴散らし、逃げようとする者達を捕らえて。

 そうして組の基盤を作ってくれた。

 今回も同じように、襲ってきた連中を返り討ちにしてくれると思われた。



 だが、勢いよく飛び出した怪物化した組員は、あっさりと殺された。

 外に出た瞬間に、魔力や霊気による攻撃を受けて。

 あちこちから撃ち出されるエネルギーの塊は、簡単に怪物になった組員を粉砕していった。




 一匹だけではない。

 前に出た、外に出た者全てがだ。

 例外なく攻撃を受けて死んでいく。

 体を吹き飛ばされて。



 それを見てさすがに誰もが外に出るのを控えていった。

 命知らずが売りの業界であっても、無駄に命を散らす者はいない。

 生きのこる可能性があるならともかく。

 そうでないのは、外に出て吹き飛んだ仲間を見れば明らか。

 こんな状況で外に出る者はいない。

 組員の多くは、占拠したビルの中に立て籠もる事になった。



 しかし、それで状況が好転するわけもない。

 外からの攻撃は続いている。

 勝ちも負けもない硬直状態になってる。

 ここからどうにかして、盤面を覆さねばならない。



 まずは中から外に向けて撃ち返す。

 銃弾だけではない、魔術・超能力もだ。

 撃ち合いでとにかく相手の数を減らしたい。



 また、目の良い奴や耳の良い奴に外の様子を探らせる。

 世の中がおかしくなってから、目や耳がよくなった者も出てきている。

 壁の向こうを透視したり、何百メートルも離れた所の音を聞き分けたり。

 これらの能力のおかげで、敵対する連中の動きをいち早く掴む事が出来た。

 そうして戦いを有利に進める事が出来た。

 今も、そいつらの能力でこの状況を打ち破る方法を見つけようとしていた。



 しかし、そいつらはいきなり目や耳を覆っていった。

 見れば、遠くを見通す者は目から血を流し。

 様々な音を聞き分ける者は耳から血を流してる。

 何があったのかは分からないが、こいつらが使い者にならなくなったのは分かった。

 外の様子を伺う術は失われた。



 となれば、無理矢理にでも外に出て血路を開くしかない。

 とはいえ、そんな危険な事を買ってでる者はいない。

 誰が攻撃の矢面に立とうというのか?

 そんな度胸があればヤクザなんかやっていない。



 それでも、組の誰かが外へと向かった。

 屋内駐車場においてある車で。

 道を切り開こうとしたのではない。

 敵を突破しようとはしたが、それは自分が逃げるため。

 熾烈な攻撃から逃げるためだ。



 だが、そんな自動車はすぐに攻撃を受けて止まる。

 タイヤがいきなりパンクしたのだ。

 飛び出した勢いの分だけ底面を引き摺っていったが、やがて止まる。

 あとは集中攻撃だ。

 どこからか飛んできた鉄パイプが運転席を貫く。

 強化した肉体から放たれたそれは、運転手を簡単に貫通していった。



 車だけではない。

 他の場所から逃げようといた者も次々に倒されていく。

 どこから見てるのか分からないが、ヤクザを襲ってる者達はどこに居ても攻撃を受けていく。

 彼等に透視や聴音能力を持った者がいるように、敵にもそういった能力を持つ者がいる。

 少しは頭が回るものは、すぐにこの事に気付いた。

 そして悟る。

 逃げ道はないと。



 ヤクザの拠点となったビルに絶望が満ちていく。

 外からの攻撃はやむ事はなく。

 逃げ出す事も出来ない。

 少しでも姿を見せればすぐに殺される。



「ちくしょう、ちくしょう!」

 恐怖に誰かが叫びだす。

 なんでこんな目にあうんだと。

 自業自得でしかないのだが、それに気付く者はいない。



 誰もが自分達がなぜ殺されるのかと疑問をもった。

 殺されるような事をしてきたのだが、そこに思いあたる事はない。

 そもそも、悪い事をしてるという自覚もない。

 あっても、だから何だと開き直っている。

 そんな者達だからこそ、残さず殲滅される事になったのだ。



 外からの攻撃は激しさを増していく。

 窓から放り込まれた火炎がビルの中に燃え移っていく。

 通常の炎とは違うそれは、コンクリートや鉄に簡単に燃え移った。

 そして。



 次の瞬間、ビルの中全体に燃え広がった。

 地脈や霊脈のエネルギーが流れこんだためだ。

 その事をヤクザが知る事はない。

 一気に拡大した炎に全身を焼かれ、体全てを燃やし尽くしていったからだ。

 痛いと思う余裕すらなくヤクザ達は死んだ。

 ある意味、幸福な死に方だったかもしれない。

 苦しまずに済んだのだから。



 ただ、魔力や霊気の炎は肉体だけでなく霊魂すらも消し炭にしていく。

 燃えかすも残らないほど分解されたヤクザの霊魂は完全に消滅した。

 輪廻転生ももう出来ない。

 存在そのものが完全に消失した。



 こうしてイツキによるヤクザ殲滅戦は終わった。

 ヤクザの拠点を連中の墓場にして。



 この拠点内にはヤクザの構成員でない者もいたが。

 それらもまとめて消滅した。

 イツキの指示によるものだ。

 中にいた者はヤクザの協力者。

 いずれは怪物になる者達である。

 生かしておく必要はなかった。



 むしろ好都合といえた。

 まとまってくれてたから、一緒に処分が出来たので。

 一々問題のある奴を探さなくて良いのはありがたい。



 こうして拠点近くの敵勢力の一つを消滅させた。

 安全圏が少しだけひろがった。




 ブックマークをつけて今後も付き合ってくれるとありがたい。


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