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怪物があふれるようになった地球で生き残る、全てを見通せるようになったこの目を使って  作者: よぎそーと
4章

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52/97

52 旗揚げ

 イツキはすぐに指示を出していった。

 寝床の確保に、残ってる設備の確認と整備。

 新たに作らねえばならない施設の確認。

 その為に必用な道具や材料の確保。



 何より、防衛のための対策。

 それこそ塀や堀なども作っていかねばならない

 もう安全な世界は無くなったのだから。



 この事は誰もが分かっている。

 出現した怪物に襲われ、命からがらだった者達ばかりだ。

 いつ命を喪ってもおかしくないと誰もが理解している。

 その為の対策を怠る者はいない。



 更に、残ってる食料や物資、ガソリンなどの燃料確保。

 この為に都市部に向かう必要もある。

 可能なら、まともな人間の救助も。

 今は1000人ほどの人間がいるが、今後を考えれば人手はもっと欲しい。

 知識や技術がなくてもだ。

 働き手がいればそれだけでありがたい。



 もっとも、誰でもよいとは言えない。

 怪物になりそうな危険な人間はいらない。

 そうでなくても、人を虐げる性質を持つ者達。

 そんな人間を一人でもいれれば、内部崩壊につながる。

 それを誰もが身近な出来事として見てきた。

 体験してきたこの事実から、誰もが警戒をしていた。

 隣にいるこいつは大丈夫なのかと。



 イツキのように見定める能力があれば良いが。

 全員がこういった能力を持ってるわけではない。

 だから人を集めるのには誰もが及び腰になっていた。

 救出した人間がクズだったらどうしようと。



 それでも今後を考えれば労働力は欲しい。

 人はある程度集めねばならない。

 選別をしながら。



 田畑を耕すために人がどうしても必要になる。

 機械を使えれば人手を減らす事は出来るが。

 これらも燃料がなくなれば動かなくなる。

 そうなったら時の事を考えて、人はどうしても必要になる。



 こういった事を考えながら指示を出していく。

 その全ては先を見通す能力が示す指示によるものだ。

 目に飛び込んでくる未来。

 どこに誰を配置するべきか。

 それをただ口にしているだけ。



 だが、それが集まった者達に希望を与えていく。

 誰もがイツキに従い、イツキを中心にしていく。



 そんな集団が今ここに誕生していく。

 イツキにそんなつもりはなかったが。

 それは確かにイツキの勢力だった。

 小さなこの集団は、今ここに確かに発足していった。

 旗もなく旗を揚げて。




 ブックマークをつけて今後も付き合ってくれるとありがたい。


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