51 たどりついた廃村
そこは、山の麓になる村だった。
人の姿の無い集落だった。
怪物によって壊滅したのではない。
子供が生まれない事による人口減少で滅んだ場所だ。
限界集落を越えた廃村。
それがイツキ達のたどりついた場所である。
辿り着いた事で理由が分かった。
なぜここに向かえと指示が出たのかの。
住み着いても問題ないからだ。
なにせ人がいないのだ。
誰に憚る事もない。
おまけに、土地がある。
田畑とする事が出来る。
手間はとてつもなく大きいだろうが。
食料生産で困る事はない。
十分な量を確保できるか分からないが。
「どうにかなるか」
イツキは楽観していた。
自分の能力が教えてくれるだろうと。
早速イツキ達は残った家屋などにお邪魔した。
もぬけの殻なので遠慮はしない。
しかし、すぐに住み込むわけにもいかない事をすぐに知る。
手入れもされてない家は立て付けが悪く、隙間がところどころにある。
塵や埃も積もっていて、すぐには住めない。
「まずは掃除からか」
田畑を耕す以前の問題が積み上がっていた。
残ってる家屋を片づけていく。
オンボロでもかまわない。
屋根と壁と床があれば。
さすがにすぐに崩れそうなところは避けたが。
それでも、寝床はどうにか確保出来そうだった。
また、廃校となった小学校などもある。
掃除は必要だったが、建物自体はしっかりとしている。
しばらく寝泊まりするくらいなら問題はない
さすがに電気やガス、水道は止まっていたが。
これらは今後使えなくなるものと考えるしかない。
使えるうちはありがたく使う事にして。
止まったあとの事も考えて対策をしていかねばならない。
幸い、救出した者達の中には技術者もいる。
電気工事に配管工事などをしてきた者達だ。
すぐには無理でも、生活基盤を設置する事は出来るだろう。
やる事は山ほどある。
だが、人手はそれなりにいる。
上手く働き手を配置すれば、当面の生活はどうにかなるかもしれない。
どうにかしなくてはならない。
そのためにも、物資や人材の確保が必要になる。
近隣の農耕地も確保できるならしておきたい。
生活環境を支えるための設備もととのえたい。
何より、怪物に対処しなくてはならない。
「色々やっていかないと」
やるべき事は多い。
生きのこるためには何一つ疎かに出来なかった。
ブックマークをつけて今後も付き合ってくれるとありがたい。
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