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怪物があふれるようになった地球で生き残る、全てを見通せるようになったこの目を使って  作者: よぎそーと
3章

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40 殺し合いも始まり、そんな中で動きだす

 なにはともあれ食料や物資を確保できたイツキはともかく。

 そうでない他の者達は悲惨な事になっていった。

 乏しい食料は常に減少を続けていく。

 確保しようと外に出た者達は生きて帰ってこない。

 帰ってきたとしても、成果もなく手ぶらの事もある。



 そんな状態が続き、各地の避難所は困窮していく。

 餓え死にするのを待つだけという所も出てきた。



 そんな避難所は、内部で食料を求めた争いが起こったり。

 他の避難所を襲って食料を略奪しようとしたり。

 生き残るために最悪の選択をしていく事になっていった。



 まれに、可能性にかけて郊外に、農村などを頼ろうとした者もいる。

 だが、これらも上手くいくわけではない。

 農村は農村で備蓄があるというわけでもなく。

 まだ収穫が出来ないものもある。

 そんな所に出向いても、食料にありつけるわけがない。



 当面の食料を確保するためには、今ある物を手に入れるしかなかった。

 その方法は、もう略奪や強奪以外にありえなくなっていった。



 もちろん、在庫や備蓄として確保されてる食糧もあるだろう。

 だが、それらがどこにあるかを知ってる者は多くはない。

 一般的ではない情報など頼りようがない。

 それらを探すための時間もない。

 となれば、すぐ近くにありそうな場所を狙うしかない。



 血なまぐさい殺しあいが続く。

 あちこちに死体が転がるようになる。

 これらがゾンビや怪物になる危険もあった。

 だが、各地の生存者にとって大事なのは、腹を満たす食料だった。

 まずはこれが無いとどうにもならない。



 これを求めて人々は殺しあいを始めていく。

 凄惨・悲惨というしかないだろう。



 だが、イツキの目には別のことが映っていた。

 周りの不幸は己の有利……とまでは思わなかったが。

 しかし、好機会が巡ってきたのは確かである。

「なるほどねえ」

 目から飛び込んでくる情報を見ながら動いていく。

 自分のために。



 目指すは近所の避難所。

 目がもたらす情報によれば、ほぼ壊滅状態となってるという。

 そこに向かってイツキは、必要な物資だけをもって向かっていった。

 回収するべきものを求めて。




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