4 示された道を進む
ありがたい事に、するべき事は示してもらえている。
唐突にするべき事が見えるようになって。
教室から脱出する直前に芽生えた能力によって。
おかげで様々な事が見えるようになった。
実際に目になにか映ってるわけではない。
頭の中にこれから起こる事が見えるのだ。
また、こうしたい、ああしたいと望むとその答えが画像や映像として頭に浮かんでくる。
そのどれもが悲惨なものだった。
いわゆる超能力。
それも未来視と呼ばれるものだ。
これから起こる事を知る事が出来る。
イツキが手に入れたのは、こんな能力だった。
なぜこんな能力を得る事が出来たのか?
その答えも見る事が出来た。
地球が目覚めたからだ。
地球の中で何かが活性化した。
その影響が様々な形であらわれてきている。
オーロラが空に舞ってるのもその一つだ。
地磁気、地球の力が拡大した事で、世界各地の空にオーロラがあらわれている。
その一環で、人々にも様々な影響が出てきているのだ。
イツキが様々な事を見る超能力を得たのもこの一つだ。
いわば、地球が活性化したおまけ、ついででしかない。
それでも、能力を得られたのは大きい。
おかげで怪物になった者達に殺されずに済んだのだから。
そうして凶暴な怪物に変化するのも地球が目覚めた影響だ。
地球の活性化、大地の目覚めというべき現象は全てが良い結果をもたらしてるわけではない。
悲惨な現実も発生させている。
これからもっと酷い事が起こる。
怪物になった人間が様々な悪事を働いていく。
暴虐によって人々は無惨な姿をさらす事になる。
そんな中でどうやって生き残るか。
死なずに、殺されずに。
怪物におびえずに生きていくためにはどうすれば
良いのか。
だから望んだ。
「どうすれば一番良いのか」と。
目覚めた己の能力に問いかけた。
答えはすぐに頭の中に浮かんできた。
そうして示された道に従い、イツキは動いていた。
目覚めたばかりの己の能力を信じて。
目に見える結果を信じて。
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