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3 生き残るために必要なものを回収する

「始まったな」

 教室の方から聞こえる悲鳴や騒音。

 それらを聞きながらイツキは逃げる算段をつけていく。

 こうなるのは見えていた。

 今のイツキにそれらを止める力は無い。

 己の命を保つだけで精一杯だ。



 それとて簡単に出来るわけではない。

 安全な道はある程度見えてはいる。

 それでも、それらが簡単というわけではない。

 途中、怪物になった人間に襲われる事も見えている。

 それらをキリ抜けねばならない。



 だからこそ、必要なものを回収していく。

 武器になるものを、身を守れるものを手に入れるために。

 少しでも生存の可能性を増やすために。

 それでも心許ないが。

 何もないよりはマシである。



 とはいえ、どこにでもある中学校。

 武器や防具なんてあるわけがない。

 職員室にはサスマタなるものがあるかもしれないが。

 それで怪物と渡り合うのは不可能。

「せめて銃でもあればなあ」

 それならば怪物を仕留める事も出来るだろう。



 相手を生かしたままとか、殺してはいけないなどと言ってられない。

 怪物は人間を凌駕する力を持つ。

 おまけに、人間の事など省みない。

 暴虐に乱暴、それが怪物の本性だ。

 そんな連中を相手に人道主義や博愛主義など害悪でしかない。

 話を聞く相手ではないし、止めるためには殺すしかない。

 これ以外に怪物を止める手段はない。



 こういった事も目に見えている。

 怪物と接触したらどうなるかが頭に浮かんでくる。

 それらはたいてい悲惨の一言に尽きる。

 話し合いに応じる事もなく、ひたすら一方的に殺されるだけ。

 仮に話し合いになったとしても、不利な条件を強いられる。

 いくらか智慧が残ってる怪物が求める事は一つ。 奴隷として従うこと。

 そんな事、のめるわけがない。



 自由と尊厳を保ちたいなら、戦うしかない。

 目の前の怪物を殺すしかない。

 他に道などないのだから。



 その為の手段を手に入れていく。

 道具を回収し、攻撃手段を増やしていく。

 少しでも殺傷力のあるものを。

 怪物を撃退するために。



 それが元は人間だったとしてもだ。

 今は怪物である。

 倒さねば自分が殺される。




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これからの執筆のために。

お話も少しだけ置いてある。
手にとってもらえるとありがたい。


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