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木蓮の花咲く頃2

 編集長への挨拶を終え一息ついていると、今度は先週首を縦に振ったドラマの監督に捕まった。


「いやぁ。この度はドラマ化に頷いて頂いてありがとうございます。なにを隠そう僕、都谷先生のファンなのですよ」


 そう言うのは今回ドラマの監督をしてくれる宮瀬監督だ。俺のファンだなんてお世辞でも嬉しい。


「ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです」

 

「お世辞なんかじゃないですよ。ほんとにファンなんで。全作読ませて頂いていますけど、特に『黒と白のメモリアル』が好きですね。そんな大好きな先生のドラマ化なので今回はすごく力が入っています。できるだけ原作に忠実に作っていきたいと思っているので、キャスティングはもちろん様々なところで先生に関わって頂けたらと思っています。何より脚本も先生にお願いできるそうで、お忙しい中大変だと思いますがよろしくお願いします」


 ドラマの脚本を自分で書く、というのは当然だけど監督にはもう話しが言っていた。


「いや、こちらこそドラマ製作なんて携わったことのないド素人なので、皆さんの足を引っ張らなければ良いのですが……」

「先生に書いて頂いた脚本は一応こちらでもチェックさせて頂きますので大丈夫ですよ。大好きな先生の作品なので成功させたいのですよ」


 そう笑顔で言ってくれる監督に恐縮する。でも、この監督ならドラマ化も大丈夫なのではないかと話しをしながら思った。

 千屋にドラマ化のメリットを何度も聞いて、悩みに悩んで承諾したけれど承諾して良かったのかもしれない。少なくともこの監督なら大丈夫なのではないかと思った。


「キャスティングに関しては今、主要なところは声をかけています。ただ、主人公の探偵・三井明役には小浅勇気さんに先ほど決まりました。他の役者さんについては今返事待ちです」


 小浅勇気は今人気の俳優で演技力にも定評がある。カメレオンといった感じで様々な役をこなしているので、きっと助教授・三井明に関してもうまく演じてくれるだろう。


「小浅勇気さんならいいですね」

「そうですか。先生にそう言われると嬉しいですね。他のキャストに関しては決まり次第お知らせします。脚本のこともあるし、先生も気になるでしょうし」

「え、いいんですか?」

「もちろん。俳優さんによって役も随分変わってくると思うんですよね。だからその辺は慎重に選んだつもりです。声掛けした俳優さん皆さんがOKして貰えたら、そこそこいけると思うんですよ。もっとも先生にはまた別のイメージがあると思うので、あくまでも僕が思うイメージですけれど」

「そこは監督の采配ですから、僕から言うことはありませんよ」

「そうですか。ちなみに三井明のバディの吉行かなで役には加賀真那さんにオファーしています」


 吉行かなでは元気で三井明にハッキリと意見を言い、自分なりの推理をぶつける子だ。

 加賀真耶さんはハキハキしたイメージがあるので吉行かなで役にはいいかもしれない。

 そう思うとこの監督ならドラマが変なふうにはならないんじゃないかと思えた。

 

「監督に任せれば大丈夫ですね」

「いや、先生にそう言って貰えると嬉しいですね。絶対にいいドラマにしましょう!」


 散々悩んだドラマ化だけど、頷いて良かったと今なら思う。これであとは原作が売れてくれれば十分だ。

 監督と和やかに話しをしていると千屋がやって来た。

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