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 大学を卒業して半年。

社会人になった私と唯は同棲を始めた。

唯はいくつかの飲食店を経営している会社に、私はスポーツメーカーに就職した。

偶然にも私と唯の勤務先は2駅しか離れていない。

だけど、帰る時間が被ることはあまりなくて、ほとんど私が先に帰っている。


今日は仕事が早く終わって唯が同期の人たちと飲みに行くらしいから私も羽奈ちゃんと一緒に居酒屋に飲みに行くことになった。

羽奈ちゃんは唯の会社の最寄り駅で乗り換えだから、私がそっちまで行ってその近くの居酒屋で飲むことになった。


「愛理!お疲れ」

「羽奈ちゃんもお疲れ」


お店に入って空いていた席に案内されて、タッチパネルでレモンサワーと生ビールとおつまみを適当に注文した。

羽奈ちゃんは生ビールを飲んで唐揚げを食べて幸せそうに笑っていた。


「そういえば羽奈ちゃん、最近彼氏さんとはどう?」

「それがさ、昨日、別れたんだよね」

「え!そうだったんだ」

「あいつ、浮気してたの」

「何それ!」


私が身を乗り出すと、羽奈ちゃんはまあまあと私の肩を叩いた。

だけど、羽奈ちゃんと付き合ってて他の人とも付き合うとか有り得ない!最低!


「昨日、実家帰ってたんだけど、駅で女と手繋いで歩いてて話し掛けにいったら私とはもう別れてるとか言い出してさ」

「はぁ!?」

「私も正直ブチッてきてキレそうだったんだけど、ちょうど海里くんがいて話してたのが聞えてたみたいで『君に羽奈ちゃんは勿体ない』って言ってくれてめっちゃスカッとした」

「へぇ〜、ええ!」


海里が!?

驚いて羽奈ちゃんの顔を見ると、羽奈ちゃんは少し照れたように笑って生ビールを飲み干した。


「それでさ、海里くんと付き合うことになったんだよね」

「え!なんで!?」

「その後に夜ご飯一緒に行って、告白されて。お試しでクリスマスまで付き合うことになったんだよね」

「え!そうなんだ」


海里が羽奈ちゃんのことを好きだったなんて、全く知らなかった。

そもそも、海里から恋バナとかきいたことがないし。

けど、海里なら安心して任せられる。


「身内の贔屓目かもだけど、海里は長男だから面倒見いいし、優しいし、努力家だし、めっちゃいいと思う!どこぞの馬の骨より百倍いい!」

「愛理のお墨付きなら安心だよ」


羽奈ちゃんは少し照れたように笑った。

そして、おかわりを頼んで今度は私の惚気話を聞いてくれた。

唯と同棲を始めてから、本当に毎日が楽しくてよく羽奈ちゃんに話を聞いてもらっている。

羽奈ちゃんははいはいと言いながらもいつも私が話しているのを楽しそうに見ながら聞いてくれる。


「一昨日は唯とたこ焼きパーティーしたんだよ」

「楽しそう」

「うん!楽しかったし美味しかった。もうね、毎日唯のこと好きになるんだ」

「ゾッコンだね〜」

「うん!唯がスーツ着てるときはいつも以上にかっこ良くて、毎回惚れ直してるから。まあ、カッコ良すぎてモテそうでちょっと心配だけど」


ふふっと笑うと、羽奈ちゃんはお、と少し驚いたような顔をしてニッと笑うと私の後ろに視線を向けた。


「かっこいいってあんな感じ?」

「え、」


振り返ると、唯と同期さんらしい人達がいた。

唯はまだ私と羽奈ちゃんに気が付いていないようで少し離れたテーブル席に座っていた。

そうだった。

唯の会社の最寄り駅の近くだった。


聞かれたら恥ずかしいし、もう唯のこと話せない。

どこのお店で飲むか訊いておけばよかったな。


「気付かないね」

「気づかなくていいよ。気まずいし」

「女の人もいるんだし、彼がお世話になってますって言って牽制すればいいのに」

「しないよ」


笑っておつまみの枝豆を食べた。

チラッと唯の方に視線を向けると、同期らしい小柄な女の人と楽しそうに話している。

牽制はしなくても、気になるのは気になる。

その人は唯に気があるのか、可愛らしく笑いながら唯の肩を軽く叩いた。

唯はさり気なく肩からその人の手を払ってまた笑ってお酒を飲んでいた。


「蒼井、すごいスマートに避けてたね」

「うん」

「確かに牽制とか必要ないわ」

「うん」


心配は別にしてなかったと思うけど、少しホッとしてだし巻き卵を食べた。

それからしばらく喋っていると、顔を赤くした男性が私と羽奈ちゃんのいる席にやって来てテーブルに手をついた。


「お姉さんたち、俺たちと飲まない?」

「遠慮します」

「俺、結構稼いでるよ?なんなら奢るし」

「結構です」


しっかり断っても男性は気にせず私の隣に座った。

逆側に寄って距離を取っていると、唯がやって来て男性の腕を掴んで立ち上がらせた。


「店の中で堂々とセクハラしてんじゃねえよ」

「はあ?誰だよ、てめぇ」

「その子の彼氏だよ」

「チッ」


男性は舌打ちをしてお会計をしてお店から出て行った。

ふぅ、と安堵のため息をついて羽奈ちゃんの方を見るとスマホを振って電話とジェスチャーをして席を立ってお店を出て行った。

気を遣って2人にしてくれたのだろうか。

唯は隣に座って私の顔を覗き込んだ。


「大丈夫か?」

「うん。ありがとう。それより、いつから気付いてたの?」

「店に入ったとき。話しかけようと思ったけど、俺のことかっこいいとか惚れ直してるとか言うから恥ずかしくて話しかけられないし」

「聞こえてたの?」

「ばっちり」


唯は嬉しそうに笑って親指を立てた。

恥ずかしくて顔を両手で覆って下に向けた。

毎日唯のことを好きになる、ってところまで聞こえてたら本当に恥ずかしすぎる。


「そろそろ会社の人達のところ戻ったら?」

「また変なのに絡まれたりしないか?」

「大丈夫だよ」

「分かった。帰るとき教えて。合わせるから」

「ありがとう」


唯はおお、と笑って会社の人達のところに戻っていった。


羽奈ちゃんも戻ってきて、そろそろ帰ろうと唯に連絡をするとちょうど向こうも帰る支度を始めていた。

お会計を終えて、お店を出ると続くように唯たちもお店を出てきた。


羽奈ちゃんはタクシーで帰るみたいで、呼んでいたタクシーがもう来ていて先に帰って行った。


「蒼井の彼女さん、初めまして」

「あ、初めまして。いつも唯がお世話になってます」

「いえいえ。それにしても今日は災難でしたね」

「慣れてるので、大丈夫です」

「慣れるなよ。もっと危機感持てよ」


なんか、この台詞初めてじゃない気がする。

まあまあ、と笑って流した。

さっきまで、唯の隣に座っていた女の人は私を見て少し気分が良くない顔をしているように見えたけど気づかないふりをしておいた。


「俺らもタクシーで帰るか」

「もしかして結構酔った?」

「酔った」

「そっか。じゃあタクシー呼ぼっか」

「もう呼んでる。あ、来たみたい」

「え、ありがとう」


唯の同期の人たちに頭を下げてタクシーに乗った。

家に帰ってお風呂に入って、唯が入っている間に海里に電話をかけた。

一度かけて、出なかったから切ってかけ直そうと思っているとすぐに折り返しが掛かってきた。


『もしもし、愛理?どうしたの?』

「今日、羽奈ちゃんと飲んでて」

『きいた?付き合ったこと』

「うん。海里が羽奈ちゃんのこと好きだなんて気付かなかった」

『気付いてないんだろうなって思ってた。今までは羽奈ちゃんが好きな人いるって言ってたし彼氏もいたから諦めてたけど、せっかく俺を見てくれてるチャンスが訪れたし頑張ってアタックするつもり』

「うん。応援してる」

『ありがとう』


電話を切ると、ちょうど唯がお風呂からあがってきた。

私がスマホを見て笑ってるのを見て唯はどうしたんだ?と訊いてきた。


「海里と電話してたんだ。そしたら、好きな子に頑張ってアタックするって言ってた」

「あ〜、岸?」

「なんで知ってるの!?」

「なんでって、昨日、海里から訊いたから」


唯に話したなら私にも教えてくれても良かったのに。

多分、羽奈ちゃんが自分から私に言いたいって言ったんだろうけど。

本当にこのまま羽奈ちゃんと海里が付き合ってくれたら嬉しいな。


「そろそろ寝よっか」

「そうだな」



それから約2週間後、私も唯も3連休を取っていて実家に帰ることにした。

私は荷物を置いてすぐに唯の実家に行った。

唯の実家には唯の妹である春雪(はゆき)ちゃんとペットの大福くんとお母さんの結愛(ゆあ)さんがいた。


「愛理ちゃん!久しぶり!」

「久しぶり、春雪ちゃん」

「今日休み!?」

「うん。今日から3連休。ママから結愛さんにって柿のおすそ分け持ってきたの」

「柿?ありがとう!めちゃくちゃ好きなんだよね!お礼言っておいて」


結愛さんはそう言うと早速柿を剥き始めた。

唯は私にソファに座るように促して、テレビをつけた。

今日は2時からデートに行くから、唯の家におすそ分けを持ってきて一度家に帰ってからまた来ようと思ってたのに唯はこのまま時間を潰そうと思っているらしい。

まあ、鞄とかは一応あるけど。


柿を食べ終えて喋っているともう2時手前になっていた。


「そろそろ行くか」

「うん」


今日のデートは脱出ゲームだ。

1ヶ月前に予約して、今日が来るのを楽しみにしていた。

脱出ゲームの会場までは車で行って受付をしてエレベーターで建物をのぼった。

この脱出ゲームは3つのステージを全てクリアしないといけない。

いちばん最初のステージはレーザーを避けて時間内にボタンを3つ押さなければならない。


アナウンスに合わせて、唯と一緒にステージに足を踏み入れた。


最初のステージは難なくクリアし、階段で次のステージに移動した。

2つ目のステージは、ミラーハウスの迷路だ。

5分以内にクリアして次のステージに行かなければならない。


「離れたら大変だから」


そう言って唯は私の手を握った。

照れ隠しなのはバレバレだけど、気づいていないふりをして私も唯の手を握りかえした。


「ここも鏡」

「こっち通れそうじゃない?」

「あ、ホントだ」


残り2分で2つ目のステージをクリアした。

3つ目のステージは部屋の中から鍵を探し出して、自分たちで鍵を開けて脱出しなければならない。


「探し物苦手なんだよな」

「私も」


残り1分のアナウンスが流れても鍵が見つからずにいると、唯がソファの足を持ち上げて覗き込んだ。

そこにくぼみがあって鍵が隠されていた。

急いで部屋の鍵を開けてドアを開けて外に出るとスタッフさんたちが拍手で迎えてくれた。


「おめでとうございます。脱出成功です」


唯と顔を見合わせてハイタッチをした。

それから、建物から出て車で近くの夕日が綺麗に見えるという展望台にやって来た。

まだ、少し明るいから夕日が見えるまででも食べてようとキッチンカーでワッフルを買ってきてくれた。


「ありがとう」

「どういたしまして」


ワッフルを食べてしばらく話していると、ゆっくりと日が落ちてきた。

すると、唯から便箋を渡された。

便箋を開けて、中に入っていた手紙を読んだ。


『愛理へ


素直すぎて嘘が下手なところも、自分よりも他人を優先しちゃうところも、家族とか友達が大好きなところも、俺の大して美味くない料理を笑顔で完食してくれるところも、俺の情けない姿を見ても受け止めてくれるところも。全部、愛してる。これから先に起こる楽しいことも嬉しいことも辛いことも悲しいことも全部愛理と共有したい。


ずっと一緒にいたい』


手紙を読み終えて唯の顔を見上げると、唯は私の手を引いて立ち上がらせて、風になびく私の髪を耳にかけて夕日に染まった真っ赤な顔で私の方を向いた。

そして、ポケットからリングケースを取り出して私の左手の薬指に指輪をはめた。


「愛理、俺と結婚してください」


唯の目が真っ直ぐ私を見て好きだと叫んでいた。

それが照れくさくて、けど、どうしようもなく嬉しくて涙がこぼれ落ちた。


「はい、」


私は泣きながら唯の胸に顔を埋めるように抱きつくと、唯は嬉しそうに声をあげて笑って私を抱き返してくれた。

すると、周りから拍手が聞こえてきた。

唯は笑って私を抱き上げた。


「うわぁ!」

「ヤバ!幸せすぎ!愛理、好きになってくれてありがとう」

「それは私の台詞だよ。唯、愛してるよ」

「うん」


夕日が見えなくなって、展望台から下りて夜ご飯はどうしようかと唯に訊かれた。

今日の夜は家で食べるとママに言って唯も誘ってと頼まれていたことを思い出した。

とりあえず、車で唯の実家まで行ってそこから歩いて私の実家に向かった。


「それにしても、ちょうどいいな」

「タイミング?」

「うん。なるべく早く話したいと思ってたから一応3連休取ったけど、普通に土日で報告できたかもな」

「そのために3連休取ってって言ったの?」

「まあ。もしかしたら断られたかもしれないのに、気が早かったよな」

「いや、断らないけど」


唯は少し驚いたような顔をして、良かった、と笑って私の手を握った。

まだ6時過ぎとはいえもう10月だ。

星が見えるくらいには暗く少し肌寒い。

早足で実家に向かった。


夜ご飯はお鍋で今日は受験生である彩里(さいり)も塾が休みで一緒に夜ご飯を食べれる。


「彩里ももう中3か」

「ほんと嫌だよ。中3一番嫌い。受験したくない」

「彩里も城崎受けるんだろ?」

「一応」


彩里は単語帳を閉じてダイニングテーブルの方にやって来た。

志望理由は偏差値とか駅からのアクセスとかもあるみたいだけど、ママとパパと海里には話していない本当の理由を私に話してくれた。

どうやら、中学の部活の先輩で城崎に行った人がいるらしく彩里はその先輩のことが好きらしい。

卒業式に第2ボタンをもらって、私も城崎に進学しますって宣言したらしい。

けど、今年は城崎の倍率が例年よりも高いみたいで彩里はそれが不安らしい。


夜ご飯を食べ終えて、唯がパパとママにお話がありますと言うと2人は顔を見合わせて首を傾げた。

私は唯の隣に座ってパパとママの顔を見た。

唯は少し緊張しているようで深呼吸をしていた。


「ご存知かとは思いますが、愛理さんとお付き合いさせてもらっている蒼井唯です。愛理さんと結婚したいと思っています。日を改めようとも思ったのですが、なるべく早く報告をしたくて急ぎになってしまいすみません」

「そんなに改まらなくてもいいのよ。唯くんのことは私達も信用してるから。」

「唯くん、愛理をよろしくお願いします」


ママとパパが微笑んでそう言うと、唯はホッとしたようにため息をついた。

彩里と海里は驚いた顔をして私の左手のの薬指を見た。

リングはリングケースに入れていて今は付けていないから見たところで何もないんだけど。

鞄からリングケースを取り出してリングを自分の左手の薬指につけると2人はお、とまた驚いたような顔をしてじっと見て今度は唯の方を見た。


「唯のは?」

「ないの?」

「あるけど」


唯も自分の鞄からリングケースを取り出して自分の左手の薬指につけた。

私も唯がリングをつけてるところを見たのは初めてだからなんだか変な感じがする。


「シンプルでカッコいいね」

「名前は彫ってないの?」

「内側に一応」

「え、そうなの!?」


リングを外して内側を見ると小さいダイヤモンドが埋め込まれてあってその横にAiri&Yuiと彫られていた。


「入籍してから、その日付彫れるプランにしたからまた店に行ったら彫ってもらえる」

「そうなんだ」


唯は自分の薬指を見て、はぁ〜とため息をついて両手で顔を覆った。


「あ〜、やっぱ照れる。結婚したって実感できるのは嬉しいけど、照れる」

「慣れてよ」

「しばらくかかると思う」


唯は真っ赤な顔で私の顔を見た。

それから、9時半を過ぎて唯が帰ると言って鞄を持って送るついでにコンビニに行こうと上着を羽織った。


「じゃあ、また来ます」

「うん。またね、唯くん」


ママが手を振ると唯は頷いて玄関のドアを開けた。

やっぱ、夜になったら結構寒いな。

唯の腕に抱きついてコンビニに向かう。


「何買うんだ?」

「シュークリーム。今、甘いの食べたい口だから」

「俺も買おうかな」

「いいじゃん」


コンビニに行ってシュークリームを買って、唯の実家に向かおうとすると唯は手を引いて私の実家の方に歩き出した。


「暗いからやっぱり送る」

「大丈夫だよ」

「俺が心配だからそうしたいだけ」

「そっか。ありがとう」


家まであと10mもないくらいの距離のところで唯は立ち止まった。

そして、周りを見渡して私にキスをした。

驚いて何度も瞬きをしていると、唯は笑って私を抱きしめた。


「明日、俺の実家来れる?父さん仕事休みだから」

「うん」

「おやすみ、愛理。風引かないようにな」

「唯もね。おやすみ」


唯に手を振って実家に帰った。


翌日、10時前に家を出て唯の実家に向かった。

唯のお父さんとはあんまり話したことがない。

親バカだということはヒナちゃんや仁さんから聞いているけど、それ以外はアニメが好きとかアニメ会社の社長ということしか知らない。


チャイムを鳴らすと、唯がドアを開けてくれた。

なんとなく指輪をつけてきた。

唯もつけているから結婚のことは話しているのだろう。


リビングに案内されて行くと、ダイニングチェアに座っていた唯のお父さんが立ち上がってこっちにやって来た。


「唯さんとお付き合いしている、天宮愛理です」

「知ってる。結婚のことも聞いてる。挨拶はいいから愛理さんのことを教えてほしい。家族になるんだから」

「はい」


唯のお父さんは最初は怖いかと思っていたけど、昔の唯の話をしてくれたり私の好きな食べ物について訊いたりと私と仲良くなろうとしてくれているのが伝わってきた。

受け入れられた感じがして、嬉しかった。


お昼を頂いて、大福くんと遊んでいると仕事帰りの春雪ちゃんと莉央さんがリビングに入ってきた。

春雪ちゃんは私の方に来てギュッと抱きついた。


「愛理ちゃん!唯兄と結婚するんだって?おめでとう!」

「ありがとう、春雪ちゃん」

「式はどうするの?」

「まだそこまでは決めてないよ」




それから3ヶ月後、入籍した。

結婚式は少人数の友達とほぼ親戚だけで行った。


そして、唯は天宮唯になった。


私が天宮って苗字が好きだから、なるべく変えたくないと言うと唯はすぐに了承して天宮姓になってくれた。

唯が、俺も天宮ってカッコよくて好きだって言ってくれて、もっと好きになった。

唯のこともっと好きになった。

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