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文化祭準備の巻!

「というわけで、うちのクラスのお化け屋敷は、迷路も混ぜた形でいきます!」


 文化祭準備をいよいよ始めるぞという月曜日。


 級長からそんな話があった。


「で、迷路作る班と、お化け作る班、外装、……まあ看板とかそういうのを作る班と、会計班に別れてもらいます。具体的な指示は、各班に別れてもらってから、中心メンバーの指示でやってもらう方向で。んと、五分くらい考える時間をとってから、希望とりますね」


 次いで、副級長から進行に関するお話が。


 まあ、中心メンバーの会議に参加していたアカリから、大体のことは聞いている。


 たしかアカリとカズキは、お化け作成の班に決定してるって言ってたか。


 で、僕らもできればそこに入ってほしいって話だったな。



「ねえねえ。カズヤはどこにするの?」


 小さな声で、チヒロが尋ねてくる。


「そうだな。アカリたちがいるみたいだし、お化け班かな。人数も一番多いから、希望が外れることもないだろうし」


 お化け班は、当日のお化け役も兼ねているので、人数が多い。


 当日は時間に縛られはするが、他は自由時間になるはずなので、中心メンバーたちでシフトを組んでしまえば、計画的に僕たちをはずせるというわけだ。


「そっか。じゃあ、僕もお化けにしようかな。カズヤたちと一緒がいいし」


「ああ。僕もみんな一緒だと気が楽だな」



 というわけで、お化けたちの制作が始まった。


「その色、血にしては明るすぎない?」


「ん~。じゃあ、黒足してみるか。わ、入れすぎたか!?」


「黒すぎだね~」


 コハルたちがそんな話をしながら、グロいお面を作っている。


 僕はといえば、


「よし、こんなもんか?」


「わぁ! 遠山くん、上手だね~!」


「まあ、一応は。あ、血っぽい色つけるとそれっぽいかもしれない」


「あ、そうだね。私、アカリちゃんたちの方からもらってくるよ!」


「あ、ありがとう」




 お化け班に入ろうと希望したが、希望者が多くてじゃんけんになった。そして敗北した僕は、看板等の外装班に回されていた。


 級長が積極的に指示出しをしてくれるのもあって、楽に進んでいく。


 持ち歩いて宣伝できるような看板を作っている。


 そこまで人手のいる役職じゃないので、今作っているひとつ目が完成したら、あとは完全に一人での作業となるだろう。


 級長を余り留めるのも悪い。


 さっさと完成させてしまおう。


「こんな感じでどうかな?」


 級長が持ってきてくれた絵の具で塗装して、聞いてみる。


「いいね! いい感じじゃないかな!」


「わかった。じゃあ、こんな感じでもう四つくらい?」


「う~ん。三つくらいでいいんじゃない? そこまでこの班人いないし。午前と午後でやっても、三つずつでいいと思うよ?」


「そっか。じゃあ、壊れたりしてもあれだし、一応四つ作るよ」


「わかった~。じゃあ、ここはお任せするね!」


「ん」


 人員が六人しかいない外装班だが、当日の宣伝は僕たちだけでやらなければならない。


 そんなにたくさんあっても仕方がないのだ。



「あ、カズヤ。調子はどう?」


 ちょうど三つを完成させて一息ついていると、チヒロがやって来た。


 チヒロはお化け班で、コハルたちと一緒に作っているはずだ。


「大体終わったとこ。そっちは?」


「結構いい感じだよ。僕は幽霊の衣装かな」


「へえ。ちょっと見てみたいな」


「いいよ。あとで見てみる?」


「見る見る」



「あ、カズヤ。サボってんのか~?」


「や、一休憩中だよ。チヒロが幽霊の衣装見せてくれるっていうからさ」


「おお、見れ見れ!」


「じゃん! こんな感じ、だよ」


「なんかかわいいな」


「だろ~? もうちょっと怖くしたいんだけどな~」


「ん~。カズヤ、なんかいいアイデアない?」


「入り口近くで看板持って立ってるっていうのはどうだ?」


「も~!」


「ああ、でもその案、いいいかもな」


「別に無理に脅かす役やらなくてもいいだろ」


「たしかにそうかもね~。ちょっと相談してくるよ!」


「あ、俺もいく。じゃあ、カズヤ、そっちも頑張ってな!」


「ん。ああ。またな」




 という感じで、準備は順調に進んでいった。


 もちろん、部活の方もやった。


 と言っても、部誌を運んで、机などをセットしただけだが。


 そんなこんなで準備が進み、いよいよ文化祭の日がやって来た。

いよいよですね!


シリーズの他作品も、よろしくお願いいたします。

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