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さあ、始まりますよ~!

「よし、それじゃあ、始めるわよ。作戦会議」


「いや、それはいいんだけどさ」


「なによ?」


「何でグループ通話? 集まればよくない?」


 そう、現在僕らは電話越しに話している。


 月曜日の夜九時。いつもならお風呂に浸かってゆっくりしている時間だ。


 今日はさっさと済ませてしまっている。


 九月といえども、少し冷える。


 すぐに返事があった。


「夜にどこに集まるって言うのよ。部活があるから夜しか空いてないし、あんたの家じゃあ、フタバちゃんの勉強の邪魔になるかもだし」


「ああ、まあそっか。大丈夫。了解した。始めよう」




「まず、私は文化祭で告白をする予定。いい?」


「ああ。大丈夫だ」


「私も大丈夫だよ」


「それで、コハルちゃんととーちゃんには、そこまでのお手伝いをしてもらうわ」


「うんうん」


「で、どういう流れで告白するかね」


「一番大事なとこだな。僕はなにも考えてなかったけど」


「突発的だったよね~」




「まだ深く考えられてないわ。そもそも、どんな企画があるのかもよくわかってないし。うちの部はなんかやるの?」


「こないだまでで作った部誌を売る。まあ、一人いれば回せるはずだから、最低でも僕かコハルのどっちかはアカリを手伝える」


「あ、でもでも、逆にアカリちゃんか横山くんか、どっちかが拘束されちゃう時間もあるね」


「ああ、そっか。てことは、僕ら二人もアカリたちも動けるのは、チヒロに任せてる時間だけってことになるのか」


「もしくは完売してからっていうのもあるけどね」


「時間がわからないな。去年はどのくらいで売れたっけ?」


「たしか、午前中には全部なくなってたと思うよ。冊数は今年と一緒」


「なるほど。じゃあ、午後にやればなんとかなるかもだな」


「じゃあそうしましょう。クラスの方が心配だけどね」


「ああ、クラス企画のシフトかぁ。企画も決まらないうちからっていうのは難しそうだなぁ」


 クラスの方でも二人が空いている必要が出てくるが、企画が決まらないうちにシフトが決まるなんてことはない。


 クラス会議の結果、いくつか案は出ていたが、企画内容が決定していないのだ。




「たしか、今週中に決めなきゃなんだよね?」


「だった気がする。だから、うちの企画内容は、今週の金曜日には決まってるはずだね」


「候補として上がってる案はなんだっけ?」


「演劇かお化け屋敷。あとは、迷路なんてのもあったっけ」


「ジェットコースターを作るっていう案は否決されたんだっけ?」


「うん。でも、また上がってくる可能性もあるかも」


「う~ん。それじゃあ、午後にシフトが入らないように努力はするとして、そのパターンでの今後を考えよう。もし無理そうなのに決まったら、変えていく感じで」


「ああ、それはいいね!」


「じゃあ、そうしましょう。まず、準備の段階から──」


 そのまま、話は順調に進んでいった。



 翌日。


「じゃあ、うちのクラスの企画は、お化け屋敷でいきます!」


「「「「いぇ~!」」」」


 級長の言葉に続いて、クラスメイトのノリのいい層が、はしゃいだように声をあげ、拍手をした。


 勢いに押され、クラスメイト全員が、拍手をしだした。


 大盛り上がりの中、僕はホッと安堵の息を吐いた。


 これなら、昨日立てた予定通りに進められそうだ。




 翌日から、お化け屋敷の内装に関する会議が行われた。


 中心となって進めるメンバーが参加していたので、僕は参加していない。


 言われたように働こう。


 アカリは、そちらのメンバーに入って、会議に参加した。


 内装を決める過程で、どの部分を誰がやるか、という話にもなるだろうということで、僕が予めアカリに言っておいたのだ。


 なんとか上手くいったようで、任務完了とのメッセージが来た。


 翌週から制作を開始することになった。

文化祭編、いよいよ開幕!


シリーズの他作品も、よろしくお願いいたします。

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