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なんか時間進んでない?

予約投稿セット時のミスで、昨日の投稿分が今日にセットされてしまっていました。

そのため、本日二つ分投稿されます。

次話は、本日午前7時に投稿予定です。

申し訳ないですが、よろしくお願いします。

 そんなこんなで、さらに三ヶ月強が経過した。


 現在は九月初旬。


 夏休みもすっ飛ばして、すでに文化祭モードである。


 まだフタバは自分の気持ちに気づいた様子はない。


 そして僕は、未だに彼女ら三人の問題の解決策を思い付いてはいなかった。




「そろそろ気づくよなぁ……。というか、気づかなかったら僕は逆にフタバの将来が心配だ……」


 誰もいない通学路、何の気なしに呟いた。


「気づくって、何に?」


 少し後ろから、突然声がした。


「え? ああ、アカリか」


 振り返り、声の主を確認した僕は、そう言った。




「ええ。偶然見つけたから、追いかけてみたのよ。一人でいくのもなんだか寂しいし」


「へえ。僕を見つけて駆け寄ってきたのか」


「まあそうね。迷惑だったらもうちょっと急ぎ足を継続して先にいくけど?」


「いや、別に迷惑じゃないよ?」


 どうして? というニュアンスを交えつつ言うと、アカリは答えた。


「なんか独り言しゃべってたから。あんた、重めの悩み抱えたときは独り言多くなるから」


「へえ、そうなのか。知らなかったな」




「ま、相談できる人に相談しなさいよ? 抱え込みすぎてもよくないだろうし。なんだったら私が相談にのってあげてもいいわよ?」


「そうか。じゃあ」


 お願いしてみようかな。


 そういいかけて、やめた。


 そもそも、彼女に相談すれば、この問題は一発で終わるだろう。


 でも、現実に今までしていない。


 それはなんでだ?


 彼女だけが悲しむエンディングを迎えるからじゃなかったか?


 なら、僕はここで相談することはできない。


 彼女にだけは、決して。




 しばらく僕が沈黙したことで、僕の意思を悟ったのか、アカリはこう言った。


「まあいいわ。で、気づくって何に?」


「相談したくない内容に触れる」


「なるほどね。まあいいわ。それで、私、決めたの」


「何を?」


「文化祭で、告白するわ」


「へ?」




 間抜けな声で返事をしてしまった。


「それは、……、どういう心境の変化だ?」


「そろそろ一個進めなくちゃって思ったの。だから」


 立ち止まってしまった僕に、振り返ってアカリは言う。


「手伝ってもらうのも、これで最後になると思う。お願い」


 ああ、やっぱり、僕はきっと彼女の恋を応援したいんだ。


 妹の初恋も、幼馴染みの恋慕も、初恋相手の恋心には届かない。


 だから、


「ああ、いいよ」


 だから僕は、そう答えた。




「さてと、じゃあ、計画をたてましょう」


「計画かぁ……」


「なによ」


「や、告白に計画なんているか? 呼び出すか、一緒にいるときか、機会は自分で見つければいいだろ。計画をたてる必要なんて無い」


「う~ん。そうなのかしら」


「まあ、何か計画をたてるとしても、僕なんて全く何も考えずに告白した人だ。当てにはならないと思う。あと、二人だけでっていうのもなんだ。誰か誘うのがいいと思う」


「じゃあ、コハルにも頼んでみるわ。そうね。家に帰ってから、電話でもするわ。よろしく」


「ああ、わかった」




「……、頼む役が何で僕なんだ……?」


「え~と?」


 学校についた頃、アカリは別れ際に「じゃ、頼むわね。コハルのお手伝い募集」とかいっていた。


 つまりは僕に仕事がぶん投げられたということだろう。


 まあいい。別に嫌な仕事でもないし。


「ああ、そうそう。アカリがね」


「アカリ? ああ、また横山くん関連?」


「そう。カズキに、ついに告白するつもりらしいんだ」


「へぇ!」




「で、僕は手伝うことになったんだけど、コハルもいっしょに手伝ってくれないかなって」


「え、私はいいけど、いいの? カズヤ君」


「なにが?」


「だって、好きだったんでしょう?」


 ああ、そういえばそんな話を、コハルにはした記憶があるな。


「昔のことだし、別に引きずってもいないよ。大丈夫」


「じゃあ、何でかな」


「え?」


「なんだか、ちょっと嫌そうな顔をしてる気がするんだよね」

シリーズの他作品も、よろしくお願いいたします。

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