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無辺世界にて。

無辺世界:見当違いの方向のこと。

仏教語では、際限のない広い世界という意味のようですが、ここでは上記の意味で使っております。


いつもよりほんのちょこっとだけ長めです。

 私、遠山フタバは、遠山カズヤ(お兄ちゃん)のことが、大好きです。


 お兄ちゃんは、私の実のお兄ちゃんで、すごい人です。


 ちっちゃな頃から一緒にいて、いつも私に優しくしてくれて、可愛がってくれました。


 小さいときにたまに注意を受けることはありましたけど、喧嘩をしたことはありません。


 わからないことがあれば、お兄ちゃんに聞くようにしていました。


 それが正解への近道でした。




 お兄ちゃんはすごい人です。


 小さな頃からよく本を読んでいたからなのか、文章を読むのがとっても速いのです。


 それに、よく勉強をしていて、今の学校では常に一番の成績を取り続けています。


 文章の読解速度が高いのは、色々なことに役立ちます。


 短い時間しか見えなかった文章でも、きちんと読むことができますし、テストなんかの際には、問題文などを読む速度が速いことは、とても有利に働くようです。


 私の、どうあがいても追い付けそうにない点です。



 お兄ちゃんはとにかく優しくて、いろんな人に甘いです。


 当然その評価はとっても高いことが多いです。


 私はお兄ちゃんを尊敬していますし、ああなりたいと思って行動してきました。


 お兄ちゃんにも欠点はあります。


 建物のなかで迷うところや、後は他人に興味をあまり示さないところなどもかもしれません。


 でも、私はそんなところも含めてお兄ちゃんが大好きなのです!




 そんなお兄ちゃんに、去年、彼女さんができました。


 それ以来、私への愛が減ったように感じなくもないです。


 でも、私はお兄ちゃんが大好きです!


 * * * * * * *


 GWのある日、私はお兄ちゃんの友達と一緒に遊びにいきました。


 面子のなかに知らない方はいませんでした。


 というのも、よくうちに遊びにいらっしゃるチヒロさんや、お兄ちゃんの彼女のコハルさん、そしてお兄ちゃんの、そして私の幼馴染みでもあるカズキさんとアカリさんがそのメンバーだったからです。


 アカリさんは私にとってお姉ちゃんのような人です。


 そしてカズキさんは、私にとってお兄さんのような存在でした。


 よく可愛がってくれて、ちょくちょくお兄ちゃんとケンカもしていました。


 それを見た私はいつも、ドキドキしながら成り行きを見守っていたものでした。




 ちょっと話が逸れましたかね。


 とにかく、遊びにいったのです。


 アエタに行って、カラオケを楽しんだ後、フードコートにご飯を食べに行きました。


 そこで事件は起きました。


 お兄ちゃんが、私を置いて席を探しに行ってしまったのです。


 観察力も高いお兄ちゃんのこと、少し待っていればすぐに席を見つけて戻ってきてくれると思い、待っていました。


 しかし、待てど暮らせど、帰ってくる気配はありません。


「お兄ちゃんのところに行ってきます!」


 私はその場を離れました。




 お兄ちゃんの向かった方向へと足を進めたはずだったのに、迷ってしまったようでした。


 人が多かったのも災いしたのでしょう。


 ぶつからないように避けて、違う道に入ってしまったのかもしれませんでした。


 とにかく、歩き回っていれば見つかるだろうと考えて、私はお兄ちゃんを探しました。


 このときの私の中に、自分が迷子になっているという感覚はありませんでした。




 しばらく歩いて、私は自分が迷子になっていることに、ようやく気づきました。


 自分がいったい今どこにいるのか、どちらへ向かえばいいのか、わからなくなってしまいました。


 でも、私には携帯電話というものがあります。


 お兄ちゃんと連絡がとれれば、すぐに一見落着するだろうと考えた私は、携帯電話を取り出しました。


 しかし、電源ボタンを何度押しても、携帯電話の画面は暗いままです。


 私は、充電し忘れたのだということに、気がつきました。


 このままでは不味いと思い、色々な方向に歩き回りました。


 それが、私をさらにおかしな方向に向かわせているとも気づかずに。




 私は、五分ほど歩き回って、再び立ち止まりました。


 出口の方についてしまったのです。


 これでは、逆方向だと、気づきました。


 しかし、フードコート内に入ってからもみんなで結構歩いていたので、どこにいたのかとんと検討もつきませんでした。


 私は途方にくれました。


 今ごろお兄ちゃんたちも大慌てでしょうことを考えると、罪悪感と不安感で押し潰されそうでした。


「お、フタバちゃんみっけ」


 その時、聞きなれた声が、私の耳を打ちました。


 カズキさんが、私を見つけてくれたのです。




 その後、カズキさんに連れられて皆さんのもとへついた私は、すぐに謝りました。


 すると皆さんはすぐに許してくれました。


 私は、ホッと胸を撫で下ろしました。



 それからというもの、どうしてかカズキさんが私に触れると、私の心臓は早鐘を打つようになりました。


 どうしてなのか、まったくわかりません。


 何かの病気かもと思いましたが、カズキさんがそばを離れると、すぐに鼓動は収まります。


 考えてもわからなかった私は、これまでと同じように、お兄ちゃんに相談することに決めました。


 幸いにも、お兄ちゃんと遊びにいった翌日以外は、お兄ちゃんも私もずっとおうちにいたので、チャンスはいくらでもあります。


 しばらくちゃんすをうかがいます。

カズヤ君とコハルさんのデート話は、僕と彼女は以下略の方に出す予定です。

暫しお待ちを……。


シリーズ化してありますので、そちらから他作品もよろしくお願い致します。

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