展開が遅いんじゃ! 巻きで進めますね、はい。
「よし、そういうことでご飯だ。お前ら何買ってきたんだ?」
各自でバラバラに買いに行き、戻ってきた。
と、ラーメンにしたらしいカズキが、僕らに尋ねた。
「私はカズヤ君と一緒で、ハンバーガーにしたよ」
コハルと僕、それにフタバは、三人でハンバーガーを買ってきた。
ナゲットとポテトも買ってきているので、ちょっとずつシェアする予定だ。
「私もお兄ちゃんと一緒なのです~!」
「で、カズキは味噌ラーメンか?」
「ああ、やっぱラーメンは味噌一択だろ!」
「いや、塩でしょ」
チヒロと連れだって帰ってきたアカリが言う。
「僕はどれも好きだよ~」
そう言うチヒロはつけ麺にしたようだった。
「で、この後はゲーセンだっけ?」
「だね! そのあとちょっとお買い物をして帰る感じだね~」
この後の予定を確認する僕とチヒロ。
そこに、カズキが口を挟んでくる。
「カズヤ、ポテト一本くれ」
違った。
「ん、いいぞ。ほれ」
僕はそう言いながらポテトの乗った皿をそちらへ押しやる。
「あ、僕ももらっていいかな?」
すると、チヒロも欲しがった。
「もちろん」
「へへ、ありがと」
さて、というわけで食事を終え、ゲームセンターにやって来た。
ガチャガチャピコピコとうるさい音たちが、ここがゲーセンだと、声高に主張している。
「お、あれやろうよ。何かとれそう!」
てててっと走っていくチヒロの進路には、ちっちゃいお菓子たちが大量に入った機体がある。
「あれ、絶対に元とれないんだよなぁ……」
僕が呟くと、隣にいたコハルが、僕の頬をつついて言った。
「ふふ、楽しむためのものだしね~」
「まあ、それもそうか」
「あ、お兄ちゃん、あれやってみたいのです~!」
そう言ってフタバが指差す先には、巨大なチョコボ○ルの置いてある台が。
「取れんのか、あれ……?」
アームの力次第では、絶対にとれないような気すらするが……。
「ああ、ずらして落とすみたいなやつか。ならいけるのかな?」
どのみち、アームのパワー次第か。
「やってみないことには始まらない。はい、100円。いや、どうせ一回じゃ無理そうだし、500円突っ込んでみよう」
「やってやります!」
「がんばれ」
「あ、あ、おちます。わ、やった、やりました~!」
「おお、とれた!」
2000円ほど突っ込むと、なんとかとることができた。
まあ、最初の方はコツがまったくつかめていなかったので、次からは千円ほどあればとれるだろう。
「とれるもんなんだな」
「まあ、とれなかったら詐欺みたいなものだしね~」
「それもそうか。で、次はどうする?」
「適当に見て回ってみようよ」
「ああ! ミスった~!」
しばらくうろうろしていると、カズキが頭を抱えているのを発見した。
「どうしたんだ?」
傍らにいたアカリに、話を聞いてみる。
「エアホッケー。やる?」
「ああ、いいよ。やってやろうじゃあないか。僕とコハルの連携を見せてやるよ」
「じゃあ、負けた方の奢りで。フタバちゃんもやる?」
「じゃあ、アカリさんと一緒にやります~」
「くそ、まけた……」
「残念無念だね~」
「へっへ~。これで三連勝かな~」
動体視力も腕を振る速さも、反射神経においても、あらゆる面で上回られていては、勝てる見込みは最初からなかったのかもしれない。
「でも、こんなに差がつくか~」
倍近い得点差がついていた。
「まあ、運動系ならあんたには負けないってことね」
「お、言ったな? じゃあ、あそこのバスケットのやつで勝負だ」
「返り討ちにしてやるわ」
返り討ちにあった。
てか、よく考えたら僕は別にバスケ得意なわけでもないんだった……。
勢いって怖い……。
シリーズ化してありますので、そちらから他作品もよろしくお願い致します。
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