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さあさあ、GWの始まりです!

いよいよGW開始!

「というわけで、今日の朝に駅集合だったはずなんだけどな?」


「あはは、誰も来てないね……」


 駅についた僕とフタバだったが、コハル以外の誰もいないと言う珍事に見舞われていた。


「呼んでくるべきだったかな」


「じゃあちょっと戻ってみますか? お兄ちゃん」


「まあ、それがいいかな。悪いけど、コハルはちょっと待っててくれ。チヒロが来るはずだし」


「はーい。了解だよ」


 というわけで、もと来た道を引き返すことに。




「ったく、なにやってるんだ、あいつら……」


「まあまあ、遅れてしまうのは想定内では? 別に時間の決まった予定があるわけでもないのですし、ゆっくり行きましょう、お兄ちゃん!」


 横を歩いていたフタバが、そう言いながら抱きついてくる。


 右腕にフタバがくっついたことで、僕は歩きにくくなった。


 フタバは羽根のように軽いとは言っても、もう中三。ある程度のサイズはある。


「離れてくれフタバ。歩きにくい」


「ええ~。スキンシップダメなのですか~?」


 口を若干尖らせながら、フタバが離れ、僕の右腕が解放される。




「人前では少なくともアウトかな。変な目で見られるだろ」


「兄妹の普通のじゃれ愛です!」


「まあ、別にいいか……」


「やった!」


 再度、フタバがくっついてくる。


 今度は、歩きにくくならないように配慮してくれている。


 できた妹だ。




「あれ、なんか忘れ物か~?」


 正面から笑いながらカズキとアカリがやって来た。


「お前らを探しに来たんだよ。集合時間って概念知ってる?」


「知ってるわよ。あれ、私たち遅刻? 九時半集合だったでしょ?」


「九時だよ。まあいいや。行くぞ」


「行きましょう、アカリ姉、カズキ兄!」




 僕の腕にくっついたまま片手を空へ突き上げるフタバ。


「おお、そういやフタバちゃんも来るって話だったな。よろしく~」


 そう言ってフタバの方へと近づいてくるカズキ。


 幸せそうな顔を浮かべながら両手をわきわきさせて近づいてくる姿は、変態そのものだ。


「とりあえずお前はフタバの半径一メートル以内接近禁止だ変態」


 そう言ってカズキをアカリへ押し付けつつ、僕は再び駅へと向かうべく、足を動かした。




「ぐ、ぐっじょぶ。とーちゃん」


 小さな声でアカリが漏らした声は、僕以外には届いていなかったのか、はたまた聞こえていて聞こえていないふりをしたのか、誰にも反応されることはなかった。



「お~い、カズヤ、俺にもフタバちゃんを堪能させろよ~。独占禁止~」


「バカか、別に僕からくっついてる訳じゃないし、堪能とか言い出すようなやつにはフタバは渡さないね」


「ふふ、お兄ちゃんが私と離れたくないとおっしゃってます~!」


「いや別にそういう訳じゃないんだけど」


「まあ、カズくんは私と一緒に歩けばいいじゃない」


「いや、ゆーてもアカリとは結構一緒にいることが多いんだよな~」


「いいじゃん、幼馴染みを堪能してれば」


「堪能って言ってもなあ……」




「さっさと行くぞ。待たせてるんだ。誰のとなりを歩くかなんて、どうでもいいだろ」


「と言いつつ、私のとなりは譲らないお兄ちゃん、やっぱり相思相愛ですね!」


「あ、ずるいぞお前!」


「いいじゃない。今日はずっと一緒にいるんだし」


「ああ、それもそうか。じゃあ、今はアカリと一緒でいいかな」


「私の優先順位が低そうね。もういいわ。代わって、とーちゃん」


「ん、まあ、アカリなら」


「え~、代わってしまうのですか!?」


「アカリずるいぞ!」


「まあまあ、いいだろ。一緒にいこうぜ、幼馴染み?」


「まあ、カズヤでもいいかぁ……」


 そんな会話をしながら、僕たちは駅へと向かった。

って、集合が一話で終わらない件について……。


シリーズ化してありますので、そちらから他作品もよろしくお願い致します。


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