表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スタイリッシュ農業  作者: 黒銘菓
闇農家をシバこう!
33/37

ヒーローは遅れずやって来て!

 逆お気に入りユーザーさんが増えていました。

 有り難う御座います。励みになります!

 Q.何故、両手に得物を持っていた?

 A.自分ともう一人の分。二人分を持っていたから。


 Q.何故、得物の使い込まれ方が違っていた?

 A.一つは自分が愛用していたから。そして、もう一つは素人用の新品だったから。


Q.何故、その男は逃げていたように見えた?

A.囮を使って必死に逃げていたから。








 つまり、あのクソ髭は素人を囮に収穫をしようとしていたって事だ。

 何にも知らない奴に新品のノーグ持たせて気を惹かせて、その間に収穫しようとして失敗。

 囮が捕まってノーグだけを回収して、その隙に逃げて来たって訳だ。



 何故ノーグを回収したかって?

 意外とアレ高いんだよ。

 対農作物用だから割と扱いが悪くても壊れない様な頑丈性が必要だし、相手が植物だから防錆加工も必要だし、何より、農作物と張り合う為に最新の技術や伝統技法をふんだんに使っているらしい。



 囮よりそっちが大事だったってこった。



 俺らに助けを求めることが出来たのに、しなかった。

バレたくなかったからだ。

似非農家は重罪。罰されるからな。

黙ってりゃ農作物が証拠を喰っちまうと考えたんだろう外道が‼‼

 

「クソ野郎!後で追っかけて刻んで農作物の餌にしてやる!」

「馬鹿野郎。喋ってる間に足動かせ。感情移入は解るが、冷静に、速く。

 お前のような奴は減らしたいだろ?」

 鎌爪さんの言葉が少し、俺を冷静にした。


俺がやられたことは忘れない。

 未だにタケノコは嫌な思い出がよぎるがギリセーフ。

でも青竹は怖い。

 アイツの所為でタケノコご飯食べる度に苦みが口に広がるようになった!

 エグみじゃないぞ!苦い思い出の味だ!



 私怨が、憎悪の火が、燃え上がる。

 しかし、それ以上に、悲劇を増やしたくないとも考えていた。



 「………早く助けて美味しい南瓜で上書きしてやりましょ。」

 「あぁ、行くぞ。この先だ。」



 鎌と鍬を持った農家達は舗装の風化した、足場の悪い木々の間を、最短距離で突き進んでいった。


 続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ