1/37
序章:農業という仕事
とある「小説家になろうラジオ」にてふざけて投稿した『こんなタイトルの小説あったら面白そう!』というお便りが読まれ、予想以上にウケて、『もういっそ本当に創っちゃおう!』 と思って作りました。
「はぁ、はぁ、はぁ……………」
息を切らして鍬を構える。
今回は凶作………否、豊作だ。
生きのいい作物がこんなに実って、嬉しい事この上ない。
しかし、それ以上に農家にとっては大変な事でもあった。
『ブォアォア』
口から撒き散らされるのは種。
平べったいヒマワリの種のようなそれは地面に当たり、弾丸が爆ぜたかのように土を撒き散らす。
躱さなければ蜂の巣になっていただろう。
「気を付けろ!こいつ種攻撃が通常の個体より強いぞぉ!」
鎌を加工した爪『鎌爪』を装備した農家さんが叫ぶ。
「解ってる。」
鍬を持つ手が震える。
令和X年。
農家に就職した俺こと「クロメイカ」は死の危機に瀕していた。
今は収穫の真っ最中。
農業で一番危険な作業だ。
勢いで作っているのでどこまで続くか不安です。
皆さん、どうぞ私に続ける力を分けて下さい。お願いします。