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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

兄からのプレゼント

作者: 黒兎

ある朝、何時もの用に目覚めた。


今日は、妹の誕生日だから、プレゼントを買いに行く。


そうこうして、何とかプレゼントを買えたが、ケーキとかを買っておくのを忘れていた。


そうケーキ屋に向かっていた時に、起こってしまった。


地面が大きく揺れている地震だ。


近くにある家の屋根瓦が落ちる、電線が切れて近くに居た人に当たり、その人の体には電気が走る当然人間がその電圧に耐える事など出来ない、数秒後焼け焦げた死体が転がった。


このままだと自分も危ないと思い、出来るだけ安全な所を目指した。


揺れが収まったがかなり家も壊れていて二次災害が来るとなると、とても安全な所があるわけがない。


地盤が緩み倒壊寸前のビル、山肌が崩れ落ちて通る事が出来ない道路、遠くでは浸水して家などが倒壊して危ないと聞いた。


妹は大丈夫なのだろうか、ちゃんと避難したのだろうか。


分からないというのは、かなり恐怖感がある心配だ。


だから心配で、迂闊にも自分の家に向かった。


そして家に着いたが、家の形は崩れ落ちていた、人の気配がないもう避難したのだろう


一応、家の中を見てみた。


すると…。


小さな腕が見えた。


そんな、まさか、その腕を辿って瓦礫を退かすと、妹が見るも無残な姿になっていた。


とにかく泣いた、泣いていた、だがその時はもうよく分かってないのだが、誰かが叫んでいたそれは自分だったのか他の人だったのか分からなかった。


もう声が出ない、さっきラジオで聞いたのだが津波が来ているようだ、だがもう逃げる力はない。


最後位は、妹と一緒に眠る事にしよう。


大きな音をたて、津波が来ているのがよく分かる。


もう、冷たくなった妹を抱え目を瞑る。


これを今日、渡すはずだったそれで、喜んでくれるはずだった。


もっと、優しくしとけば良かったと後悔しながら、強く抱き締める。


そして、その二人は津波に飲まれていった。

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