9話 落ちる先はきっとーーーーーーー
投稿が不定期になってしまって申し訳ございません!
これからもこの作品と私をよろしくお願いします!
今では僕とアークは魔界の追手に追われている。アークの表情には恐怖の色があり、その体は小刻みに震えていた。
僕は彼女の手を引いて走っていた。恐怖からか羽が出せなくなったアークを、その恐怖から解放するように、手を握って。
けれど、相手にそんなことを想像させることはないだろう。躊躇なく近付いてくる。羽を使っているのだから。
近付いてくる。遠かった追手が、すぐ近くに。
それでも走る。
あと数メートル。
でも諦めない。
後ろを振り返る。後ろを振り返る。
嗚呼、もうダメだ……。
振り返りながら、アークの手を握り締める。
すると、僕の足が急に滑った。ここで転んだら確実に捕まる。けれど、いくら倒れても地に着く感覚がない。……落ちているのだ。そう思った瞬間、僕はアークの体を抱き締めた。
アークの温もりを感じる。落ちる先はきっとーーーーーーー
さて、ここから物語は急展開です!
このお話自体はもうすぐおしまいですが、この物語はまだまだ続きます!




