4話 奇跡、あるんだなぁ……!
今回はちょっと長くなってしまいましたー!
最後まで読んで頂けると嬉しいです!!
正直重い足取りで、花畑へと向かう。だけど。
「え……?」
そこに、君はいた。
「え?え?……ア、アーク……?」
ダメ元で名前を呼んでみた。すると、アークは振り向いてくれた。その目で真っ直ぐ僕を見て。
奇跡、あるんだなぁ……!すると彼女が口を開いた。
「来て、いいのでしょ?
それと、誰にも言ってないわよね?」
「う、うん!」
「そう。」
一言、冷たく。でも安心したかのように言うと、再び僕に背を向けた。折角の機会なんだし……と話し掛けようすると、それを察したのかアークはもう一度振り向いてくれた。
「アー……」
「それと、私に話し掛けないで頂戴。」
クルッ。その一言を言うと再び僕に背を向けた。
……え?えええええっ!?
何で?やっぱり僕が天使だから?
そう思いながら半泣きで彼女の後ろ姿を見ていたけど……違うらしい。彼女の手には小さなメモ。それを見ながら何かを探していた。
(そっか、そういう事か。)
「何の花を探してるの?」
後ろからふいに話し掛けたらビクッとした。可愛いなぁ。話し掛けるなって言われたのに話し掛けちゃったから、怒るかな……。
「…………。コレ……。」
すると彼女は意外にも素直にその紙を差し出してくれた。そこには、『カスミソウ』と『カンパニュラ』。綺麗な組み合わせだなぁ。
「……ん?」でも僕はそれよりも、その下の文章に目を奪われた。
そこには、「花言葉:感謝」と書いてあった。
僕はそれを見て確信した。これは誰かにあげるためだな。
僕はそのメモをポケットにしまうと、その花を少し多めに取って彼女に手渡した。
「ハイ、コレ。誰かにあげるためかと思って少し多めに取っちゃった。もっといる?それとも、多いかな。」
僕はそう問いかけたけど、アークはすぐさま僕に背を向けてしまった。
(やっぱり、声掛けちゃったからかな……。)
少し落ち着いて大人しくしとこ、と思って後ろを向いた瞬間、彼女の方から「ねぇ。」と話し掛けてきた。その声に刺々しさが無かったから僕が振り向くと……先程僕に背を向けた際につけたのだろう。花束のように、白いリボンで花を束ねていた。
そして、それを僕に差し出す。
「その……この花の花言葉は、感謝なの……。だから、貴方に。
……いつでも来ていいって、待ってるって言ってくれて、ありがとう……。」
するとアークは恥ずかしそうに俯き、僕に笑いかけてくれた。笑う……微笑みかな。頬を赤く染めながら微笑みかけてくれたアークに僕は、見惚れてしまった。
この子には、笑顔がよく似合う。
僕は……。
「ありがとう。大切にするよ。」
彼女の手を包むようにしてそれを受け取った。その時……アークの顔が真っ赤になった!凄く早かった!
「あ……あ……わ、私、今日はそれだけっ!か、帰るっ!」
けれど、歩き出した途端、アークは足をもつれさせて転んでしまった。
「だ、大丈夫?ホラ……」
と手を差し出した。
アークは驚いたように僕の顔と手を交互に見て、おず……と手を差し出した。
僕が引っ張りあげると、少し、体の距離が、視線が近まってしまい……「あ……」
アークの口から零れる吐息。「〜〜っ!」バサッ!
まるでアークは僕から逃げるように翼を広げて帰ってしまった。
……手、冷たかったな。
「…………セイ、さん……!」
最後まで読んでくれてありがとうございました〜!
また来週に続きをあげるのでよろしくお願いします!




