日常か非日常
お腹痛いです
いま電車の中だけど、朝食べたフルーツグラノーラ(抹茶味)が効いています。
こうなるのはわかっているけれどやめられない!
フルグラといえば昔友人に「フルグラってペットフードだよね」と言われたことを思い出します(食べている方いたらごめんなさい)。
その子ともいつしか別れてしまいました、、春は別れの季節ですねー。
お腹痛いっっ!
(小説関係ないな)
「おつかれさまでしたー」
「おつかれしたっー」
様々に帰りの挨拶をして帰っていくクラブの面々。
飛鳥も既に着替え終わり、汗でびしょびしょになったユニフォームを鞄の奥底へと押し込んでいた。
「飛鳥、梨花さんまってるぞ〜。早く出てこいよお前」
丸坊主の男子が随分前に部室を出たにも関わらずわざわざ戻ってきた。彼は小柳。飛鳥とおなじくバスケ部。仲はまぁまぁ。性格は面倒くさがり。
「あんがとよ。俺でも今日鍵当番だからさ、梨花には靴箱んとこで待っててって言っといてくんない?」
「おー」
と小柳が出ていこうとした時
「飛鳥、彼女待ってんならはよ帰ってやれよ。鍵俺がやっとくから」
琉先輩がそういった。
「ほんとですか!?やりー、、とか言いつつ実はそう言ってくれるの待ってましたぁ」
「さすがぁ琉先輩、女に優しいおっとこまえー」
「ふっ、正直なヤツらめ、もっと褒めろ」
「おつかれさましたー」
調子に乗り出す先輩を置いといてさっさと部室を出る。
「スルーかよ、、」
と呟きが後ろで聞こえた直後に、「気をつけて帰れよ飛鳥ー」という声がし、やっぱり琉先輩はかわいいなぁと一人実感する。
「はーい、先輩も早く彼女作ってくださいねー。そしたら常時で構ってくれる人ができますよ」
そして部室のドア越し、先輩にウインクし、梨花の元へと足を早める。
「梨花」
僕が名前を呼ぶと、ライトで照らされ暗闇の中そこだけ明るくなった運動場をぼーっと眺めていた彼女は僕の方へと振り向いた。靴箱にもたれかかり憂いがかった表情を浮かべていた。惜しいことだ、カメラがあれば、僕はすぐさまシャッターを切っていたのに。
「あすか、遅くないかい?何分待たせたと思っているんだ」
「ごめんごめん、ゆうくんとバスケしだしたら終わんなくなっちゃってたさ、楽しくて。部活締めたあとも軽くやっちゃった」
「なにそれ」
言いつつ梨花は笑い出した。
「バスケやったあとにバスケやるってどんだけバスケ好きなのよ!もーよくそんなに体力あるなぁ、私にも分けてよ」
「えー俺ぜんぜんない方だよ?梨花ちゃんマラソン大会とか割と早い方だったじゃん」
「あれは」
あ、あ、あああああーーーーーー。
代わり映えのない日常を歩いてなんになる?きみはいつもそうやって日常という現実があることを確かめるように、非日常を踏み潰して生きる。大嫌いだいきらい。僕は君がきらい。ねぇ○○○くん?教えてよ、言葉にしてはいけないことと言葉にできるもの、辿っていけば同じどの道ひとつの思想にたどり着くだけ。救えない。救えないよ全く。
暗い。海の底にいるみたいだ。海の底になんて行ったことないけど。
「りか、、」
早暁。ノック音で目覚めた。締め切ったカーテンから漏れる光はかすかに白く、起き上がった時にずれ落ちた布団のせいで冷たい空気が肌に触れる。
今の時間は5時半くらいかな、、?
それはそうと、ノック音を出している本人の前に顔を出そうと思い、扉の前まで移動する。
やっぱりまだ眠い。目元を擦りながら自室の扉を開けた。
「どーしたの、あすちゃん」
「りかっ俺!あ、おはよ、悪いこんな時間に起こしちゃって。でも昨日のことが気になって、、」
「大丈夫だよ〜、、昨日?」
「うんまた俺倒れた、、?」
「おん。放課後帰ってる時に突然」
「だよな、、記憶無いと思った。朝起きたらベットにいたから、あといつの間にか知らない傷増えてたし」
「ふふっ、、あすちゃん今日は男の子なんだね」
ここぞとばかりに飛鳥に抱きついた。飛鳥はビクッと震えて、でもすぐに私の頭に手を置いた。近づくとわかる、飛鳥のシャツはいい匂いがした。落ち着く匂い。
「かぁいい」
「うっ、、今男なんだからかわいいって言われてもそんなに嬉しくは」
そういう飛鳥の耳が赤い。そんなところも可愛くって愛しくなってしまう。
それはそうと抱きしめた飛鳥の体は私のよりも冷たい。数時間前から起きてたっぽいな。一応夜が開けるまでは1人で待ってたんだ。
私はいっそう強く飛鳥を抱きしめる。
「梨花くるしい、、」
「ん〜〜こんな早くから起こしたんだからちょっとくらい充電させろ〜〜」
「それは、、ごめんだけど」
目を私からそらす飛鳥。
「そーそー悪代官様の言う通りにするのだおなごよ〜」
「ちょ、なんだよそのキャラ。てか今俺男だって」
わかってるって。飛鳥は女の時ノリノリで女であることを利用しまくるくせに、男の時はしっかり男扱いしてもらいたいらしい。
めんどくさいやつだな!!
「ねぇ、、俺10時間くらい寝てたってこと?あの時、倒れた時、7時くらいなはずだから」
「まぁそういうことになるかな。前よりも伸びたね。新記録こうしーん」
「からかわないでよ、俺弱いの嫌なんだから。また先生にもどやされる」
「瑠々間先生?」
瑠々間昭彦。飛鳥の担当医で、心療内科を主に扱っていて、脳神経にも学のある方らしい。私にはよくはわからないけどっ。
「次倒れたら病院こいって言われたばかりなのに、、はぁサボってやろうか」
飛鳥がにやりと不敵な笑みを浮かべる。
「いーじゃんいーじゃんさぼっちゃえ」
私も嬉嬉として浅はかにも同調した。この後浅はかにも周囲を確認しながら家を出た私たちは、浅はかにも学校到着の2m前というところで瑠々間先生の手先の者(その動きの俊敏たるや最早刺客)に鉢合わせし、直後飛鳥は浅はかに背後へ逃亡を試みるもそこには刺客を仕向けた張本人瑠々間昭彦が仁王立ちしていたというオチだ。うん、そんなことだろうと思った。瑠々間先生の情報網をナメてはいけない。
読んでいただきありがとうございました!
少しでも面白いなと感じていただけたなら次回作も呼んでもらえると幸いです。
いつかフルグラを食べても大丈夫なお腹を手にしたいです。
小説とともに頑張ります。