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また次の朝を迎える  作者: 蒼井 柊
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クラブだー

マックのポテトは上手いです❕

でも最近セット全部食べられません❕

これじゃあ食べ放題でも戦力外です❕

悲しいです❕いかにして得をするか考えてきた私にとっては地獄(言い過ぎ)のようです❕

特に前書きって言うことが思い浮かびません❕

地獄のようです❕

放課後。学校が終わると飛鳥には向かうところがある。

「さよなら」の号令と同時に教室を飛び出す。

よしよし、今日はうちのクラスけっこう早めに終わったぞ。この分だと僕が一番乗りだな。

と廊下を走りつつ他のクラスを横目で見た。


「ひゃっほーーーーい!!今日は一番乗りだぜぃ」

勢いよく部室棟の一番奥の扉を開けた。そこはハーフパンツにノースリーブのダボダボシャツを着て、体育館を隅から隅までオレンジ色のボールを追いかけて走り回る、つまりはバスケ部であった。

しかし状況は僕が予想していたものとは違った。まぁ全く予想していなかったと言うわけではないのだけれど。

「琉せんぱい早いってー」

「おー飛鳥今日も走ってきたのか。ご苦労なこった」

「ずるいよー先輩。3年生は1階とかって。もーちょっとで僕がジュースもらえたのにっ」

しかも今走ってきたばっかりだから超喉が渇いているというのに。

ここでいうジュースとは、うちのバスケ部伝統(とはいえきっと歴史は浅い)、一番乗りのやつは一番最後にきたやつにジュースを奢ってもらえるというもののジュースだ。

「ジュースって、今日はそんな約束してなかっただろ?」

「してないですけど、一番に部室に入るってことが僕にとってのステータスなんですぅ」

「知らねぇよそんなの」

そう言って琉先輩は苦笑した(彼の本名は琉希だが、部活では琉先輩で通っている)。

琉先輩の言う通り、ジュース奢りは毎回のことではない。学年によって教室のある階が違うため、どうしても1階の生徒が毎度有利になってしまうからだ。これは部員の気持ちが緩み、部活開始時間が遅くなり始めたら、キャプテンの一声で開催される。実際行う時には階に応じて数十秒待つなどのハンデが取られる(いうて数十秒)。

「もうバカなこと言ってねぇでとっとと着替えろよ」

「あ、今日僕トイレで着替えてきますねー」

そういうと琉先輩が少し焦った様な顔をした。

「そっか、行ってこい」

さらに目線を軽く逸らす。こういう時の僕はきっと目ざとく、相手の行動一つ一つを意味づけて観察してしまう。言葉にしたいものでもないが男であるのに女の身体をした僕に対して琉先輩なりの気遣いがあるような気がする。

ただそんな態度を取られて心が騒がない僕ではない。

「あっれぇ琉先輩照れてます?」

「はぁ?」

「僕の着替えるところ想像してたんでしょ。すみませんー、ご期待に添えず、男は狼だから気をつけろって彼女に日々言われてるもんでして。先輩の前で着替えるわけにはいかないんです」

てへっ、と最後に付け加えた。

「誰が男の身体なんざに期待するか!、、つか彼女に気をつけろって言われる彼氏って面白い構図だな」

「あはははっ、たしかに」

言われてみればそうだ。僕と梨花の関係はやっぱりちょっと変わってる。周りから言われて気づくことが多いけど。

読んでいただきありがとうございました

また次の話も早めに投稿したいと思うのでどうぞよろしくお願いします

少しでも興味がわいたらまた見てやってください

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