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特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。  作者: 黄玉八重
閑話休題 -マリーブパリア街道-
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閑話休題 -19話-[マリーブパリア街道Ⅰ]

「補給は?」

「万全です」

「食料関係はメリーが、回復薬などは私たちで買っておきました。

 お兄さんの言われたとおりに念の為マナポーションは多めに買っておきました」

「うん、ありがとう」


 いつもの早朝訓練も終え、

 朝食も腹一杯食べ、現時点での情報収集も終わらせて時刻は朝の10時。


「何か新着はあったか?」

『これから向かうハルカナムは町の中心に大きな大樹があるのですが、

 このところ数ヶ月でずいぶんと葉が散っているのを町の人々が気にしているようです』

「それって土の月に入ったからとかじゃないのか?」


 クーの報告を聞く限りでは、

 単に落葉期間に入っただけのように思える。


『いえ、ハルカナムの大樹の名称は[グランハイリア]。

 これは冬に花が咲く珍しい種類なんです』

「そりゃ確かに珍しいな。

 それで今の時期に落葉が始まっていると・・・」


 出来れば王都までの間にある2つの町は短期滞在で休日にして、

 すぐに通り過ぎるのが一番理想的な動きだったのに・・・。

 というか、大樹って事は長く人々と同じ時間を過ごしてるんだ、

 なら専門家くらいいるんじゃないか?

 俺たちが介入しなくても問題として深刻じゃなければ、

 なんとか自分たちで解決できるんじゃないのか?


『お父さまの考えは理解できますが、

 大樹が大きいので問題の特定には至っていないようなのです』

「さようけ。

 俺だって木の専門家じゃないからなぁ・・、

 どっちかと言えばマリエルの分野だろ」

「いやいや、何言ってるんですか隊長。

 私の専門は植物の中でも野菜とかもっとこじんまりした方面ですからね!

 流石に大樹なんてかけ離れすぎですよっ!」

「まぁ、専門家に聴取と町長の様子見をしてから決めようか」

「「はい」」

「かしこまりました」


 植物学は流石に俺の雑学もカバー出来ていない。

 話を聞いてアルシェの閃きかマリエルの植物に対する基礎知識から何か分かれば良いが・・・。


「他にはあるか?」

「その次の町[フーリエタマナ]を、

 アインス様が手配した冒険者が出発された様です」

「名前は?」

「セーバーパーティです」

「セーバーとはまたロマン溢れるネーミングだな。

 様子まではわかったか?」

『この方は足が軽いのか、王都での滞在も短くて登城もしていません。

 集める限りではおそらく大丈夫かと』

「もしかしたら、パーシバルさんでしたか?

 フォレストトーレのギルドマスターさんが手を回したのかも知れません」

「それも有り得るか」


 もし本当にパーシバルさんが手回しした結果なのであれば、

 彼女は操られていない事になる。

 王都の主要人物のどこまでが死んでしまっているのかも確認すべきだな。

 攻勢に出るにしても戦力の計算は必要になるだろうしな。


『以上になります』

「ありがとう、2人とも。

 それじゃあ出発しますかね!」

『れっつご~!』

『やっと好き勝手に飛び回れますわー!』

いつもお読みいただきありがとうございます

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