†第8章† -03話-[外周・突入・後方の初動]
「おい、メリオっ!門を開けたら大量の瘴気が流れ出てるけど、
あれはいいのかっ!?」
「良くはないに決まってるでしょうけれど、
この場で瘴気を払い続けるよりも、
みんなの救出を優先すべきでしょうねっ!」
「メリオ!瘴気で足下がよく見えない!
一度切り払って貰えませんか!?」
「わかった!エクスカリバー!」
『魔力を圧縮、放射!』
門の中へと入って直ぐさま脇に寄り馬から下りた勇者一行。
勇者PTの構成は片手剣のメリオ、両手剣を使う丁寧言葉のマクライン、
言葉遣いが雑な弓使いはヒューゴ、魔法使いにミリエステとフェリシアとやや後衛多めになっている。
メリオの素振りに合わせてエクスが剣先から放射した奔流は、
宗八の一閃とは違い、
見る者が見れば使用に慣れていないという事が分かるほど無駄が多い魔力砲撃であった。
宗八ほど薄く鋭い一閃とは言えず、
さりとてマリエルほど短距離でも太くもない。
はっきり言ってしまうと洗練されていなかったが、
そんな魔力砲撃でも光属性の魔力を使用している為、
門扉から中へと向かった瘴気の霧は広範囲に晴れていく。
「これはっ!?」
「人が・・・いったい何があったんだ・・・」
「どうして家の中でもなく、道ばたにこれほど・・・」
彼らが驚くのも無理は無かった。
街中に人が倒れている可能性は宗八から聞かされていたし、
もし倒れていても生きている可能性がある事は聞かされている。
「これじゃあ確認なんてしてられねぇじゃねぇか!?」
払った瘴気の霧。
その下から現れた地面には人、人、人・・・、
一塊では無くぽつぽつ、転々と人がぱっと見で数え切れないほど倒れていた為、
それを目撃した一同は絶句してしまったのだ。
すぐに駆け寄りたい気持ちが沸き上がる一行だったが、
彼らの脳裏には宗八から聞かされたもう一つの懸念。
生きていなかった場合の話が思い起こされていた。
「離れた所から確認って出来ないのかしら?」
「風精霊でも無い限りは無理でしょうね。
私たち人間は風の流れや動きを関知できないもの」
「しかし、入り口でこの状況・・。
町全体の事を考えれば、多くの者がこの瘴気の海に沈んでいる事になりますよ。
我々ですら吸う空気が身体に合わないと理解できるのですから、
長時間吸い続けるのは危険です」
魔法使いの2人の言い分は理解できるし、
マクラインの言う状況の改善を早めにしないと、
本当に生きている人間はどんどんと死んでいくことが理解できた。
しかし、初めての大事件を目の当たりにして、
どう動くのが正しいのか分からなくなってしまい固まってしまうメリオ。
〔メリオ、いいか?〕
「水無月さん?どうしたんですか?」
そのとき、宗八からの連絡が入り咄嗟に返すメリオ。
仲間たちもその応答に反応して直ぐさま周囲を固める動きを見せる。
〔いま開けた街の扉から瘴気が外に漏れ広がっている。
こちらで閉じてしまっても問題ないか?〕
言葉を頼りに今し方開け放った門扉へ視線を流すと、
確かに浄化した前方以外に漂う瘴気が街の外へと流れ続けている様子が見て取れた。
〔セーバー達が外のオベリスクを破壊しているから、
そろそろ瘴気モンスターが沸きそうだ。
外での発生を少しでも抑えたいから閉めたいんだけど・・〕
「そういう事ならこっちは大丈夫ですから閉めてください!
水無月さんだけで大丈夫ですか?」
一枚一枚が丈夫に作られ重量もある街を守る扉を、
ひとりでも閉めることは出来るのか?
そういう意味で聞いたメリオだったが、
回答は思っているものとは少しだけ違っていた。
〔うちの娘も一緒だから、大丈夫だよ。
じゃあ、閉めるぞ!《アイシクルランス》シフト:フルスタム!〕
耳から聞こえる詠唱が終わるとほぼ同時に風の国では聞き慣れた門扉の閉まる音よりも、
さらに爆音を発して勢い良く閉まる扉が起こす風により、
瘴気がかき回されるが、
依然として足下には重たく厚い瘴気が漂い続けていた。
「そろそろ街の中でもモンスターが沸くらしい」
「じゃあ、いよいよ動きを決めちまわねぇとヤベェぞ・・」
「予定では左周りに街の中を動かないとギルドに辿り着けません」
「瘴気によるモンスターは発生しないみたいだけど、
魔法も使えないオベリスクの範囲内は私たちが足手まといになってしまうしね」
「メリオ、どうするの?」
目の前の瘴気の海には人々が倒れていて、
予定の動きはギルドの周囲に発生するであろうモンスターのヘイトを集めること。
助けられる人は少しでも助けたい。
でも、倒れている人は瘴気を払わないと見つけられないし、
例え見つけたとしてもアンデットになっていたら不意を突かれて包囲されてしまうかもしれない。
そんな考えが脳裏を過ぎると、
もうメリオの頭は思考を停止してしまっていた。
『メリオ・・』
そこで落ち着いた声を掛ける存在がいた。
瘴気に囲まれるこの場において元の姿に戻るのは辛いだろうに、
精霊の姿を取って語りかけてきたのは、
契約をした精霊、エクスカリバーの元となる精霊。
エクスであった。
『貴方はどうしたいのですか?』
「え?どう・・・したい?」
『そうです。
何かを成すためには目的が必要です。
しかし、目的がはっきりとしていなければその都度迷ってしまう。
それは緊急の事態においては愚の骨頂』
エクスは自分に向けて語りかけている。
でも、その場の誰もがエクスの言葉に耳を傾けているのがわかるほど、
意識がエクスへと引き込まれていた。
『彼の精霊使いの行動はどうであった?
迷いはしたと聞いたが決心も早かったとアルカンシェは言うておった。
それは"覚悟”をしたからだと我は思います』
「覚悟・・・」
『この度の件に関して、精霊使いはメリオになんと言っていましたか?
いまその言葉を思い出してください』
水無月さんの言葉・・・。
昨日の夜までは言葉も互いにわからなくて苦労したけれど、
昨夜にこの耳に付いているアクセサリーを試してみて話せるようになった。
確か、そのときに・・・。
メリオは勇者です。
しかし、勇者だからといって何でも出来るわけではありません。
お仲間はレベルも高く、いろんな事が出来るとは思いますが、
今回のメインの目的は奪還では無く救出ですし、
正確な状況は不明な点が多いですから迷うこともあるでしょう。
貴方は突入班ですが、
その後方には俺やアルシェ達も控えていますから、
人手が必要だったり行動に迷うときはいつでも相談してください。
必ず助けになります。
「必ず助けになります」
『王都に入ったばかりではありますが、
どう動くべきか自分で決められないのであれば仲間を頼るべきです。
修羅場はあちらの精霊使いのほうが乗り越えているでしょうしね』
そう言いながら視線を王都の外へと向けるエクスを追うと、
閉められた門扉が目に映る。
この重たく丈夫な扉を彼は1人ではなく精霊と力を合わせた技で閉めて見せた。
そして、最後の言葉は契約している幼い精霊への信頼の言葉であったことも思い出す。
「・・・俺は生きている人を助けたい。
けど、死んでいた場合のデメリットが大きすぎると思う。
俺は・・どうしたらいいかな?」
「助けたいというのであればその助けを俺がしましょう。
瘴気の霧は定期的に払ってもらわないと助けようがありませんけどね」
笑って答えるマクライン。
「2人の助けはしたいけど、
こうも足下が見えない状況だと俺たち後衛は安心して援護が出来ない。
だから、そこをクリアするのが条件だ。
出来なければ予定通り走り抜けながら状況を確認して敵影がいたらその都度処理をする方が良いと思う」
厳しい顔で意見を述べるヒューゴ。
「まぁ、後衛としてはヒューゴと同意見ですけどね。
ただ、やっぱり心情としてはこの状況を見過ごすのは・・・無理かな。
名目も救出で来ているわけですし」
優しさが見えるミリエステ。
「危険よ。
敵の戦力は最大60万という話なのよ?
それに加えて今は瘴気によるモンスターだっていっぱい沸いてる。
心苦しくはあるけれど、余計な事をしては他のPTも危険に巻き込む可能性があるわ。
ほとんどのメンバーが半分程度のレベルなのよ?」
自分たちだけでなく協力者たちの危険も考えるフェリシア。
最悪全員が敵として立ち上がる可能性を考えると、
俺も危険だと思う。
徐々に瘴気が逆巻きながら足下へと近寄るなか、
決断が迫られていた。
〔横から失礼。
エクスは自分の領域を作る魔法は使えないのですか?〕
「え?あ、水無月さんですか・・・、
あ、そうか・・これって話ダダ漏れなんでしたっけ・・。
エクスは自分の領域を作る魔法は使えないのかって」
『今の段階でそのような魔法はありませんが、
メリオがそれをイメージできれば創ることは可能です』
「どういう意味?」
〔精霊は自主的に魔法を創ることは出来ないから、
契約者の人間がこんな魔法が使いたいとイメージを渡してあげれば、
それを再現できるように魔法を組み上げてくれる〕
「そういう事ですか。
なら、俺が希望する魔法を意識すればエクスが創ってくれるんだね?」
『そうだ。
我らは既存の魔法は使えても創作する事はない。
アイデアを人間の発想力から学ばなければ魔法の進展はあり得ないのが、精霊の道理だ』
「なんとかなりそうなんですか?メリオ」
クラン[七精の門]のメンバーではない俺たちにも今回揺蕩う唄は配られていて、
その中でも俺と聖女様の2人はPT以外の水無月さんとアルカンシェ姫とも繋がっており、
水無月さんとの会話は自分しか出来ない。
俺が発した水無月さんという言葉とエクスへ問いかける内容を聞いたメンバーの顔に明るさが少し戻っている。
「俺とエクス次第らしいけど、新しい魔法を創り出せば解決するかもしれない」
「魔法を創るんですか?」
「精霊使いの特権でしょうかね。
先の扉を裂いたあれは水無月殿の魔法の予定でしたし、
おそらく精霊と一緒に創り出した魔法の一種でしょう」
「いまも空を飛んでいますしね・・・」
上空ではオベリスクの破壊進度に応じて空の位置を変えて移動する宗八の姿が見て取れた。
あの空を飛ぶ姿も精霊と絆を育んだものだと聞いている。
『イメージは出来そうですか?』
「急いでくださいメリオ!」
「ついに沸き始めたわよ!」
メリオの耳に付けている揺蕩う唄からも、
宗八とアインスというギルドマスターが話している内容が聞こえている。
街の中は石レンガを地面に敷いているためか、
外でも出てきているロックレイトゴーレムなど岩で身体が構成された魔物が出現し始めていた。
ざっと見てすでに40体ほどが湧き出していて、
耳から入る情報からも一筋縄ではいかないらしい。
今し方街の外で大きな爆発音が響き渡り、
発生した熱風が高い塀を越えてこちらの肌まで焼いてくる。
「救出しながらこの数は・・・正直に言って難しいのではない?」
「確かに我らは少数が過ぎる」
尚も増え続けていく瘴気モンスターの対処を考えれば、
いくらレベルや装備が高く良い物でも、
救出もしながらの攻防ではそう遠くない未来に限界が生じることはメリオでもわかる。
それでも助けられる命がある可能性が有り、
目の前で倒れている人が居るのならば、
勇者としてここで役目を果たせずして何が勇者か!
「エクスにイメージを送る。
魔法が完成するまでの間、なんとか持ちこたえてくれ!」
「よしキタ!早めに頼むぜ!」
「前衛は私1人か・・・踏ん張りどころだな・・!」
「囲まれないようにできる限りはサポートするわよっ!」
「私は瘴気の進行を風魔法で遅らせるのに忙しいからねっ!」
『では、始めよう。勇者よ』
城下町へと足を進み入れてすぐに訪れるピンチ。
想定内とはいえ、
瘴気の海に対する対抗策を持っていないが故に、
その場で繕う必要に際し、
仲間の協力の下その創造に入る勇者メリオ。
光精エクスも準備の為に聖剣の姿に変わって、
メリオの手の中に再び収まる。
精神統一をする為目を閉じるメリオを守るべく、
仲間達は互いのサポートをしつつ、
その身を戦場へと投じるのであった。
* * * * *
「敵接近!あ、光に飲まれて瘴気の衣が剥がれました!」
一方アルシェ達後衛陣にも進展があり、
宗八がサーニャから借り受けたサンクトゥスで大部分と瘴気拡散を目論む個体は倒しているものの、突入した勇者PTのサポートにも入り始めたため役目が回ってきたのだ。
自身の魔法で屈折させて投影していた映像に、
黒紫の身体とオーラを纏いながら向かってくる集団を確認し、
慌てて声を上げる聖女クレア。
その直後に背後からの光竜一閃で纏っていた衣が剥がれ落ち、
これにてアルシェたちの攻撃も通るようになった。
むろんマリエルは肉眼で確認できているし、
クレアと同じ位置にて同じ映像を確認していたアルシェも、
その場にいるセーバーの仲間2人とフランザ、トワイン、サーニャ、ニルも映像を通して敵を認識していた。
「数は30というところ?」
〔ですね。
隊長とアクアちゃんがほとんど片付けたみたいですけど、
こっちは光魔法も武器もないから骨が折れそうですねぇ〕
「瘴気は元の発生場所から離れると徐々に薄まるらしいから、
お兄さんが戦った時よりは通りやすくなっているはずよ。
とりあえず、マリエルと当たる前にこっちで攻撃するから少し待ってね」
〔了解でーす!〕
左右を見回すと両隣に配置されたフランザとトワインの2名と目が合う。
こちらからは何も言わずとも何が言いたいかわかったのだろうか。
2人とも視線が合うなり頷いてくれた。
実戦は初と聞いているクレアは最後方に配置されていて、
最後の砦としてシスターズの妹であるサーニャが、
アルシェが精製した氷のグレートソードを装備して不動の姿勢で立っている。
両手剣:グレートソード
希少度:普通
要求 :STR/40 VIT/20
対した効果も無く店売り品ではあるが、
彼女曰く他の武器は軽すぎる。
実はサンクトゥスも軽く感じていたから丁度良い機会だそうだ。
「今更ですけど、1射目で感覚は掴めますか?」
「任せてください」
「私は射程が少し短いですが、大丈夫です」
「この距離はやったことないので、
もっと近づいてからにさせていただきます」
「右に同じ」
「では、撃ち始めます!マリエルは1射目だけを目視で確認しなさい!」
〔はい、姫様!〕
クレアの移す映像と現在居る位置は確認が取れている。
その距離を計算すれば、自ずと敵との距離感も把握できる。
アルシェが準備の合図に手を上げると各々が詠唱を始める。
「《ヴァーンレイド》セット:鉄の矢!」
「《ヴァーンレイド!》」
「ってぇ!」
「「っ!」」
振り下ろすと同時に炎の矢と炎の玉は放物線を描きながら森を越えていき、
瘴気モンスターの数m手前に着弾して爆発を起こす。
「次は行けます」
「同じく」
2人の心強い言葉を聞いたアルシェは、
今度は自身も攻撃に参加すべく魔法の選択をする。
「ニルちゃん、私の魔法をお兄さんと同じようにして貰える?」
『いいですわよー!
でも、アルシェはヴァーンレイドでも複数個出すと聞いていますわー?』
通常のヴァーンレイドという魔法は火の玉を1つ撃ち出すのが基本だが、
魔法の扱いに優れた魔法使いであればその数は1つに留まらない。
アスペラルダで模擬戦を行った時点で3個のヴァーンレイドを撃てていたアルシェは、
この時点で倍の6個まで一度に撃てるようになっている。
そんな数の火の玉を適正のないアルシェが本当に制御しきれるのか、
その部分をニルは気にしているのだ。
「大丈夫です。
ぎりぎりを見計らって撃ちますから、
ニルちゃんはその瞬間に強化を止めてください」
『あいさーですわー!』
「フランザさんとトワインさんは続けて牽制とHITを狙ってください。
残るお二人は射程に入り次第攻撃を始めてください」
「「「「了解!」」」」
「《ヴァーンレイド!》」
* * * * *
馬で駆けながらも視線は王都へと自然と吸い寄せられる。
それは主たる戦場になる場所と言うこともあれば、
救出劇の舞台になっている事も少なからず影響をしていた。
自分たちの仕事の出来次第で魔法の使える範囲が広がり、
中の連中や空の宗八も動きやすくなることは容易に想像できるため、
急ぎつつ、それでも移動の要でもある馬には定期的にマナポーションを補給させながら役目を仲間と共にこなしていた。
そして、今目に映るのは城下町の入り口付近の空に大きな魔法陣が形成される光景であった。
「あれがさっき話してた勇者の光魔法か・・・」
各班のリーダーは揺蕩う唄で喋る内容がダダ漏れで伝わるため、
先の宗八がメリオに伝えた内容は外周班であるセーバーの耳にも届いていた。
大きいと言っても入り口付近を覆っているだけで、
王都全体から見れば全然小さいサイズの魔法陣ではあるが、
あの範囲が効果が続く限り瘴気の進行を防いでくれるのであれば行動はしやすいだろうなとセーバーは考えていた。
「まだ行くんですかっ?」
「まだまだに決まってるだろ!
10本程度折ったからって王都の数十分の一しか範囲外に出来てないんだ!
最低でも4分の1は解放しないと突入班の連中も動きづらいだろっ!」
外角よりも内角のほうが距離が少ないのは知恵のある者なら説明すればすぐに分かることだ。
いまだ入り口を少しだけ離れた地点を走っている段階で、
ここまででいいなんて言葉は絶対に出すことはなかった。
「しかし、契約があってようやっと視界に留める事が出来ると聞いてはいても、
こうも一つ一つを探すのに苦労するとは・・・」
「全部しっかりと森の中に設置されていますしね・・・。
なければ見逃し確実、あっても難しいとは恐れ入る」
「広範囲に設置されているせいでくっそ面倒くせぇ・・」
確かに仲間やゼノウ達が言うように、
周囲が森に囲まれているその中に黒い柱が建っているだけでは普通に見落としてしまうだろう。
「それに黒くて大きい核も草場に転がっていたしな。
直接水無月に見せられないから確証は持てないし・・・」
「そっちは怪しければ壊す方向で対応するしかないでしょう。
現在はPTがバラけていますから、連絡でセーバーさんが指示を仰ぐしか出来ないのですから」
「起動が始まったらこっちはそれの対処もしなきゃならないんだ。
勇者が目立つ行動を取り始めてるからそれも時間の問題だし、
ギルドの近くまで勇者が移動しないと宗八の支援も受けられん。
行けるうちにどんどんと叩いておかないとこっちも味方も危なくなるぞ」
雑談とまではいかないが、
次の目標のオベリスクまで距離があったため少しだけ話をして、
気を引き締めさせる事ができた。
宗八達の会話から自分たちがオベリスクの近くにいる限り、
瘴気モンスターはこちらに向かってくることはないらしいが、
何かしらの遠距離攻撃や先の禍津核製のモンスターには注意を高める必要があった為である。
「しかし、宗八も損な役回りを進んでするもんだな・・・。
気の使いすぎで禿げそうだぜ・・・」
空から地上からと瘴気モンスターの対処と、
各チームへの指示だしをする若きクランリーダーに憐憫の篭もる感情を向けるセーバー。
器用にあれこれと出来るのも考え物だと、
頑張る宗八へ心の中でエールを送るのであった。
いつもお読みいただきありがとうございます




