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1 転生(憑依)しました。

初めて書いています、文部科学省に提出する申請書等の書類では有りません。

誤字脱字は笑って許してくださいね、文章力も皆無です。

共感がもてる方のみ読んで下さいませ。

(読み難いとのアドバイス有りましたので書き換えて見ました)



 パソコンを、起動して何時も読んでいる異世界転生小説を読んでいた。

年金生活を始めた2年程前から、暇つぶしを兼ねてネット小説にハマっている。


 ログインしないで読んでいると、広告が頻繁に出てくる。消しても消しても出てくる鬱陶しい。

魔法が使えたら、この、広告を操作している奴の所へ火魔法を送ってやりたいと思う。

血圧も上がってきた、気分も悪く成って来た。

今度は、画面が真っ白になった。

パソコン壊れたか? と思い目を瞑り背伸びをして見る。


 まだ、買って2年 10万円か〜 修理には出せないな〜と、思いながら目を開けると。

真っ白い部屋にいる。目の前にパソコンも無い。部屋は、自分で建てたから分かる。白では無い。

杉板張り自分で貼ったから良く覚えているし毎日見ていた。

俺は、あきらめが良い方だ。これは、もう死んだな。


《はい、貴方はお亡くなりになりました》


頭の中で声が聞こえる様な、念話か?テレパシーかな?



《はい、良くお分かりで》


 心が読めるのか、この世に神は居ないと思っていたが認識を改めないといけないのか? 

何か困った時にしか祈った事が無かったが、怒っているかな?


《大丈夫ですよ、神は滅多に怒ったりしませんよ》


滅多に? 偶には有ります?


《地球では、過去に数回記録が残っています、ご存知でしょう》


巨大隕石を落としたり、凍らせたり、水没させたりですか?


《私が、知る限りではそんな所です、もう少し有ったかな…》


「質問が有りますが、よろしいでしょうか?」


《はい、私で答えられる問なら構いませんよ》


「と言うことは、貴方は神ではないのですね?」


《はい、貴方が思っている神は、この世界を創造した存在だとおもいます。

私は、その方のお手伝いをしている者です。貴方の、理解し易い存在で天使でしょうか》


《この世界の、説明をします。この宇宙一つを蜂の巣で説明すると、幼虫を育てたり蜂蜜を貯める(ハニ)角形( カム)の穴一つが、この宇宙一つです。巣全体だと天文学的な数値になります。隣の宇宙=異世界です》


いきなり、白い部屋が消えて宇宙空間の中に浮かんでいる。

目の前を、光の帯が流れてブラックホールらしきものの中に吸い込まれて行く。

途切れることなく流れて行く。


《あれが、魂です。選ばれた者だけが異世界に行けます。それ以外は、生まれた惑星内で記憶を消去して転生します》


ここに、呼ばれた=転生出来るのかな?

転生の条件とか有るのだろうか?


《貴方は、日頃の行いが良かったので好条件で転生出来ますよ》


 良かった、年金を貰って2年と少し、掛け金も回収出来てないし。妻もいないから、遺族年金も残せないけど、好条件ならま〜いいか。


「どの様な世界に、転生しますか?」


《貴方が、先程まで読んでいた小説の様な世界ですよ。アウス世界と言って地球と余り変わらない大きさで、気候も大気成分も粗一緒です。ただ、時代が地球の中世ヨーロッパ程度で魔法が使える世界です》


「転生させられて魔王討伐に行かされるのですか?」


《魔物は居ますが、魔王と言う存在は現在確認されていません。将来的には

生まれるかも知れませんが?》


「それで、現地では、何をすればよろしいのでしょうか?」


《特に、する事は有りませんが。大きな改革は辞めて下さいね、中世ヨーロッパファンタジーが壊れます。年金生活者だった貴方にはお気の毒ですが。現地人は、若い男性を予定しております。ゆっくりまったりの生活は難しいかと思われます》


「一つ、お聞きしても」


《はい、どうぞ》


「魔法の使い方は、現地に行けば分かりますか?」


《現地人に、転生(憑依)させますから覚醒したら分かりますし、大気中や太陽光の中、惑星内にも魔素が均一とは言いませんが沢山有ります。体内の魔力と魔素を利用して魔法を発現させます》


若い男か? 60過ぎから若返りならいいか…

レベルとかステータスもどうなるのかな?


《今のところ、予定ですよ。死亡を確認してからでないと転生(憑依)出来ません。一つの肉体に二つの自我は相いれられませんから、現地人の死亡待ちです。肉体及び魔法能力も行ってからのお楽しみですよ。後三十分程度です暫くお待ちくださいませ》


 なんか、機内アナウンスみたい。


現地人は、大変な目に遭っている様だし、死んだら彼の魂は、異世界に行くのだろうか?


《彼は、日頃の行いが悪いので記憶を消去して、この惑星の別の大陸で赤子から生まれ直します。生まれ先は、ランダムです》


 ゲッ… 転生早々ひどい目に合いそうです。



 そうこう、する内に時間が来た様だ。


《それでは、いってらっしゃいお気を付けて》


 そう言えば、名前を聞いて無かったな。


《名前は、言えないのです。貴方も名前だけ消去しました》


 聞いた途端に意識も消えた。


    



「・・・ ・・・」


 意識が、かすかに覚醒して…  瞼を、ゆっくりと開けるが長い間目を閉じて

いたのか、眩しくて再び目を閉じた。


「ケント!ケント!」


 と、肩を揺すりながら、誰かが呼んで居る。

今度は、はっきりと声が聞こえた。


 俺は、ケントと言う名前じゃ無いしと。思いながら又ゆっくりと、

瞼を開けて見た。瞳孔と焦点が何とか機能し始めて、視界の中に、人間の顔らしき物が

見えてきた。

最初は、ぼんやりとしていたが、段々と良く見える様になり、鎧を纏った女性騎士だった。


「ケント!気が付いたか! 気分はどうだ?」


と、言いながら聞いてきた。


 俺は、ケントと言う者に転生したのかと、思いながら体の具合を確認する事にした。

頭は、まだぼんやりとしていて。最初は、右手の方から見てみる事にする。

前世の自分は、右利きだからだ。

平らな地面に、仰向けの状態で寝ている様なので。頭を右側に傾けて右手側を

見てみる。


 手の先は、見えて無いので指の感覚を確認しながら、肘を曲げて右手を上げて見る。

体全体が、痺れが有る様でジンジンとする感覚が伝わってくる。

右手は、何とかコントロール出来る様で、ゆっくりとではあるが上がってきた。

この体は、心臓が一時的に止まっていたのか、血液がゆっくりと体全体に届き

始めた様だ。


 右手が、見えてきたのでゆっくりと指を動かして診る。

親指から、順番に曲げたり伸ばして診る、欠損も無く指は5本有る。

この現地人の指も、地球人と同じかと確認する。

しかし、この手の白さは異常なほど白い。血液が止まっていたかも知れないが、

前世の黄色人種から、白人種に転生した様だ。

体温も上がってきたが、血液が少ないのか気分が悪くなり意識が無くなってきた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 次に、目が覚めると知らない天井だ。

体調は、良くなっている。

今度は、ベッドらしきものに寝ている様だ。

前回と、同様に右手側から確認して行く。ベッドの縁に茶色の物が見えた。

よく見ると、頭髪である。寝ている様なので後で声を掛けようと思う。


それから、順番に左手を確認してから。上半身を起こしてみる。

少し、怠いが起き上がり掛布を左手で左側へ寄せて下半身を見てみる。

右足から動かして診る。少し太もも辺りに違和感があるが動くので、左足も動かして診る。

こちらは、異常無い様だ。

魔法が、有る世界なので治癒魔法で治して貰えたのだろう。


一度、横になり魔法が使えるのか試してみよう。


≪ステータス≫

《ケント・スミルナ》 人族 男性 15歳


 レベル: 1

 職業  : 冒険者

 体力  : 10

 魔力  : 10,000

 筋力  : 10

 防御  : 10

 魔攻撃 : 10

 魔防御 : 10

 運   : 10

《スキル》

 鑑定 レベル 1

 収納空間《空間制御》レベル 1

 言語文字理解

《魔法制御》

 生活魔法 《水・火・風》

 土属性魔法《錬金 レベル1》

 《称号》

 天使の加護 《治癒魔法 おまけ程度》

数値的には、生まれ変わったからリセットされたみたいだ。



 いつも、暇でファンタジー小説を読んでいたので、体の中の魔力を感じてみる。

現地人の体なので、転生前の体の違いが分かりすんなりと。魔力らしきものが

体の中を巡っているのが分かった。

魔法は、使える様だがこの部屋の中ではマズイと思い。この宿主の記憶が読めないかと脳内を探査して見る。

自分の脳と同じ様に、転生した時にリンクしたのか。思い出せる様だ。

宿主の名前は、ケント・スミルナ15歳。父は、マックス・スミルナ43歳

母は、リリー・スミルナ42歳。 あと、兄弟は5人だった。


(宿主)これからは、俺だ。


 俺の記憶を探ると大体の生い立ちが分かってきた。

父は、伯爵(モルダビア王国の辺境伯)だ。俺は、5男なので家督が継げないから(多分)と、自暴自棄になり日頃の行いも悪く勘当されている。

それで、冒険者になって魔物討伐をしていて死んだのだ。

確認が終わったので、ベッドの横で寝ている、召使を起こす。


「サンドラ!サンドラ!」


 声をかけても起きない、肩を掴んで揺すってみる。

すると、ドッキリした様子で起きた、口からよだれの跡が。

笑いがこみ上げるが、顔の筋肉がこわばって笑えない、性格が悪く笑った事が無かった。

こんな時は、魔力コントロールで、顔面神経をマッサージしましょう。(笑)


 引き攣った、顔を見ながら、サンドラが。


「ケント様、ご気分は如何ですか?」


「ああ、サンドラ、調子は良いよ、看病有難うね。」と言ってやると。


「たた・・大変です! すす・・直ぐにお医者様を呼んで来ますね!」


 と言って、部屋から飛び出して行った。


暫くすると、部屋の外から数人分の声と、慌てた様子の足音が聞こえてきた。


 医者らしき者の声が聞こえた。


「頭を打ったとは聞いておらんぞ、右足の太もも辺りを切られて出血多量で死にかけていたらしいが。」


「・・はい、しかし、私に、看病有難うねと言って、笑いかけられましたよ」


「そそ・・れは、一大事じゃ、頭を打ったか、血の流し過ぎで、人格が変わったのやら。アルテナ、お主は、側に居たのであろう」


 言いながら、医者らしき小柄な男とサンドラとアルテナが部屋に入って来た。


「アルテナ、有難うな、お前の御蔭で助かったよ」


と言いながら、微笑んだつもりでウインクをして、投げキッスをしてやった。

アルテナの顔が、一瞬青ざめてから、俯きながらツカツカとベッドに近づき、


「死にさらせ!!」


 と言って、頭をぶん殴られた。

一瞬、意識が遠のきかけたが、こっそりおまけの治癒魔法を使ってみる。痛みがスーと引いていく。

おまけでも、使えるじゃん。

医者が、


「アルテナ!せっかく生き返ったのに又死ぬぞ」


「こやつは、殺しても死ぬものか、子供の頃から悪さばかりするから。私が、ボコボコにしても平気だった奴だ」


「アルテナ様、殿方に暴力を振るうと又、婚期が遅れますよ。騎士と言う事もおありでしょうが、もう少しお淑やかにされては。オホホ」


手のひらを、口元に当てて、言ってやったら。


顔を真っ赤にして、肩をプルプル振るわせていた。慌てて医者と、サンドラが両側から羽交い絞めにして止めてくれた。

これ以上、怒らせたらマズイと思い。ベッドの上でジャンピング土下座をしてみる。


「命の恩人に対して、大変失礼いたしました」


顔を上げると、アルテナが目を見つめながら。


「お前はケントでは、ないな」


 ドキリとしたが、ここは。60年の人生を伊達に過ごしては居ない。

ベットから降りて。

キリッとした顔をして。


「一度、死んだ人生です。これからは、心を入れ替えて今までの事は忘れて新しい人生を歩き始めたいと思います。お姉さまこれからも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」


 と言って、アルテナに抱き着いてみた。


「鬱陶しい奴だ!」


 と言ってベットに突き飛ばされた。


「マックス様とリリー様に。お前の事は、面倒を見てくれと頼まれているからな。それだけだ!」


 と言ってアルテナは、部屋から出て行った。











読んでくださいましてありがとうございます。

ご気分がすぐれない方は、頭を低くして119番通報をお願い致します。

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