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 目の前に並べられた封筒。

 一也は一先ず焼き鮭を頬張りながら眺める。


 10は軽く超える封筒を一つ一つ開けていくのだが、要約するならばどれもが芸能界に興味はありませんかっ!?という内容だ。


 破格の契約内容がそれらには書かれているのだが、こんな契約を受けるわけにはいかない。


 これが一般企業だとしても……だ。


 流石に収益の7:3〜9:1でこちらの懐に入る上に、どこに行くにもVIP対応ですべてが無料なんて、そんなものにおいそれとは契約なんてできなかった。


 自分の実力にあった契約内容であればもう少し考えたものの、こんな逆不当な契約内容ではおっしゃ!とはならないものだ。


 向こうでの感覚で言うと、これだけ払うからしっかりと働けよ?と、感じてしまう。


 実際にはそんなことはないのだが、働くならば貰える分に見合った仕事を果たしたいと思っているので、こんなどこかの富豪のような扱いはとてもじゃないが堪えられそうもなかった。


 実際はテレビに出て置物となるだけでかなりの利益をもたらすことができるのだが、そんな置物になるくらいならユーチューバーにでもなったほうがいい。


 現に男性ユーチューバーの数は相当少ないながらもいるようだ。


 そして、契約書を全て封筒に入れて纏めているときに携帯が鳴った。


「もしm……」


「あっ一也! なんでテレビに出てたの!?」


 電話の主は純で、どうやテレビに映っていたことが気になったようで電話をかけてきたらしい。


「いや、ボランティアしてたら撮られただけだよ? 別に撮るなとも言ってないし」


「もう! 何でそんなに無防備になっちゃったのさっ! 前まではあんなにガードがかたくて女嫌いだったのにっ!」


 純の声があまりにも大きいので、携帯を耳には当てずに顔の前に持ってきて話しているのだが、これならスピーカー通話となんらかわらない。


「心境の変化があったんだよ。俺たちもそろそろ考えなきゃいけないだろ? それなら俺が本当に好きになる人を探したいんだ。」


 最もらしい言い訳を伝えると、先程までの烈火のような勢いはマッチの火ほどに落ち着いた。


「それもそうだけど、あんまり心配させないでよ……」


「悪かったって……まぁこれからはテレビにちょいちょい映るかもだからよろしくなっ!」


「なっ!? 芸能界にいくつもりなのっ!? あんなに嫌がってたのに、ほんとにどうしちゃったのさ……」


 純は意識が変わる前の俺を知ってるから思いっきり踏み込んではこないものの、やっぱり少しおかしなことに気が付き始めているようだった。


 それでも違う世界から来たなんて言えるわけもなく、その都度適当にもっともらしい言い訳をかんがえていた。


「まぁ芸能界にはそこまで前向きじゃないけどさ……一人だけ好きになりつつある人がいるからそっからかな……」


「嘘っ!? だれ!? だれなのその女は!?」


「秘密に決まってんだろ? もし付き合えたら報告するよ」


 純は一也から告白されてオーケーしないやつなんていないよ……などとぶつぶつ言っていたが、そんな外見だけでゴリ押すような恋愛なんてまっぴらだ。


 そして、純との電話を終えてすぐにまた電話がかかってきた。



 着信:ババア。


『これは……』


「もしもし」


「あっ一也? 一也がテレビに出てたみたいだけど、大丈夫なの……?」


 声色や雰囲気からして明らかに母さんだったのだが、自分の親に対して信じられない……。


ババアなんて……これからは絶対に親孝行しようときめた瞬間だった。


「別に大丈夫だよ? ボランティアに行ってきただけだから」


 割りと普通の応答をしたと思うのだが、電話向こうから帰ってきたのは沈黙だった。


「か、母さん……?」


 不安になったので呼びかけてみると、少しして耳をつんざくような声語が返ってきた。


「きゃああああ!! 明里ぃ!! 一也がぁ! 一也がお母さんのこと母さんって! 母さんって呼んだわぁ!!」


 一瞬顔をしかめたものの、一大事になりかねない名前が聞こえてきた。


 "明里"


 電話の向こうから二人のやいやい言う声が聞こえてきているのだが、こっちでは妹がいるのかっ!?もしくは姉っ!?


 向こうでは一人っ子に嘆き悲しみ、お姉ちゃんが作ってくれたお弁当や甘えてくる妹をどれだけ妄想したことかっ!


「お、お兄ちゃん?」


 キターーーーーー!

 しかし、間違いがあってはいけないので確認のために恐る恐る聞いてみる。


「あ、明里か……?」


「そうだよっ明里だよっ! お兄ちゃんテレビに出てたねっ! なんでテレビに出てたの?」


 電話越しに聞こえる声すらかわゆい。

 これが妹という名の天使か。


 向こうじゃ姉妹なんてうざったいだけなんてよく言っていたが、この電話越しに聞こえる天使からの声……これは至高!


「お、おぉ……ボランティアに行ってきたんだよ。そのときにテレビに映っても良いって言ってたからさ」


「そうなんだっ! ねぇねぇお兄ちゃん……たまには家に帰ってきたら?」


 うひょおおおおおお!!


 一人暮らしを始めたとき、母さんからの体の心配とご飯はしっかり食べてるのかメールもかなり嬉しかったが、妹からの少し甘えた感じの"おねがい"も素晴らしいっ!


「そうだな! 明日辺り帰ろうかなぁ土曜日だし」


「お母さぁーん! 明日お兄ちゃんがかえってくるかもって! ……あっお兄ちゃん? 明日母さんが迎えに行くからいつなら都合がいいって!」


「いつでもいいよ?」


「それじゃ朝からいくからねっ! それじゃ待ってるからねっ! バイバイ!」


 なんと天真爛漫なことか……。

 少し落ち気味になっていたテンションがぐいぐい上がってきた。


「服を、女性受けのする服を買わねば!」


 一応初めて会う妹にいい格好したいと思い、クローゼットを開けてみたのだがさっぱり分からない。


「ここは頼れる女性に付き添って貰おう!!」


 伊織さんにメールをしてみたがこれから仕事とのことで、彩夏さんも今日は外せないミーティングらしい。


 唯一了解のとれた非番の綾奈さんに着いてきてもらうことになった。


「今日ですか!? 万難を廃して參ります!!」


 やたらと気合いが入っていらっしゃった。

 待ち合わせはこのマンションになり、待つこと数十分。


「お待たせしましたっ!」


 モニター越しに見えた綾奈さんは向日葵のようだった。


 綾奈さんの元へと降りていくと、白ワンピースに黄色のカバンを持って待っていた。


「か、一也さん?」


 おっと、どうやら見惚れてしまっていたようだ……。

 どうしても美人な人に弱い。


「あっどうも、その服似合ってますね」


「そ、そうですか? うれしいですっ!」


 頬をうっすら染めてニッコリと笑う綾奈さんはとても可愛らしかった。

 しかし、ここでまたもや見惚れてしまうわけにはいかない。


「今日はコーディネートのほうよろしくお願いしますっ!」


「妹さんにいい所見せたいんですよね? 任せてくださいっ!」


 綾奈さんのアウディに乗り込み向かった先は、マンションからすぐ近くのよく行くショッピングモールだった。


「ここは男物の服が多いですからね。少し遠くにもっと大きな所があるんてすけど、まずはここから見ていきましょうかっ!」


「おまかせします!」


 車から降りて向かった先はパンツが多く取り揃えられている場所だった。


「やっぱりパンツから決めないと! パンツのほうが遊びが少ないんで、上からきめていくとどうしてもパンツが小ぢんまりとしちゃうんですよねー……持論ですけど」


 そう言って綾奈さんはどんどんと選んでは戻してを繰り返したのだが、ロールアップして七分丈になるジーンズを選択した。


 ポケットの所にカエルとハスの葉が刺繍されていおり、少しだけ可愛らしいジーンズだった。


「一也さんは身体がそのぉ……引き締まってますから、下は少しゆとりを持たせます」


 ジーンズを買い、インナーたちを選ぶために次の場所へと向かった。


「一也さんは好きな色とかあるんですか?」


 インナーを手に取りながらくるりと振り向く綾奈さん。


「そうですねぇ緑とか黄色とか赤とか、嫌いな色は別にないですよ?」


 そう言うとすぐさまインナーを漁り始めた。


「これにしましょう!」


 選ばれたのはあやたk……選ばれたのは薄緑で、左胸のところにコーヒーの入ったコーヒーカップが描かれており、なにやら英語が書かれているシャツだった。


 確かに綾奈さんの選んだシャツはビビっときた。


 なぜかは知らないが、綾奈さんは好みの物でセンスの良い物をチョイスしてくれる。


 綾奈さんに来てもらってよかった…。


「このシャツだけだと少し……刺激が強いので上から何か合わせましょう」


 確かにこのシャツだけでは筋肉の形が出てしまうだろう。


 向こうではむしろ見せていきたいとさえ思っていたが、こちらではそれは毒だ。

 ブラとパンツで女性が歩いているレベルだ。


「上に着たいので何かこれというのはあります?」


 綾奈さん的にはこれっていうのはきまっているのだろうか?


「ん〜……ここは無難に白のシャツでも羽織るのは」


「どうせですしこれなんてどうですか?」


 自分ではいいと思った無難な白シャツは速攻で却下されてしまった。

 少し悲しい……。


 綾奈さんが選んだのはノースリーブタイプのフード付きパーカーで、色は白だった。


 それでも着てみればしっくりくるし、気に入ってしまうのが少しだけ悔しかった。


 なんで俺よりも綾奈さんのほうが俺の好みをわかっているんだっ!


 嬉しいのやら悲しいのやら、複雑な感情が芽生えてしまった。



 とりあえず買った服たちを試着室で全部合わせてみると、これが中々似合っていた。


 綾奈さんに見せるとそれはそれは褒めちぎってくれたのだが、褒められているほうが逆に恥ずかしくなってしまうほどだった。


「これで妹さんもバッチリ好印象ですよっ! 間違いないですねっ!」


 お墨付きを貰いこれで安心と携帯を見ると、すでに時間は12時前。


「お腹空きませんか?」


「そうですね、確かにお腹が空いてきましたね。服選びに夢中で全く気にならなかったですよ」


 ハハハ……と笑う綾奈さんだったが、こっちも完全に忘れていたのでお互い様だった。


「それじゃご飯を食べに行きましょう。ここの最上階にレストランがあるみたいですし、行きましょうっ!」


 服を買って気分が高揚していたので思いっきり手を繋いで歩き始めてしまった。


 それに気づいたのはエスカレーターの前に来たときで、その時の綾奈さんの顔の紅さといったらパプリカの比ではなかった。




眠気と闘いながらの執筆…。


なぜか書いてるときに激しい眠気に襲われるのてすだよ…。


因みにブラクラではたーみねーちゃんとですだよねーちゃんが大好き…というか女性全員好き…。



っぱあの筋肉がいいよねぇ〜…特にあの上腕三頭筋…。


腕を太く見せる上で一番重要だと考えている場所です。

全て重要なんですがねー。


三頭筋は腕立てで鍛えるのがいいと思います。

簡単ですし…。


ダンベル使ったりバーベル使ったりと色々やり方も多いですが、腕立てで十分に鍛えられます。


腕立てで鍛え上げていく間にダンベルをたまに使うくらいでいいと思います。


しかし、胸筋を腕立てでやったあとにやるのはあまりおすすめはしません。


胸筋を腕立てやったのなら、別の場所を鍛えたあとに三頭筋のトレーニングに移行しましょう。


胸筋腕立てのときも三頭筋やほかの筋肉も使っているので疲労が溜まっています。


そこにすぐに三頭筋のトレーニングをしても回数をこなすことができません。


こんだけしかできないのか…?


というような疑問が浮かんでくるでしょうが当たり前です。


モチベーションの低下にもつながるので、腕立ての連続は鍛える部分を変えても疲労により回数は減ります。


これがわかっているのなら連続してもいいですが、わかっていないのなら間に別のトレーニングを挟みましょう。


わかるわからないは、胸をし終わったときに三頭筋に少し疲労が溜まっているを感じれたらを目安にしましょう。


意識配分はしっかりとしなければ効果的な筋トレはできませんよぉ〜。

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