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次回、一也、死す!



今回は短め!




「こちらが本日のパーティで披露するサンライズの二人です」


 まずはハーパー一家のおもてなしをする下山外務大臣と顔合わせをする。


 因みに、外務大臣には素顔を見せる必要はないので、仮面をつけたまま……ということにはいかった。


 しっかりと顔の確認をされ、自身の娘を遠回しにくっつけようとしてくる。


 流石に五十代ではノーチャンスなことが分かっているのか、お義母さんになろうという魂胆だろう。


 そして、そんな外務大臣をやんわりと躱していると、ハーパー一家がそろそろこちらにやってくるという連絡がきた。


 今までの何処か獲物を狙う顔つきから政治家の顔に切り替わり、あまりの変化に驚きを隠せない。


 人が良さそうに見えるが、やはり政治家とはこういうものなのかと納得する。


 そして現在、ハーパー一家は東京ディズニーランドを満喫しているようで、パレードを見終わったのでこちらに来るということらしい。


 すぐ様最終準備が始められ、パーティの料理の作成も始まった。


 因みにこのパーティが計画された理由は、初日に静かに最高級の日本食を食べたので、次は立食パーティーをしたいというルクレツィア・ハーパーのお願いらしい。


 なので、日本の友人はもちろんルクレツィア・ハーパーが好きだと公言している、もしくは小耳に挟んだ人たちも呼ばれている。


 日本の政治家や米国大使館関係者はもちろんのこと、新進気鋭の天才野球選手や前衛的なアプローチで成功を収めた水墨画家などなど、多種多様な人々が集まっている。


 そんな中にサンライズがいるということに震えそうになるが、どうやらルクレツィア・ハーパーがサンライズに興味がある的なことを言ったらしいのだ。


 そこはKARTに譲ってもよかったと、少しばかり思った。


 しかし、ワールドワイドな活躍をする上ではいい経験だと納得しここにいるのだが、どうもお腹の調子が芳しくない……。


 お腹を擦りながら辺りを見回していると、桜子さんがこちらに手招きをしていた。


 何事かと純の肩を叩き桜子さんの方へと歩いていく。


「ルクレツィア・ハーパーが到着したので、用意してある部屋に行きましょう」


 予定の再確認とかかと思っていたら、とんだ宣告が待っていた。


 きゅるりと痛むお腹を擦り桜子さんの後を着いていく。


 ルクレツィア・ハーパー様と貼り紙のされた部屋をノックすると、凛とした声が扉の向こうから聞こえてくる。


 すると、桜子さんがどうぞとジェスチャーし始めたのだが、まさかここからサンライズだけとは聞いていなかった。


 焦りに焦り、ドアノブをガン見して固まっていると、何食わぬ顔で純が扉開けて入っていく。


 その行動に硬直は解け、慌てて純の後に続いて部屋の中へとはいり仮面を外す。


 部屋の中は少し匂いのきつい香水の匂いが充満しており、ソファには彫刻のようにキレイな女性が三人座っていた。


「貴方たちがサンライズね。話には聞いてたけど、まさかこんなにいい男たちだとは思わなかったわ」


 ルクレツィア・ハーパーが流暢な日本語で話しかけてきた。


 日本語を話すことができるとは聞いてはいたが、まさかここまでネイティブに話すとは思わなんだ。


 そのせいで少し気圧されてしまったが、普通に自己紹介をすることができた。


「初めまして、私の名前はカズです。よろしくお願いします」


「僕の名前はジュン。よろしく」


「これはこれはご丁寧に……知ってるとは思うけれど、私の名前はルクレツィア・ハーパー。こっちがルブラン・ハーパーでこっちがクリシュナ・ハーパー」


 ペコリと頭を下げてきて、礼儀正しいなと思っていた矢先のことだった。


 顔をあげてこちらをちらりと見てきたのだが、三人とも一瞬だけ猛禽類を彷彿とさせる雰囲気がでていた。


 が、すぐににこやかになり、先程のことが勘違いだったのかとさえ思ってしまう。


 しかし、男護官たちの険しく警戒するような雰囲気を察し、アレは勘違いではないと認識させられる。


「歌う曲は私達の作った歌でもいいとのことなので、数曲ですが歌わせていただきます」


 できるだけこの場からすぐに立ち去ろうと、仕事の話の結論から話し始める。


 しかし、そこは揉まれに揉まれた政治家だ……簡単に話を終わらせてくれるなんてことはなかった。


「歌う歌はそちらで用意してもらったもので構わない……が、ちゃんとパーティを楽しんでもらいたいね」


 この言葉がどういう意味を持っているのか……ド天然か余程のバカではない限りわかるはずだ。


 歌い終わったらはい、さよならなわけないよな?ということを……。


 パーティを楽しんで貰いたいということは、楽しまないとハーパー一家は充分に楽しんだ言わないだろう。


 それすなわち、歌い終わったら私達のところに来てねということだ……。


 純ならばそんなプレッシャーなんか屁でもなく断るかスルーするのだろうが、生憎俺はそんなことできるわけもない。


 そして、こういう時の純は、一也のやることならスタイルなので助け舟の期待はできない。


「せっかくのパーティなのですから、失礼のない程度に楽しませていただきます」


 結局こういうことになってしまう……。


 大体、絶世の美女ともいえる女性三人がこちらをジッと見ており、そんな状況でツンとした態度は中々とれるものではない。


 そんな言い訳を思ったところで、この男護官ズのなんともいえない視線は厳しいものがある。


 ハーパー一家の控室を後にして、自分たちの控室戻りため息を一つ。


 なんとも面倒なことになったものだ……。


 とりあえず歌う曲の打ち合わせとステージの再度確認を済ませ出番を待つ。


 というか、ハーパー一家が会場に到着したらすぐに出番なのだが……。


 嫌な緊張感に包まれつつ待つこと数分……桜子さんが控室にやってきて、出番がきたことを告げられる。 


 足取りは少しだけ重いが、ここは一応プロとして100%の力を出さなければならない。


 気合いを入れてステージの上に立つと、歓声があがることはなかったが少しざわめきが起きていた。


 すぐに純とアイコンタクトをし、サンライズのデビュー曲を歌い始めた。





どうも、最近ふくらはぎの筋肉に自信を持ち始めた僕です。


この小説の連載初期のから読んでくれている人は、そろそろ身体が仕上がっていることでしょうか。


身体が仕上がってくると、筋トレなどが楽しくなってきませんか?!


隆起してきた胸筋、キレイな顔を見せ始めた腹筋、気をつけがし辛くなってきた広背筋……。


ここまでくれば、筋トレは日常ですよ!


してない日があったら後悔すらしてしまうような、そんなハッピーな毎日が待っていますよ!


れっつ筋トレらいふ!




さて、本来はどうなのかはわからないし、以前にも言ってるかもしれないのですが、文を書くときに気をつけていることがあります。


 ○○だった。

 ○○できた。

 ○○した。


のように、連続して同じ言葉で終わらないようにしています。


 ○○だった。

 ○○できる。

 ○○した。


のように、できるだけ続かないようにしています。


 ○○だった。

 しかし、○○だった。


などは続いてもいいかなとは思いますが、あんまり続いていると小学生みたいだなと思って意識してます。


結構考えてるんですね!

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