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言い忘れていましたが、この世界では容姿に難のある女性はいません。
極々稀で、男性が生まれる確率よりも低いです。
そして、一般的に美人な女性は人気がありません。
つり目、猫目などは特に不人気で、可愛い系の容姿が特に好まれる傾向にあります。
美人で芸能界にいる人は相当の実力者ということになります。
ついにやってきたボランティア当日。
今回のチャリティーイベントは代々木公園で行われるのだが、男である一也とは相談したいことも多いとのことで、少し早めに来ることになっていた。
「あっ! あ、あなたが一也さんですかっ!」
美人な女性が手を振りながらこちらに駆け寄ってきた。
「あなたが彩香さんですか? 私は国東一也です。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると、彩香さんも慌てて頭を下げてきた。
何故名前を知っているかと言うと、チャリティーの主催者であり、今回のメールの返信者でもあるからだ。
「そ、それで一也さんには募金活動をしてもらいたいのですが、それについて相談がありまして……」
美人な人が顔を真っ赤にさせながらわたわたしているのはとてもかわいいのだが、あんまりそれを楽しむのは失礼と思いすぐに応えた。
「一也さんに募金の協力をしてもらうと、必ず莫大な金額を募金する人が現れると思うので、上限は一人につき1回までの1000円にしようと思います」
「確かにそれがいいと思います」
彩香さんの提案はもっともで、男の好感度を上げるために高額募金するというのは、される側にとってはいいかもしれないが馬鹿らしい。
金持ちが税金対策で募金するのとは少し違う。
下手したら全財産なんて言い出しかねない女がいるかもしれないというのは彩香さんの言葉だが、まさにその通りになるかもしれないと感じたので、上限は1000円固定で行くことで決定した。
そして、男がこういう場にくるのは芸能人くらいらしいので、多少の警備がつけられることになった。
歌手のチャリティーコンサートということなのだが、その警備をこちらにも回してもらう段取りになっている。
因みにその歌手とイベント後にご飯をご一緒することと、休日にデートすることで話は纏まった。
本来は断られる要求ダメもとで言ってみたら、一也からの了承を得られ、心底驚いていたことは一也は知らない。
もちろん一也がこの世界の常識に疎いからこそできたことでもある。
因みに歌手の名前は相楽伊織と言い、この世界でトップクラスの歌手である。
「そ、それでは今日のチャリティーイベントのスタッフと顔合わせしておきましょう」
そろそろスタッフの人達が集まってくるころなので、彩香さんに案内されて集合場所に到着した。
もちろんそこには女性しかおらず、到着するやいなやガン見された。
その視線は、熱っぽいものからつま先から頭の先まで舐めるようなものまで様々だった。
「あなたが一也さん?」
少し冷や汗をかくような視線にさらされながら硬直していると、後ろから急に声をかけられた。
声のかけられた方へと振り向くと、そこには形容する言葉が見つからないほどの美人が立っていた。
「あっ相楽さんっ!」
「はぁ……いつも伊織で良いって言ってるだろ? で、あなたが一也さん?」
「そうです。初めまして国東一也です。本日はよろしくお願いします。」
今のやりとりで相楽さんと彩香さんが知り合いということがわかった。
しかもそこそこ親しげな間柄にみえる。
「こちらこそ、私は相楽伊織。伊織って呼んでくれないかな? ……お願いします」
伊織さんのそこそこ必死な目を見て名前を呼ぶと、おもちゃを買い与えたときの子供のような笑顔を見せたので、かなり喜んでいるようだった。
一也はこの時はまだ知らなかったが、女にとって名前呼びされるということは一種のステータスであり、親しい男性がいるということのアピールにもなるのだ。
これは女の闘いでもある……!
「ふぅ……それで、好きな食べ物とかはあるかな?」
チャリティーイベントの成功が一也の参加により100%成功することを確信した伊織さん的にはすでに夜のお食事のことで頭が一杯で、どう楽しんで貰うかとどうアピールするかしか頭の中にはなかった。
「そうですね……肉よりも魚が好きですね」
そういうと伊織さんは《わかりました》と微笑み、リハーサルのためにステージの方へと向かっていった。
今日歌う曲を彩香さんに聞かせて貰ったのだが、とても綺麗な歌声で、歌姫と呼ばれているのがよくわかるほどだった。
mp3になっても澄んで聞こえる伊織さんの歌声が生で聴ける機会など滅多にないらしく、ライブのチケットなどは即日完売らしい。
内心わくわくしながら募金活動のやり方などを教えて貰いながら待っていると、続々と代々木公園に人が集まってきた。
チラチラとこちらを見る視線を感じるが、それは気にしないことにした。
慣れたとは言わないが、これを気にしていたら体がもたないことに気づいたのだ。
巨乳の女性がじろじろ見るのと同じ、日本にいる外国人を見るのと同じ。
自分も見ていたのだから見られて当然と考えることにより、視線を感じることには少し慣れてきたを
「今日は私のチャリティーコンサートに集まってくれてありがとー!」
伊織さんがマイクで叫ぶと歓声が上がっている。
本当に伊織さんの人気の高さがわかるというものだ。
他の出店の人たちも伊織さんに負けないように声をあげており、それに負けないように一也も声を上げているのだが、声を上げる必要がないくらいに人は集まっていた。
「頑張ってくださいっ!」
「握手してくださいっ!」
など、様々な声をかけて貰いながら1000円札をどんどん受け取っていく。
もちろん横には警備担当の女性が立っており、行き過ぎた行動や2回目の募金の対応をしていた。
2回以上も来られると上限を定めた意味も失うし、1円で1000回来られても困るのだ。
なので、そういう輩が現れたときはすぐに隣の警備がその人を退かしている。
その甲斐あって、募金活動は全員が1回で終わりスムーズに進んでいた。
募金ボックスも2個目を使うほど金が貯まっており、あまりのペースに綾奈さんも困り果てている。
もちろん伊織さん1回のライブチケットの代金よりも安いので、お得と言えばお得なのだ。
「うひゃぁ! 思ってた以上にすごいですね……」
箱を開け、どんどんと集金している彩香さんから驚嘆の声があがった。
「このペースでいけば、募金として集まった金額のギネスにでもいけるんじゃないですか?」
「ふへへ……お主もわるよのう……」
「お代官様こそ……って、そんなことしてる場合じゃありませんよっ! しっかりとチェックしないとっ!」
後ろのテントから小芝居をしている声が聞こえるが、楽しそうでなによりです。
チャリティーコンサートも終わりの時が近づいてきており、伊織さんのラストソングの声が聞こえ始めた。
未だに募金にくる人達は多く、箱も3個目に突入している。
募金に来る人達全てが一也のところにきているため、ほかの担当の人達は募金に来た人の列を整えるという作業を行っていた。
しかし、伊織さんのラストソングは一也を前にした女性でさえもそちらを向いて聴き入るほどで、自然と涙を浮かばせる女性が多かった。
一也も周りに人がいなかったら涙が出ていただろうが、涙を堪えていたとき、歌っている伊織さんですら涙を流しながら歌っている……それを見た瞬間貰い泣きしてしまった。
幸いすぐに涙は止まったが、凄まじいまでの歌唱力とメロディ、歌詞が揃うとこうなるのかと身に染みた。
それからは熱のある視線は消え 、心晴れやかになった女性たちの募金を受け取ってチャリティーコンサートは終わった。
「どうだったかな? 私の歌は心に響いたかな?」
綾奈さんたちスタッフとお疲れの挨拶を済ませ帰る準備していると、頬に涙の跡が少しだけ残っている伊織さんがやってきた。
「歌で泣いたのは初めてですよ……」
「それはよかった! あそこまで気持ちを入れて歌ったことはなかったから、まさか自分にも影響がくるとはなっ!」
ナハハ!と笑う伊織さんだったが、あの歌だけは今まで聞いた歌の中でベストオブベストだった。
「あの時の伊織さんは誰よりも綺麗でしたよ」
自然と出たキザな言葉に自分でも驚いたが、それ以上に顔を真っ赤に染めてしまった伊織さんを見て、恥ずかしさなんて霧散してしまった。
「そ、それじゃっご、ごはんにいっ行こうか……」
噛むわどもるわで散々で、美人のこういう姿を見れて眼福眼福……と、心で手を合わせた。
リメイク前と人物像とか職業は変えたんだよなー…。
否一論は受け付けないぜぇ?ワイルドだろぉ?
因みに筆記系の就活は終わったので、もうしばらくは余裕ができましたー…。
あと私はバイです。
やぁ筋肉っ!
今日も腹筋と触れ合いますか…!?
姿勢が悪いということで悩んでいる貴方っ!
腹筋を意識しましょう。
特に下腹部に力を入れる感じですね。
歩いているときに裏ももと下腹部を意識して歩くだけで効果は歴然っ!
因みに6:4で男が好きです。
腹筋をやるときは腰の筋肉がないと腰痛の原因になるので、腹筋と腰はセットで考えましょう。
大腰筋、腸腰筋などが腰の筋肉の代表ですが、ここをしっかりと鍛えておくことで、姿勢と腰痛の悩みは減っていきます。
最近は5:5になったよ!
よくダイエットなどで腹筋と胸筋やバストアップで腕立てなどをよくやっていますが、腰と背中の筋肉を締めることで腹筋や胸筋をやる回数は減らせるんですよ?
あくまでもダイエットなどの場合ですがね。
あと、私はタチです。今はまだネコは無理です。
いつも言うとおり、筋肉はバランスが大事です。
これは何度でも言いますからねっ!
私好みの筋肉をつけた男性に、引き締めたボディの女性になってくださいねっ!
追伸
携帯がタッチ切れを起こしたので修理中です。
代替機は使いづらいです。
TSF系小説の純愛というか、友情からの愛を書きたいよ。
次はそっち系かゴリゴリのファンタジーにします。
執筆モチベ高いです。
なぁ…スケベしようやぁ…。