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現在12月30日でございます。

家族回がまたまたやってまいりました!


年越し年始が終わったら当分ないかもなので、ここでほっこり成分を補充です!


恵那さん再登場なのですが覚えていますかね?

登場人物ではしっかりと書いているのですが、本編で名前が出たかは……。


一也くんが以前行った寿司屋五郎の大将です。




 あれから進歩はみられず、ただただひたすらにコードの移行などを練習し続けた。


 そして、新しい練習として教えて貰ったドレミの歌などのイージーソングに挑戦し始めている。


 簡単とは言っても中々上手に弾くことなどできないので、黙々と回数をこなして指に覚えさせていく。


 その練習成果を葉山さんに見せたとき、葉山さん曰く、上達は早いがある一定のところから伸び悩むだろうと言われた。


 確かになんでもある一定までの成長は早いのだが、伸び悩むと長期間伸び悩むタイプなのだ。


 しかし、今回はしっかりと教えてくれる先生がいるので安心できそうな気がする。


 こうして、日々の挑戦に充実感を覚えながら過ごすこと数日……いよいよ大晦日が近づいてきた。


 大晦日と年始は必ず実家で過ごすと決めているので、しっかりと調えていく。


 もちろん年越しそばの材料とおせちの材料だ。


 割りと行事は大切にするタイプなので、こういう時はしっかりと準備をする。


 黒豆、海老、かずのこ、鴨肉、ごぼう、紅白かまぼこ、栗、鯛、しいたけ、昆布。


 おせちのメインに使う材料はこんなものだろう。


 あとは細かいものを買い足していき、買い忘れがないかのチェックをしていく。


「他に買うものってありましたっけ?」


「これくらいでいいと思います」


「ちょっと待って! みかんともち! やっぱりこいつらがないと始まんないよっ!」


 確かに正月というかこの時期に、みかんともちがないのは始まらない。


 明日香の提案を聞き入れ、すぐにもちとみかんをカゴに入れて会計を済ませていく。


 「うしっ! それじゃあ実家に向かいますか!」


 タクシーで実家近くまで乗って、大量の食料を抱えて歩いて向かう。


「ただいまぁー」


 家に入るとトトトッという可愛らしい足音が聞こえてきた。


 もちろん明里なのだが、完全に油断していたのかパジャマにボサボサ頭でのご登場だ。


 少しだけサイズの大きいパジャマにふんわりと跳ねた髪の毛がなんとも可愛らしいことか!


「あっ……お兄ちゃんおかえりー」


「ただいま明里。おせちとかの材料買ってきたから冷蔵庫に入れとくね」


 そう言ってすぐに冷蔵庫へと詰め込んで、ソファでギターの練習を始める。


「お兄ちゃんギター始めたの?」


「やっぱり歌手なら弾けたほうがいいでしょ? 純はピアノで俺はギター」


 ドヤッてぽろりんと弾いてみたのだが、初歩も初歩のぽろりんなので様にはなってはいなかった。


 しかし、ただギターを持ってぽろりんするだけでも女性にとっては効果てきめんで、それは明里も例外なく魅了された。


「うわぁ〜……かっこいいよお兄ちゃん!」


 ぱちぱちと手を叩きながら褒めてくれる明里に気をよくし、ギターの練習が捗りに捗った。


 ギターひたすら練習する男を女3人がただただ見つめるという、奇妙な空間が生まれていた。


 綾奈が時折iPadをスッと出してきて、間違った所の手本を見せてくれる。


 このおかげでまたギターが少し上達した気がする。



「ただいまぁ! 一也来てるの!?」


 ギターの練習に没頭していると、母さんの声が家中に響き渡った。


 ドタドタという足音ともにリビングに現れた母さんの手には、どこかのかはわからないがケーキを入れるあの箱があった。


「あっこれは今日のデザートね! ご飯のあとに食べましょ!」


 ウッキウキで冷蔵庫へと向かう母さんに癒やされつつ、そろそろいい時間なので晩御飯を作り始める。


 今日のメインはロールキャベツならぬロール白菜を作る予定で、これにシーザーサラダと唐揚げが今日の晩御飯だ。 


 白菜はキャベツよりも芯がボッキリいくので、軽く熱を通して柔らかくしておく。


 これをロールキャベツのようにしていくだけの簡単な料理なのだが、ロールキャベツよりもスープを吸うので味はこっちのほうが旨いと思う。


 ロール白菜を煮ている間に唐揚げを一気に上げていく。

 もちろん唐揚げの味付けは醤油ベースだ。

 

 揚げている最中にサラダの準備をささっと済ませ、ロール白菜はじっくりことこと、唐揚げは2度揚げで完成!


 6人分というのは中々骨が折れるが、結局この苦労も皆の美味しいという一言で報われる。


 特にトマトベースのスープを吸いに吸ったロール白菜は評判がよかった。


「ふぅ〜……美味しかったぁ。こんなに美味い料理を食べれるなんて幸せだわぁ〜」


「そう言ってくれると嬉しいよ!」


 幸せそうにソファへ寝転ぶ母さんに続き、姉さんと明里もソファにだらりと座り込む。


 そんな幸せそうな3人を眺めながらさっさと皿を片付けて、すぐ様だらり組に加わる。


 なんだかんだいって、こういう平和な時間というのが一番幸せだったりするのだ。

 他愛のない話に花を咲かせてテレビを見ながらダラダラと過ごす。


 最近はレッスンもハードになってきたし、新曲の選曲もしなければならない。


 そこそこ多忙な日々を送っているので、こういう安心感に包まれているというのは最高だ!


 だらだらと過ごしていると、いい時間になってきたので一番風呂を頂く。


 実家もなのだが、必ず一番風呂を貰うのだ。

 理由は一度しか聞いたことはないのだが、男に譲るのは普通らしい。


 風呂から上がってすぐにおせちの材料に不備がないかを確認し、調味料の残量もチェックしていく。


 問題なくチェックを終え、不備は全くなかったので明日は買い出しに出るということはなくなった。


「ん? 何か足りない物でもありました?」


 冷蔵庫をがそごそしていたら、心配になったのか綾奈がキッチンにやってきた。


「いや、最終チェックをしてただけだよ。買い忘れもないみたいだし、明日は食料を買いに行く必要はないね。」


「そうですか。でも……明日は皆で外食だと思いますよ? 奈美恵さんたちのあの感じを見るかぎりは」


 確かにその可能性はある。

 元日はおせちを作るので、31日は外食をして気分が良くなったところで年越しそばという流れだ。


「まぁリクエストするなら寿司が食べたいかなぁ……久しぶりに美味しい寿司をがっつりいきたいよね」


「寿司!? 明日は寿司がいいのね? それなら今のうちから恵那に連絡入れとくわね!」


 綾奈との会話が聞こえていたであろう母さんが、かなり嬉しそうに連絡をつけており、明里は寿司が食べれるのが嬉しいのか、ソファの上でバタバタしている。


「帰ってきて少ししたら年越しそば作るから、お腹を少しは残しといてよ!」


 一応忠告はしたのだが、明里と明日香は満腹になるまで食べてしまいそうだ。


 薬味はしっかりと用意しているので、それを堪能できるくらいには腹を残しておいてほしい。


 しかし、寿司は滅多に食べれるものではないので、寿司でお腹一杯にしてしまうという気持ちはよくわかる。


 残しておけとは言ったものの、自分も寿司をたらふく食いそうな気がしてそこそこ不安だったりする。

 

 


 



ちょいと遅れました!


今回は短め!

少し忙しかったので、内容も少しペラいような気がします。


3月10日までは忙しいので、更新は少し遅れる可能性大です!

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