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その日に急遽ステージが作られて、誰が出演するかはわからないイベントはゲリラライブなんですかね?
トラックの中も考えたんですが、田舎にいる私にはどこにトラックを置いてライブするのかわからないんですよね…。
あと、トラックでライブやるとゾンビ映画みたいに囲まれて動けなくなりそうですよね…。
「なぁカズ…ほんとに大丈夫かな…?」
「安心しろって! 鮎川さんが頑張ってかき集めたガード達だぞ? 最悪109の中に逃げ込むし」
今は109のイベントステージ近くの控え室でこそこそやっている。
11時から新曲を歌って、要望があればアンコールや別の歌を歌って退散する予定で、安全対策としては109へ繋がる道が用意されており、そこを使って裏口に待機してある車に乗ってひとっ飛びだ。
現在の時刻は10時を半分過ぎてないくらいで、ようやくステージの上に楽器が設置され始めたところで周りの女性たちも何事かとステージを見つめている。
しかし、ツタヤからきている女性陣の中のカンのいい人は、限りなくステージに近い特等席で待機する強かさだ……。
その待機している女性の持つ袋を見て気づいた女性がすぐに場所をとり、なにが始まるのかわからないのに人が増えていっている。
女性たちの気持ちとしてはサンライズかも…!という期待値は10%あるかないかくらいに低い。
それでも…どれだけ低くても待つ価値だけは確実にあるのだ。
まだ露出の少ないサンライズを生で見られるかもしれないという期待は大きい。
「それにしてもステージから近すぎじゃないかなぁ…。」
「だから大丈夫だって! あそこの間に男護官たちがみっちり入るんだからさ!」
ステージを作っているという名目で2mほどの距離が作られている。
そこにフリーの男護官たちを敷き詰めて配置することにより、最高の肉壁ができあがるのだ…。
もちろん男護官たちの安全のために、前にはバリケードをしっかり用意する。
因みに警察官たちも出動しており、ライブ開始とともに交通規制をするという万全の体制だ。
ゲリラライブ成功のために覆面パトカーと私服警官で構成されている。
普通はこんな所で男性アーティストがライブなんかすることはないのだが、やはり向こうで見てきたイメージがビッグだ。
ゲリラライブにはかなり憧れってものがあるのだよ!
楽器の準備が整うと、スーツ姿の男護官たちが日体大集団行動のように両サイドからぞろぞろと出現してバリケードと肉壁を作る。
それに合わせて私服警官たちが交通規制を開始する。
「さぁ! 行ってきてください!」
桜子さんからゴーサインが出たので一気にステージの上に駆け出していく。
サンライズが登場するやいなや歓声が爆発的にあがり、男護官の人たちの仕事が一気に忙しくなる。
まるで映画300のような有り様に顔が引き攣ってしまうが、すぐにマイクのもとへと向かう。
「どぉもサンライズです! 今回は新曲発売記念ライブです! 買ってくださいね!!」
なるたけ大きく通るように叫ぶと、チャージしていた女性たちが一気に落ち着き始めた。
「さぁ…今回の新曲を聞いてください! あなただけ見つめてる!」
この歌はこちらの女性たちには突き刺さるものがあると思っている。
男がこの歌を歌うというのはどうかとは思ったが、女性の気持ちがよくわかる珍しい男という好印象を抱かせる目的もある。
こっちでは乙女心などを理解していない…する気がない男性が多いので、愛してるからここまでするの!という歌は響く!
歌を歌っている最中は全く歓声は上がらず不安になったが、歌い終わった瞬間の歓声は今までで一番だった。
男の歌声に誘われてやってきた女性たちで埋め尽くされ、渋谷の人口密度が年末のカウントダウン並みになってしまっている。
警察官たちの活躍により歩道にしか人はいないのだが、警察官の数が3倍くらいにまで増えている。
これは後日警察官の方々にはお礼をしなければならないだろう…。
「ありがとうございましたぁ! 新曲あなただけ見つめてるをよろしくお願いします!」
お礼を言って手を振ってステージから降りようとしたのだが、車道向こうにいる女性からアンコールの声があがった。
「最初から聞きたいぃ!! もう1回歌ってぇ!!」
その声に続くようにアンコールがあがり、どんどんとアンコールと叫ぶ声が大きくなっていく。
純を見ると仕方なさそうな顔をしていたので、再度マイクの前に立った。
「これが最後の1回ですよ! 3・2・1…ハイッ!」
そこまでアゲて歌う歌ではない気はするのだが、みんなが盛り上がっているのだから精一杯アゲて歌う。
静かに衝撃を受けていた女性たちは思い思いの声援を送り始めている。
やはりサビ前のメロディは込み上げてくるものがあるようなのか、そこの部分からの皆の盛り上がりはとても気持ちがよかった。
いつの間にかテレビカメラも来ており、小さな小さなワンマンライブを開催できたような気分だった。
歌い終わると、声の張り上げすぎで脳の血管が切れるのではと心配になるほどの歓声を貰った。
その声を背中で感じながらステージを後にしようとしたとき、暴走女子が男護官たちに突っ込んでいった。
「待ってぇぇ! ジュゥゥゥン!!」
そんな暴走女子に釣られて次々とイケイケ系女子たちが突っ込み始め、桜子さんや我らの男護官たちの先導もと109へと避難していった。
後ろからワーキャー聞こえるので大分凄いことになっているだろう。
純の顔は完全に強張ってしまっており、桜子さんや九条さんたちの後ろにピッタリとくっついている。
桜子さんに案内された場所には黒のセダンが2台停まっており、純とはここで二手に別れて逃げることになった。
黒のセダンが2台並んで出たらバレる可能性が高いからだ。
道は警察官たちのおかげでしっかりとあけられており、安心してこの場所から離れることができた。
そして、すでに男護官たちも避難しており、女性たちもサンライズがすでにここを離れたことを察し始めていた。
すぐに察した強かな女性はツタヤへと向かって新曲をゲットし、暴走に加わった女性たちは厳重注意を食らっていた。
かなり多くの人たち…特に男護官と警察官の人たちには多大な迷惑をかけたので、後日お礼に行く予定だ。
初めに、今回のライブに対応してくれた人たちには新曲サイン入りCDと、いつか開かれるライブの優待券をプレゼントしておいた。
それでも今回のライブにおいては足りないと思っているのでお礼参りというわけだ。
「いやぁ〜楽しかったですね!」
騒動の影響を大して受けていない言葉だった。
案の定桜子さんからジト〜っと見つめられ、無言の抗議を受けた。
「す…すみません…どうしてもああいうのをやってみたかったんですよ…」
実際桜子さんは反対していたのだが、なんとかならないかとゴネにゴネた結果できることになったのだ。
「まぁ別に…いい宣伝になりましたしいいんですけど…あんまり無茶なことはしないでくださいよ…?」
泥だらけになって帰ってきた子供をみるようなやれやれ感を出され、軽いショックを受けてしまった。
しかし、今回は完全に我儘を通してもらったので当分は我儘を言うことはできない。
それにかなりの迷惑もかかったので、こういうゲリラライブはやらないことを決意した。
他にもやりたいことがあるのだが、あまり心配をさせるわけにもいかないし、飛び入りライブくらいで我慢しよう。
『あぁ! 地方の小さいイベントにサプライズ出演がしたかったぁ!』
実は一也くんのただやりたかっただけシリーズ!
私の小説は1話平均3500文字程度らしいです。
頂いたアドバイスなどを参考に、今回は!や?の後ろを一つ空けるというのと、行頭に一文字空白を入れるというやつを試してみました。
会話文でないところは!?の後ろに空白はいれてませんが、ここもいれるべきですかね…?
あとは「〜〜。」の。を消してみました。
小説作文の基本ルールらしいのですがどうですか?
読みやすくなってます?
改行多めなので短い文には行頭空白はいらないような気がしますが、これはよくわからないのでご教授をば!
あとは句読点はいい感じですかね?
私は、書いている文を口に出して句読点の位置を探っているので、どういう場合につけるのかというのはわからないんですよね。
読みやすい文にするためのアドヴァイス待ってます!
ヴァの発音大事よ!
あと、たまに出るルー語的なのが読み辛いというのは許して!
ルーリスペクトなんです!ゲッツ!
さて…筋肉は喜んでいますか?
私の筋肉は歓喜しています。
絞りをメインにしているのですが、毎日のトレーニングが楽しくて楽しくてたまりません!
一駅分早歩きして米は玄米ミックスを食べ、肉は脂質の少ないものや豚肉を食べて新鮮な野菜を摂取!
落としたいところを重点的にトレーニングし、基礎トレーニングと合わせて毎日行う。
これで2kg無駄を落とすことができ、かなり絞りこめたと思います!
ここからはバルクアップを狙っていきたいとおもいます!
そういえば、炭水化物を減らすことをよく言っている私ですが、急激に減らしてはだめですよ?
急激に米を減らす場合は、玄米を減らした米の半分は入れるようにするといいと思います。(主観)
追伸
ツイッターを始めようかと思ったのですが、筋トレ写真と料理写真を使ったダイエットorトレーニング報告にしかならなそうなのでやめました。
あと、登場人物のざっぱな容姿設定を書いときました。
あと、エロ広告どうにかならんかね…。
夏のオトシゴのあれを見るたびムラムラしてしまっていかんよね…。
あぁ…今日も非常ベルを一撫でするんじゃあ…。




