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たまたまウォークマンで聴いてたのがこの曲やってん!深い意味はなか!


今回登場するやつら


ナビ!これは女性ユニットです。

マエストロは男性ソロです。




明日香さんが新たに男護官として加わり、いよいよ俺は家でやることがなくなってしまった。


2人が家事を分担するおかげで、やれることは晩御飯を作るくらいしかない。


男護官たるもの家事炊事、文武両道でなくてはならないため、明日香さんも印象以上に家庭的なのだ。


むしろ綾奈さんよりも家事を得手としているくらいだった。


そして、明日香さんの代わりに担当することになった緑ちゃんなのだが、この娘はなんというか庇護欲を覚醒させてくれるような娘なのだ。


ちっちゃくて一生懸命に仕事している様なんてもう…っ!


「いっ…いってらっしゃいませっ!」


レッスンに向かうためマンションを出る俺たちに、ぺこぉ!とお辞儀をしてくる緑ちゃんを見てくれ…。


なんと可憐なことか…。


手を振りマンションを押されるように出て車に乗り込み、綾奈さんと明日香さんはどちらが助手席にいくかで一悶着。


もちろんじゃんけんで負けた明日香さんが助手席に座ることとなった。


「男護官増やしたんですね。」


「はい…まだ男護官になったばかりの娘なんですけとね。」


乾さんは少し驚いたようだが、そこそこ稀にあることなのかすぐに普段通りに戻った。


「明日香さんはラッキーですね。」


「そうなんですっ!こんな幸せはもう絶対に手に入りませんよっ!」


ふんすと息を荒くする明日香さんと、そんな明日香さんを母性溢れる顔でちらりと見る乾さん。


やはり明日香さんは少しぬけてるくらいがちょうどいい…。


天真爛漫、明朗快活…受験前の明日香さんはこれには程遠くなってしまっていたが、合格してからは2割増しくらいの元気っ娘になった気がする。


そんな明日香さんを時たまイジっていると事務所に着いたので、まずは明日香さんを皆に紹介していく。


男護官が増えるのは警護費的な意味でとても嬉しいので、歓迎されないわけないのだが…事務員さんたちからの羨望の眼差しが凄まじかった。


話によるとここの事務員さんたちは男護官試験を受けていたらしい…落ちたのだが…。


そして、明日香さんは初めてみるレッスンに目を輝かせ、満ちてくる熱気に興奮していた。


レッスンの合間の休憩時間にとある曲を歌ってみた。


綾奈さんと明日香さんを目の前に置いての全力だ。


2人はきょとんとしたまま座っているが、俺のアカペラが進むたびに顔が赤くなってきて呼吸も荒くなってきた。


歌い終わる頃には2人とも軽く興奮していた。


「一也くん…今の曲はなんだい?」


鮎川さんが訝しげな表情を浮かべながら近づいてきた。


それもそのはずだ…この曲は調べても存在しなかった名曲だ。


まさか鮎川さんがすぐに食いついてくるとは思わなかったが、これは嬉しい誤算だった。


「これはヒトリノ夜っていう歌です。」


「考えたのか…君が…?」


即答するのははばかられるが、それでも自分で考えたものと言い張る。


歌詞とある程度のメロディが出来上がった状態なので鮎川さんからはかなり驚かれたが、これで次の新曲は決まったな…と、手を握られた。


「す…凄いですっ…!一也さんとってもかっこよかったですっ!」


「流石は一也さんです!本当に歌を作れるなんて!」


明日香さんは手を腰の位置でぶんぶん振りながら、綾奈さんはそんな明日香さんを見て大人な女性を…身体では演じながら褒め称えてくれた。


鮎川さんがガラガラと持ってきたレコーダーに向かって、再びヒトリノ夜を熱唱して今日のレッスンは終わった。


「ライブの予定なのだが…。」


レッスンが終わり純とともに鮎川さんの前に立っているのだが、どうやらライブの段取りなどの説明のようだ。


「ライブではサプライズ出演だから…周りにはなるべく言わないようにな。呼びたい人がいるのならチケットの手配をしておくが…いるか?」


そう言われて俺は家族の3人分のチケットを注文し、純は2人分のチケットを注文していた。


「よしわかった。合計5枚だな…手配しておく。それで…だ……ライブの順番としては中盤も中盤に行う予定だ。順番で言うならナビ!の2人の後だな。3組前から…えーっと…マエストロが歌い始めた時には舞台裏に待機しておいてくれ。」


いよいよか…と、純も俺も背筋が伸びる。


ついにライブも現実味を帯びてきて、少なくない緊張感がすでに襲いはじめた。


「それと…ライブまであと2週間と少しだが…一也くんが歌ってくれた歌をなんとかライブまでに完成させたいと思ってる。完成したらそれも歌うからそのつもりでよろしく頼む。」


おぅふ……まさかもうそこまで進めているとは思わなんだ…。


肉付けしていくだけとはいえ、そんな簡単に出来るわけないと思っていたのだが、結局1週間前に完成してしまった。


序盤のイントロやメロディを口ずさむことで作曲の手伝いをしたのだが、少しの違いはあるもののほぼ完璧なくらいに出来上がっていた。


出来上がった曲を純に聴いてもらい歌い込んで貰う。


高音を維持し続けるこの曲は…というかこの歌手は俺ではなく純向きの曲で、俺は…メインは純に任せて他をサポートする姿勢だ。


メインは交互にしたかったらしいのだが純が続くことに不満はなかったし、純のほうが幅広い歌を歌えるのだ。


試しに純に歌ってもらうとしっかりと歌い上げてくる。


やはり純を歌手にして正解だったと思えるほどに上手い。


どうかな…?なんて聞いてくる純に軽くヘッドロックをキメて最高だったと褒める。


こうして今日のレッスンは終わり、次の日からは2曲を徹底的に歌い込んだ。


ライブの2日前にリハが行われたがその日以外全てでだ。


「いよいよ明日だね。緊張してるかな?」


「してないって言ったら嘘になりますね…。伊織さんもやっぱり緊張しました?」


ライブの前日に激励の電話を伊織さんから貰った。


先輩である伊織さんからの助言などは安心できると思っているので、このタイミングで電話をくれたことは感謝感激だった。


「もちろん。一也くんみたいにあんな大きな所で初ライブをしたわけじゃないけど、やっはり緊張したよ。色んなことが飛びそうになったりしたけど…それでも楽しさのほうが大きいよ。」


やはりというかなんというか、結局は楽しさが緊張に打ち勝つのか…それを聞いて安心した。


程よい緊張を楽しめれば歌ってるうちに楽しくなってくる…ガチガチになりそうな純にはどういうアドバイスでもすればいいかと考えると少し笑えてきた。


「それと…私の番は一也くんたちの次の次だ…。ちゃんと見ててくれ…。」


尻すぼみに声が小さくなっていったが、伊織さんの歌を聞かないわけない。


もちろん特等席からバッチリ聴くと伝えると、嬉しそうな声が電話から聞こえた。


あとは伊織さんからライブで気をつけることをいくらか聞いたのだが、中々為になることが多かった。


カメラ位置には気をつけることや自身がアピールするためのカメラを決めておくこと。


ステージを大きく移動するときにはカメラマンに合図を送っておくこと、演奏してくれてる人にあまり被らないようにするなどなど…。


ライブはカメラのこともしっかりと考えないといけないらしい…。


鮎川さんにも言われてはいたのだが、やはり実際に立って歌っている人から言われると重い。


電話が終わりリビングに戻ると明日香さんと綾奈さんが真剣な目でこちらを見ていた。


「明日は頑張ってくださいっ!」


「ステージのすぐ下で待機してるので…そこでしっかりと応援してますから!」


ステージから客席の距離は3mほど離れており、そこにフリーの男護官や警護官、専属男護官たちが待機している。


安全は保証されているので、問題が起きてもすぐに対応できるようになっているのだ。


そこで2人は応援してくれるらしく、それはかなり嬉しいし力になる。


「ありがとう。明日はバッチリ頑張るから…応援よろしく!」


2人におやすみと伝えて布団を被る。


純から不安そうなメールが届いていたが、ポジティブな言葉を一言送り眠った。


明日は最高のデビューにしてやるという気持ちを胸に…。


そういえば…あべこべの人気失速してやしないかい!?


頑張れ有能作者!!


俺たちを導いてくれぇ!!


スク水みたいな広背筋のとこが空いた服…あの広背筋のとこの脂肪をぷにりたい…。


いい感じ乗ってるやつね…。



ラットプルダウンいいよねぇ…マジで…。


あれをやるだけで広背筋めっこめこよ…。


バランスが重要だとよく言っていますが、そんな私も重点的にトレーニングする場所は決まっています。


外観重視の場所は僧帽筋、広背筋、三頭筋の筋肉のダイヤモンドを…自己満の場所は体幹です。


案外ああだこうだ言ってる私もこんなもんです。


モストマスキュラーというポージングをした時に目立つ場所…僧帽筋周りから肩や胸にかけてひっぱられる皮膚、筋肉の筋がものすごい好きです…。


ここを見たいがために鍛えてると言っても過言ではないくらいに…。


君たちも好きな場所とかを見つけると一気に筋トレの質もあがりますよ。


風呂に入る前の全裸状態で軽くポーズをキメてから入るようになりますよ。


結構気持ちいいんですよこれ…。


筋肉が喜ぶ声が聞こえてきますよね…。


キレてるキレてるぅ!!


追伸

書き直し前と話数まできましたぁ〜!

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