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いまだにLINEで連絡するときにポロリと言ってしまうことがあります。
連絡するわ!メールするわ!などなど…。
でも…メール時代のほうが好きだったよ…。
「どうする…?」
「どうするかな…。」
個室居酒屋でグループ名を考えているのだが、酒と箸は進めどまったく進展がない。
何個かは案が出ているのだが、しっくりこないのでうやむやになりつつある…。
「流石にそろそろ決めないとまずいよな…。」
「そうだね…このままじゃ結局決まらずに終わるよ…。」
因みにこの会話も3度目であり、そろそろ本当に決まらないのではないかと焦っているのだ。
2人で考えてもいい案が浮かばないので、ここは九条さんと綾奈さんの2人にも協力してもらうことにした。
「そうですね…JUKAなんてどうですか?」
綾奈さんが出してきたものは2人の頭をくっつけたもので、悪くはないのだけれども少しだけ安直な感じがする…。
純的にはこの名前は結構いいらしいので、第一候補として残しておくことにした。
「私はSunriseなんかいいと思います。2人にぴったりだと思うんですけど…。」
日の出という意味では、始まりと女性にとっての太陽のような存在になるという意味も込められていて中々いい。
「俺は九条さんのが結構いいと思うんだけど…純はどう?」
「僕的にはJUKAかなぁ…サンライズがなにかわからないし…。」
どうやら純は少し頭が弱いようだ。
サンライズの意味を教えるとサンライズも中々良いと悩む純。
綾奈さんはサンライズのほうがいいんじゃないかという意見に変わり、多数決ならば決まってしまうのだが、こういうのは皆の納得というものを重視しないといけないと考えている。
それに、多数決というのは少数の意見を問答無用で切り捨てる腐ったやり方だと思っているので、こういう大事な場面では意見のすり合わせが重要だ。
「確かに女たちにとって僕たちは太陽みたいな存在に…ってのも悪くないよね…。とりあえずはサンライズでいこうか。」
純はサンライズでいくことに決めてくれたようだ。
「わ…私の決めた名前でいいんですか!?」
九条さんがわたわたと慌てているが、別にこのまま決まらなければ鮎川さんに頼む予定だったし、なにしろ2人で決めれる自信がまったくなかった。
なので九条さんが決めてくれて逆に嬉しいくらいだ。
純が九条さんの頭にぽふりと手を置いて褒めているあたり、純は中々なツンデレなのかもしれない。
それを羨ましそうに見ている綾奈さんの頭に手を置く勇気と口実がないので、悪いけれどここは見送らせてもらう…。
「サンライズはアルファベットでいいよな?」
「もちろん。そっちのほうがかっこいいじゃん?」
即決で決まったのでそれを鮎川さんにメールで連絡する。
すぐに返信がきたのだが、鮎川さん的にはサンライズでオッケーなようで安心した。
ここでそれはダメです…なんて言われていたら完全にやけ酒ルートだった。
オッケーが出たことを皆に伝えると、純が祝杯だと言ってシャンパンを頼んだのには驚いた。
目の前にある料理が和食すぎてシャンパンにまったくあっていなかったが、そんなこと気にすることもなくシャンパンを飲みあげていった。
こうしてグループ名が決まってから1週間…。
明日香さんの試験突破の報告が入った。
筆記に実技…厳しい試験を突破してからの次…最難関といわれる男耐性チェックだった。
「男の裸の写真を見せられるので注意してね…。」
明日香さんは綾奈さんのありがたいアドバイスを貰っていたのだが、以前の風呂上がり事件を考えるとかなり不安だった。
「俺でよければ試験の対策に付き合おうか?」
綾奈さんは驚き明日香さんは目を輝かせる。
流石に裸にはならないが、明日香さんに対してあの手この手を駆使して攻めたててみる。
綾奈さん監視の下で行われ、甘い言葉やボディタッチを行って明日香さんの自制心を鍛えていく。
「明日香さん…今晩どう…?」
耳に息を吹きかけながらそう言うと、明日香さんはがばりと抱きつくようにして押し倒してくるのだが、それを綾奈さんが引き剥がして正気に戻す…。
こっ恥ずかしくて死にそうだが、これも明日香さんのためを思ってやっているのだが、まったくといっていい程耐性がつかない。
「顔に少し出るくらいなら大丈夫…身体が反応しなければ…。」
必死に身体を抑えようとするのがすぐに手が動き始める。
「最終手段にでましょう。」
綾奈さんがそう言ってどこからか縄と結束バンドを持ってくる。
それを使って明日香をがちがち固めて動けなくした上で甘い言葉をなげかけたり、綾奈さんがわいひ〜な画像や動画を見せたりなど、荒療治なんてレベルを超えた一種の拷問を試験の前日まで行った。
そのかいあってか明日香さんは最難関と言われる耐性試験を突破することができた。
試験には生の男が出てきて甘い言葉を投げかけてきたらしく、それにより受験者のほとんどが陥落してしまったらしい。
荒療治が功を奏して良かったといえる。
ここを突破するころには受験者は百もいないので、面接などの対策をしっかりとしていれば受かるらしい。
レッスンの合間を縫って明日香さんの耐性強化に努めて本当によかった…。
そして…デビューライブの日程も決まったらしい…。
伊織さんや他の男性ユニットが集まる音楽イベントの中盤にやることになった。
明らかに初ライブの場所がおかしいと異議を唱えたが、近場で大きなライブイベントがここしかなかったのと、宣伝効果が高いこと。
それからデビューしてから一月経ってからなので、人気は十分に高まっていることと他の男性ユニットには負けない歌唱力を得ていること。
などなど…様々なことが重なって決まったことらしかった。
デビュー曲についてはすでに出来上がっているらしく聞かせてもらった。
どちらかというと純がメインで歌ったほうが良さそうな歌で、俺の出番はそこまで多くなさそうだった。
純への負担が大きいのが不安だったが、体力作りに励んでいる純なら問題はないだろうと踏んでいる。
今までのなよなよした奴らとの違いを見せてやりたいのだ…。
ライブでは他のやつらを喰ってやるくらいの気持ちでやろうと決めた。
そんなこんなでレッスンと明日香さんの試験対策に付き合ったり、伊織さん直々のアドバイスを貰ったりデートしたりと、激動とまではいかないがそこそこ忙しい日々を送った。
歌唱力はがっちり上がったし、純の身体もコミットされている。
これほどまでに仕上がったと感じることも少ないだろう。
明日香さんも完全に仕上がった状態で最後の試験へと旅立っていった。
「さぁ2人とも…今日は収録することになっているけれど…大丈夫かな?」
鮎川さんの言葉に2人で頷き収録現場へと向かう。
もちろん何度もリテイクを重ねはしたが、今出せる全てをぶつけることはできただろう。
後日…出来上がったCDを貰った。
そこには可愛らしい美少年とキレ目のクール系なキャラクターが描かれており、曲名とグループ名が格好良く書かれていた。
曲名は"ここから。"
そう…ここから始まるのだ。
こういうのを駆け足という。
あんまり中だれするのが嫌だったのでぎゅーんと進ませてもらいました。
そんな変わったことも起こるはずもなく、普通に3か月の日々を過ごしていくだけなので、そこまで描写もいらないでしょう。
想像にお任せする所が大きいですな。
クリスマス、大晦日に正月…有意義な日々は過ごせましたか?
私は幸せな生活を満喫しておりました。
流石にだらけきっていたので体重が増えたので、ハードな筋トレをやっていきますよ。
さて、珍しい女性からのお便り…。
美しいバストを手に入れたいとのことで、野郎どもは彼女にアドバイスできる知識を。
色のほうはどうしようもないので形ですね。
まずは自分にあったブラを選ぶことが最も重要で、次にパッドなどを入れないことなどが続いてきます。
ピッタリ合うブラというのが重要なのは言わずもがなですが、寝るとき用のブラというのも用意しておきましょう。
針金が通っているブラが多い中…ノン針金タイプがあるのはご存知でしょうか?
あれは食い込みを抑えるだけでなく、男でいうボクサーパンツのようなフィット感を得ることができます。
寝るときは特に意識しましょう。
仰向けで寝るとき胸は外側に引っ張られます。
離れ乳や垂れ乳の原因になります。
そして、なにより必要なのが大胸筋ですね。
くびれもいいですが、これがないとクーパー靭帯が切れて垂れていきます。
元からハリがある人はまだしも、そんな人は中々いません。
特に巨乳と呼ばれる人たちは…。
Bくらいでも形はしっかりと崩れるので、しっかりと胸筋を鍛えていきましょう。
胸筋を鍛えることによって胸が小さくなるのは仕方のないことなのです。
それは贅肉と同じで、本来そこに集まるはずのなかった脂肪なのです。
それがとどまっていると垂れますし形が悪くなります。
皮下脂肪のようなやつです。
これを落とさないと次第形は崩れていくのでしっかりと落として形をキレイにしましょう。
男は大きさよりも形などのキレイさのほうを求める人が多いので、無駄なものよりも必要な美をとりましょう。




