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今回で家族は一旦終わり、次回は再びマンソンに戻る予定です。





 さて、今は実家に帰ってきているのだが何故かというと、お袋の味を久しぶりに味わいたいというリクエストをしたからだ。

 その時の母さんの泣きそうな表情には涙が出そうになったほどだった。


 母さんと姉さんの二人で台所に入り、こぎみの良い音が聞こえてくる。


 そんな音を聞きながら、明里の横でテレビを見ながらだらりとしているのが今の状態だ。


「そういえば……明里は学校はどう? 楽しい?」


 高校生である明里の学校生活がどういうものなのか、それを知りたいという兄心がでてしまった。


「う〜ん……普通に楽しいよ?」


 まぁそう答えるしかないわな。


「学校に男はいる?」


「二人しかいないよ〜私は興味ないし」


 学校に二人もいたらそれはそれは大層なことではないのか?そんな疑問が湧いてくる。

 この男の少ないご時世に。


「生徒はどれくらいいるの?」


「3000ちょっとだったと思うけど、皆その男の子を狙っててちょっと……」


 明里的にはその男の子には興味がない……というか、一也の優しさに触れたおかげで消え去ったという方が正しい。

 狙ってはいなかったものの興味はあったが、最高の男である兄が近くにいるから仕方ないとも言える。


「そうかぁ〜やっぱり学校の男子は凄い?」


 大事な妹が、どこの馬の骨とも分からない男に惚れてなくてよかった……という思いを抑え、冷静を装って聞く。


「それはもうっ! まるでどこかの国の女王様みたいな、それ以上と言ってもいいくらいの扱いをうけてるよ」


「それはすごいな……」


 正直言って、こっちでの俺はどういう高校生活を送っていたのか気になるが、恐らくは話の男子以上の扱いを受けていたことは確かだと思う。


 そんな生活を続けてきたら、心が荒んでいくのも仕方ないことなのかもしれない。


「できたよっー!」


 だらだらとしていたら、出来上がった料理を姉さんと母さんが運んできた。


 目の前にどんどんと料理が並んでいき、姉さん作の醤油唐揚げと筑前煮と、母さん作のブリの照り焼き、ひじきの煮物が置かれた。


「久しぶりに頑張って作ったわ!」


「私も一也に作ってたとき以来よ」


 二人とも真剣に料理するのは久しぶりなようだった。


 それでも最高に美味そうに見えるし、ひじきの煮物などは特に向こうの母さんの作るものと酷似している。


「それじゃあ食べましょっ!」


 母さんの声に釣られていただきますの挨拶をすませ、まずはひじきの煮物から手を付けていく。

 味は全く同じで、涙が出そうになるのをグッと堪えた。


「ど、どうしたの!? 美味しくなかった?!」


 どうやら母さんに無駄な心配をさせてしまったようだ。


「いや、ただただ美味しくて……さ」


 そう言うと母さんは安堵したようでホッと息を吐く。

 ただ、久しぶりのおふくろの味に感動したとは恥ずかしくて言えなかった。


「私が作ったのはどう? どう?」


 姉さんが身を乗り出しぎみに感想を求めてくるので、筑前煮を食べてみた。

 これも向こうの母さんが作るものと同じ味で、なんだが母さんの生まれ変わりのような気させしてしまう。


 しかし、そんなことは確実にありえないので、姉さんに最高だと感想を伝えると、今まで一番の喜びを見せてくれた。


 ブリの照り焼きも唐揚げも最高に美味しく、こんなに美味しいのに全く食べに帰っていなかったとは……と、自分自身に苛立ちを覚える。


 どの料理も一番食べたと自負できるほどに箸が進み、気がついたらお残しなく食べ終えた。


「ふぅ〜ごちそうさまでしたっ! こんなに美味しい料理も久しぶりに食べたぁ〜」


 パンパンになったお腹をさすりながら洗い物を下げていく。

 これを見たニコニコ笑顔の母さんと姉さんが驚愕した!と、言わんばかりの表情をしていたが、構わず食器を下げて洗い物をしていく。


「かっ一也? 洗い物は母さんたちでやるから、ソファとかでくつろいでていいのよ?」


 そうは言われたものの、このまま何もしないというのは心がそれを許さないので、素直に洗い物をやり続けた。

 そんな一也を見て観念したのかふたりはソファへと座り、時折こちらをチラリと見るのの大人しく座って待っていた。


 洗い物を終え乾燥機にかけてリビングに戻ると、ちょうど伊織さんの歌がテレビで生披露されていた。


「お兄ちゃん! この前相楽伊織のライブに行ってたよねっ!」


 明里がテレビを指差しながら興奮している。


「行ったけど、へぇ〜伊織さんってやっぱり人気なんだなぁ〜」


 ソファに座りながら呟いたのだが、はっきり言うと気が緩みすぎていた。


「伊織……? 一也……もしかして相楽伊織と付き合ってるの!?!?」


「そうなの!? 一也っ!?」


 姉さんが物凄い勢いで肩を揺すり、母さんや明里まで近づいてきて捲し立ててくる。


「いっいやっ……別にご飯を一緒に食べに行ったたけだよ?」


 そう言うと、三人が悲鳴をあげて騒ぐ騒ぐ。

 どうしてそこまで興奮しているのかと思ったが、冷静に考えると二人で食事など女性側からすれば一大事だ。


「皆で!? 皆で食べに行ったのお兄ちゃん!?」


「いや、二人で…、」


 それを聞くやいなや、我が実家はお祭り騒ぎになってしまった。


「絶対に家に連れてくるのよっ! 見極めてやるっ!」


「そうだねっ! 性格とか最悪だったら追い出してやろーよ!」


「いや、追い出すだけなんて生温い。必ずそれ相応の報いを……」


 順に母さん、明里、姉さんと喋っているのだが、やはり男絡みの女ってやつは鬼と化すようだった。


 実際は愛息子、愛兄弟がとられるという危機感からくるものだった。


「べ、別にこれといってなにかあったというわけでもないし、なにもないよ?」


 あまりの三人の迫力に伊織さんだけでなく、いい印象のある他の二人の顔も浮かぶ…。


「これはこれは怪しいですね春美さんや……」


「これは少なからず気になってるはずですよ明里さん……」


 頭がおかしくなったのか、姉妹でなにやら小芝居を始めてしまった。


「さて一也。あなたは他にも少なからず好印象を持ってる女がいますね?」


 母さんまでも芝居がかったようにこちらを責めてくる。


「まぁ一也の年齢ならば三人ほど結婚しなければなりませんが、その三人に選ばれる候補者として彼女っ! 相楽伊織は候補に入っているの?!」


 最後は演技ではなく、素の感情がバシバシと伝わってきており、姉妹も演技はすでにやめてしまっている。


三人の目が真剣そのもので、これは白状するまで逃げられないことを悟った。


「まぁ確かに伊織さんにはいい印象を持ってるし、顔とかも好みだけど……それでも結婚までは考えてはないよ?」


 最後に"まだ……"という言葉は言わずに飲みこみんだ。


 実際にはもう少し色々な女性と話したりなどして、真剣に決めていきたいと思っている。


 最終的に五人の女性と結婚しなければならないし、ハーレムだろうと円満な家庭を築きたいと考えているので、そんなすぐには結論は出せないという思いだ。


「ふ〜ん……まぁいいでしょう。そういうことにしておいてあげましょう」


 なんとかこの危機を脱した……そう思っていたのだが。


「でもっ! もし誰かしら付き合いたいというのなら、必ず報告して会いに来るようにっ!」


 母さんの言葉に"はい……"というしかなかった。



「一也、お風呂はいる?」


 夕御飯を食べてから一時間ほど経った頃、母さんがお風呂の催促をしてきた。


「う〜ん一番風呂貰ってもいいの? 母さんから入ったほうがいいんじゃない?」


 ここは常日頃から忙しく働いているであろう母さんに、最高の一番風呂を譲ろうと思ったのだが…。


「いいのいいの! 今日は一也が先に入ってっ!」


「それなら一番風呂……いただきますっ!」


 ソファの横に置いてあるカバンから着替えを取り出して風呂場へと向かう。


 さすがに女家系というか、風呂場に置いてある小物やボディソープとかの類が女子っ!って感じのものだった。


 女物を使うのは男には良くないので、男物はないかなぁ〜とダメ元で探してみると、明らかに新品の俺の使っているお風呂セットが置いてあった。


「買っててくれたのか……」


 有難くそれらを使って身体を清め、肩まで湯船に使っていく。

 因みに身体を洗うときは頭から下に下がるように洗っていく。


 これは、シャンプーやコンディショナーなどを最後にやると、体にシャワーをかけるだけでは洗い落とせないらしく、体的にはあまり良くないと聞いたからだ。


 そして、湯船に浸かるときも半身浴ではなく全身使うようにしている。

 半身浴よりも全身のほうが血行がよくなり、新陳代謝が上がるからだ。


 ゆっくりと身体をマッサージしながら解していき、ゆっくりと体に染み渡らせていく。


 最後にシャワーで軽く体を洗い流してバスタオルを使おうと思ったのだが、どれを使えばいいのか分からない。


 迷った挙句に折り畳まれてあったものを使って洗濯機に入れておいた。

 もちろん脱いだ服とかはビニールに入れている。


「ふぃ〜いい湯だったぁ〜」


 半乾きの頭をガシガシしながらリビングに戻ると、三人の目線が突き刺さってくる。


「か、か、一也っ!」


 母さんが声を上擦らせながら近づいてくる。


「一也! 服を着なさいっ! 私達の前はいいけれど……よくはないけど! 他の女の前で上半身裸にパンツはまずいわっ!」


 すぐに脱衣所に戻されて服を着せられてしまった。

 パンツ一丁で風呂上がりは闊歩するスタイルの俺にとっては中々辛いもんだ……。


 シャツとハーフパンツを着てリビングに戻ると母さんしかおらず、母さんもすぐにお風呂へと向かっていった。


「部屋に戻ったのかな?」


 母さんが上がってくるまでにの30分は軽く超える暇な間、一人寂しくみんなの見ていたドラマを見ることにした。


 そして、風呂から上がってきた母さんが、逆に上半身裸で出てきたことに興奮と背徳感を覚えたのは言うまでもないだろう。

最近思うことがあります。


青春系のものとかにありがちな人を傷つけておいて、過去に理由があってやったみたい回想があるじゃないですか。


あれで主人公が許して、その主人公の周りの人たちも許したからハッピーエンド的な結末など意味がわかりません。


過程で傷つけられたモブの気持ちは?


あと、悪役に一々理由をつけるのも嫌いです。


数人ならいいのですが、出てくるたびにそれをやられると本当にラリアットしたくなります。


フリーザ様のような純粋な悪というものを登場させないと、悪の質が落ちていくと思うんですよね。


最近読んでいたなろうの小説にこの展開が多かったので噴火しました。




さて、今日は筋肉とはちょっと違う話を…。


食生活…気をつけてますか?


カロリーや栄養価を気にしない、食事を抜けばいいと思っているなどなど、多くの食の問題を抱えていますねぇ〜。


朝昼晩と3食食べるのは当たり前で、おやつの時間が重要なのを知ってる人は少ないですよね。


朝は消化によくて吸収しやすいものがいいとされ、バナナやヨーグルトなどが好まれています。


昼は好きに食べてもいいでしょう。


流石に大盛りペヤングとかはなしの方向で話はしていますがね。


とりあえず普通の昼食の範囲で食べます。


夜は必要な栄養を補うように…これは昼夜逆でも構いません。


ここまでは皆さんも当たり前としてわかっていることでしょう。


ならおやつには何を食べるのか…これですね。


チョコレート!


チョコレートがいいんですねぇ〜。

他にもフルーツやゼリー、ナッツ類などもいいのですが、チョコレートを私はおすすめします。


チョコレートには糖質と油脂が入ってるからだめじゃない?という考え…まぁ間違っていません。


ここで食べるチョコレートはカカオが70%以上入っているものです。


カカオはポリフェノールが含まれており、これにより新陳代謝が向上するのです。


そして、昼から夜までの時間が大きく開くときは、サンドイッチなどの間食を取ることが重要です。


時間が開くと、体はエネルギーを蓄えるために糖分、脂質を蓄えようとします。


これにより太るのです。


1日1食を多く食べる人が太るのはこのせいです。


こうして適度に食べ、軽い運動をするだけで体は最適な状態に勝手になるのです。


わざわざ食事を減らして脂肪と一緒に筋肉も落とすようなことなどはしなくてもよろしいっ!


食事は適切にしていきましょう!



追伸

いつもあとがきが長くて、一瞬本編が長くてわっほい!と感じる人にはお詫びをしておきます。


さーせぬ。


本編は基本的に4000文字程度を目指して書いています。


たまに短いときや長いときがありますが、基本はこの文字数をここらがけています。


もう少し長いほうがいいのならもう少し長くてもいいですよ?

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