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 流石は渋谷……人の多さは尋常ではなかった。


 ぞろぞろと人が流れており、絶え間ない美女たちの行進に目移りしてきまう。


 しかし、渋谷に下り立ってからというもの、左右後ろをマイファミリーに抑えられており、女なんて近づけさせないとばかりにガードしていた。


「とりあえず109から行こう!」


 右腕を引っ張られて歩くこと数分、向こうでも中々入ることのなかった女の城へとたどり着いた。


 母さんのファッションは大人の女性ど真ん中で、姉さんは少しかっこいい系のファッション、明里は清純を絵に描いたようなファッションをしている。


「バンヤードストームにほしい服があるんだよねぇ」


 姉さんはバンヤードストームのある階層を調べエレベーターに乗り込む。


「バンヤードストームなんて聞いたことないなぁ」


「そりゃ〜女のブランドだしね。知ってたら驚くくらいだよ」

 

 中々女性のファッションブランドなんて知る機会はない。

 それこそ彼女と一緒に買い物デートでもしない限り。



 しかし、先程から時折エレベーターが途中の階で止まるのだが、扉が開くたびに向こう側の女性が驚いて固まり、その度姉さんが扉を閉めるというのが繰り返されている。


 姉さん曰く、"男の乗るエレベーターに乗り込むのはそれだけで痴女扱いされかねないのよ……"とのことだった。


 世知辛い世の中だ。


 目的の階に着くと姉さんはスタスタと手を引いて歩いていき、バンヤードストームへと到着した。


「これこれっ! これどうかな?」


 姉さんが取ってきたのはミルク色のバルキーオフショルニットというやつで、肩が露出していて肩口から胸の辺りまで折り返されているようになっているやつだった。


「大人な女性も意識していこうかと思っててさ」


 恥ずかしそうに頬をかく姉さんはとても可愛らしかったが、チラリと見えた値札からとてもポンッと買えるものではなかった。


「絶対似合うと思うけど、試着してからのほうがいいんじゃない?」


 そう言うと、姉さんは試着室へと走っていった。


「母さんと明里もなにか買わないの?」


 手持ち無沙汰になったので、とりあえずなにか聞いてみた。


「私は下の階を見たいかなっ!」


「そうねぇ……私が着るような服はここにはないから、お姉ちゃん達が終わったら行ってもいいかしら?」


 二人ともやはり服を買うようだ。


 もちろんほしい服はないのだが、一也に選んで貰えるとなればほしい服を探すというもんだ。


 試着の終った姉さんが試着室から出てきたのだが、正直言って今のファッションよりも好みだった。


 落ち着いたセクシーな大人の女性と言った感じで、グラマラスな姉さんにはピッタリと言ってもいいくらいだった。


「ど、どうかな?」


「さ、最高っす……。正直、今のほうが姉さんに似合ってる気がするよ」


 姉さんが恥ずかしそうに感想を求めてくるが、どこからどう見ても似合わない要素はなく、素材が良すぎてどう料理しても美味しくなってしまう感じだ。


「そっかっ! それじゃ買ってこよっ!」


 再び試着室へと入り着替え始める。


「正直、お姉ちゃんはなに着ても似合うんだよね〜」


 明里がしみじみと言うが、そのなにかを見た過ぎてそわそわしてしまう。


「おまたせぇ〜。それじゃ買ってくるよ」


 そう言ってレジへと向かおうとする姉さんを母さんが止めた。


「今日は私が買ってあげるわよ」


「いいの!?」


 母さんは姉さんから服を貰うと、レジで会計をパッパと済ませてきた。


「さっ! 次は明里の服を見に行きましょっ!」


 服の入った袋を姉さんに渡してエレベーターへと歩き始めた。

 姉さんは大事そうに袋を抱え、ちょこちょこと後ろからついてくる。


かわいいっ!



 今度はエレベーター係りは明里が受け持ち、明里が着るような服を売るブランドがある階へと降りた。


 そこはまさに澄みきった空に草原というシチュエーションが似合うような服が多く取り揃えられていた。


 明里は店に入っては物色するというのを繰り返し、う〜んう〜んと悩んでいた。


 その間、姉さんや母さんは服を体に当ててみて、違うよなぁ〜やら似合わないよなぁ〜などと呟き合っていた。


 もちろん俺は明里にこれを着せたら可愛いな……やら、姉さんや母さんもこれはいいんじゃないか?など、妄想に花を咲かせていた。


「お兄ちゃん……これどう?」


 明里がもってきたのは白の雪のようなポンチョで、秋冬先取り商品だった。


「それ以外にないってくらい似合ってるよ!」


「ほんとっ!? じゃあこれにしよっ!」


 ポンチョに決めた明里に、再び母さんが服を貰って会計を済ませる。


「さて、最後は母さんの分だねっ! どこいく?」


「ここからすぐのところにある23区に行ってもいいかしら?」


 23区は流石に聞いたことがある。


 そこそこするお値段で大人な服を取り揃えているところだったはずだ。


「それじゃ行こっか」


 母さんの後を着いていき、109から出て歩くこと十数分……モダンな店構えの23区に到着した。


 店員さんですら気品を感じるこの店では、流石に静かに母さんが服を選ぶのを見ていることしかできなかった。


「う〜ん……こっちとこっちならどっちかしら」


 母さんが右手に持つのはショートコート、左手に持つのはロングコートだ。


 今の服装などから考えて、ショートコートのほうがいいと伝えると、すぐにロングコートを戻し物色を始める。


 それを繰り返すこと9回……最初に悩んだのとは別のショートコートに落ち着いた。


 もちろんチョイスは俺なのだ。


 値段を見たときに顎が外れるかと思ったのだが、母さんはそんなことを全く気にもせずに会計を済ませていた。


 お値段は56232円也……。


 姉さんと明里の買った服をを合わせて2倍した値段位だ……流石は会社役員か。


「これで秋が楽しみになったわ!」


 ニッコニコの母さんを見て、やっぱり家族は大事にするものだと実感した。


「それじゃ夕飯でも食べに行きましょうっ!」


 "何が食べたい?"と言って振り返る母さんは、今までに見たことがないくらいに幸せそうだった。


家族回はまだまだ続くんじゃ〜…。


私も家族ラブなので、家族からの連絡には必ず返信します。


先日、友人の姉が交通事故で亡くなったのですが、身内が急にいなくなることだって珍しくはないんです。


皆さんも家族を大切にしましょう。


モチベ維持、執筆速度とかの関係から3日に1回ペースだけど、休日はなんだりすると崩れるよねぇ〜。



さて、筋肉。


語ってもよいですかな?


スクワット…。


筋トレの王様とも呼ばれるスクワットは足腰を満遍なく鍛えることが出来るんですなぁ〜。


スクワットにも色々なやり方がありましてな…一般的なものからアキレス腱体操のようにするもの、腰をおろしてキープするものなど多種多様。


スクワットは速くやる人も多いようですが、ゆっくりとやってこそなんですなぁ〜。


速くやると膝を悪くする可能性があり、大勢が悪いと腰まで痛める可能性を秘めておるんですわ…。


お手軽に出来ていいなぁ〜などと思っていると、痛い思いをする羽目になるんですな。


運動不足でないのなら、多少の無理をしたところで問題はないのですが、運動不足の人が急に何度もスクワットをするのは感心しませんなぁ〜。


筋トレ全般に言えることなのですが、筋トレは自分に合ったペース、トレーニングメニューを組む事が特に大事なんですな。


モチベーションにも関わりますし、なにより自分でメニューなどを模索することで楽しくなるはず…。


さぁ…スクワットを始めなさい。


貴方の輝かしい未来はスクワットから始まりますぞ。




メイチェン風あとがきでした。



追伸

私は完全に自分のためだけに妄想小説を一本だけ非公開にしてかいています。


この小説も妄想なんですけどね…。


で、VRMMOジャンルのやつを書いているのですが、自分でスキルとか考えるの楽しいですね!


さらに追伸

私は主人公視点以外の視点からの描写などをあまり書きません。

自分で想像してわくわくしてもらいたいというのもありますが、私自身が複数のキャラクターに深く入り込めないからです。


小説などを書いたり読んだりするときは、その主人公に入り込んで書き、読みます。


なので、他の視点を書くと薄くなりそうという懸念もあります。


他視点はあまり期待しないでくだせぇ。

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