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プロローグ
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"光"。
それは眩く輝かしくて、希望を感じさせるもの。
辺りは照らされ大事な家族が、かけがえない友人が、隣にいると確認できる。
"黒"。
それは暗く何もかも染め、絶望を感じさせるもの。
見渡そうと黒、黒、黒。
壊して消して、残るものは自分のみ。
ではこの対照の存在が混じり合う時、一体どのようなものになるのだろう。
ネットで詮索したところで、インチキ情報しか検索できず結局答えは解らない。
まさに、永遠の謎。———"そのはずだった"。
しかし、彼等は知っていた。産まれたばかりの赤ん坊を除いてしまえば、知らない者はいなかった。
ある人は瞳を潤ませ、ある人は怒りにも似た鋭い目付きで、震える声を揃わせる。
『黒と光で悪魔が生まれる』と———……
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