魔法少女騎士団 序章
1435年、ジャンヌ・ダルクが魔女として処刑されたのちも英仏は今だ終わりなき戦争を行っていた。
誰もが、その戦争は終わることはないだろうと思っていたが、それは両者の思惑とは別に終焉することとなる。
エトナ火山の火口より、異形の怪物が現れ、突如人類を襲い掛かったためである。
世界各国も勿論対応するも、異形の怪物相手には歯が立たずに窮地に立たされていた・・・。
そこにある日、ぼろを纏った老女が時のフランス国王シャルル7世との謁見を求めた。
「怪物を倒せる方法があると」と告げ
老女が、憔悴しきったフランス国王と謁見すると
異形の怪物は、かつてローマ時代にも現れ人類と戦った。
だが、少女達が異形の怪物との死闘を繰り広げ、最終的にエトナ火山に封じることができた。
私は、その最後の一人であるとも、
少女たちを魔法少女として養成し、彼女たちを用いて再びエトナ火山に封印する。
勿論、国王は破顔一笑、そんなことができるはずがない。
すると老女は、すでにみなしごの少女数人を既に養成してある、もし彼女たちが魔物を追い払うことが出来たら、この話を信じてもらいたいと告げた。
もとより、異形の怪物を追い払ったことがない国王は、藁にもすがる思いでこの話を承知、偽りだった場合は老女と少女達を魔女裁判にかけるというのも忘れなかった。
一か月後フランス南部、エクサンプロヴァンス。
ここに4人に少女たちが監視役の騎士団を引き連れて立っていた。
「姉さま、本当にやるの?」
「当ったり前でしょ、お師匠様に言われたでしょ、ここで引き下がったら魔女裁判にかけられるのよ」
「それに、お師匠様には私たちを引き取ってもらった恩もあるしね」
「何でもいいさ、早くこねーかな化け物ども、体がうずいているんだよ」
「はぁ~、あんたは相変わらず喧嘩っぱやいだから」
「・・・来たわ」
異形の怪物の足音が、エクサンプロヴァンスの町を揺らしていた。
騎士団たちは既に浮足立ち、逃げ腰にもなっていた。
だが、少女達は怯むどころが
「行くわよ」
「はい!」
「へ、やっときやがったか!」
「・・・承知」
いうが早い、無口な少女が弓を構え、放つと爆発が起き化け物が倒されていった。
だが、怪物たちはそれにひずまず、彼女たちめがけ襲いかかった。
50mぐらいまで出来たところで、ほかの少女たちも
投げナイフや手投げ弾で応戦したのち、
それぞれ、槍、剣、手甲、短剣に持ち替え、怪物めがけ吶喊。
その戦いぶりは一度も勝っていない騎士団を圧倒していた、我らが倒せなかった怪物を彼女たちはいとも簡単に倒している。
40分後、最後の怪物が、槍で突き刺さって消滅した後
「勝ちましたわ、お姉さま」
「まあ、私たちからすれば当たり前ね」
「けっ、こんなもんかよ、つまんーね」
「・・・」
この戦いの報告は、直ちにフランス王国に持ち込まれ、パリは歓喜に満ちることになる。
そして、彼女たちは救国の英雄として祭り上げられ、フランスは老女の提案に従い、魔法少女を育成する機関そして、彼女たちを中心とした騎士団を創設、異形の怪物に対する反撃の体制を調えていくのある・・・。
エトナ火山に封印するその日まで




