〔E⇒F:Mission 21〕最前線戦闘哨戒 1/2
―TST:PM12:45 台湾海峡 台南市-高雄市境界最前線より西12海里地点
上空15,000ft『閃龍隊』【戦闘哨戒中】―
「……レーダーには何も無し……、か」
私は機内に備えられたディスプレイの一つに表示されているレーダー画面を見てそういった。
それにはなんら反応はない。我々の部隊の反応以外は同じく少数の味方のものばかり。
……まあ、もし来るならと覚悟はしていたが、やっぱり何もこないか。
向こうも向こうで例の核事情に関して慎重になってるはずだ。そう頻繁にはだしてこんか。
《まもなく哨戒域の哨戒を終了します。こちらには何も反応はありません》
僚機からの報告だ。
どうやら向こうでも同じようだな。レーダーには何もないか。
……というか、最前線を観測するくらいなら別に“黄竜”とかの早期警戒機に任せればいいのだが、どうやらそれは数が足りない上今は南方に出向いているらしい。
それに、最近この空域での敵性航空機の活動が活発になっているようで、その抑止の意味も含めているようだ。敵も、この隙に少しでも情報を集めようと躍起になっているようだな。
《……隊長、……隊長?》
「え? ……ああ、す、すまん。報告、了解した」
《……どうしたんです? さっきから変ですぜ?》
「ああ……、すまんな。少々寝不足なだけだ」
……もちろん、うそであるが。
《ほう、日本人並みに時間に正確な隊長が珍しい》
「昨日は少々事情がな……」
《ふ~ん……》
……と、その僚機は何かを察したようにそれ以上の質問はしなかった。
一応、向こうも知っているはずだ。
私も、ブリーフィングのときに例の核事情を話はした。
彼らは案外想定内というか、「あ~やっぱりか」という感じで簡単に納得していた。
まあ、ショックが少なかったのは別にいい。それはそれで今後の活動にも支障が少なくてすむ。
だが、それでも彼らとしては複雑な心境であろう。表には出さないが、私や、基地で私の元にきた二番機の彼のような気持ちを抱いているに違いない。
まあ、とはいえ今は任務だ。そっちはまた後に考えるとしよう。
「……とにかく、近海に反応はないのだな?」
《ありません。敵の反応は先ほどからこれっぽっちも》
「そうか……、わかった」
もう哨戒域限界だ。これ以上は下手に向こうに進むことは出来ない。
……海岸沿いを哨戒してみたが、収穫は無しか。
活発化している、とはいっていたものの、今回ははずれか。
この向かって左には台湾の陸地が見える。
そこはすでに最前線のはずだが……。
「(……全然、動かないよな)」
今のこの状況で動くわけがないしな。
戦線が膠着状態……。これが一週間も続くのか。あんな、忌々しい核のせいで。
まったく……、一時的にとはいえ戦わずに済んでいることに“安堵感”を感じてしまうあたり、自分もこの戦争に嫌気が差してしまったのかもしれない。
軍人とはいえ、戦争が嫌になるというのは人間として当然の感性ではあるが、それでも、これほど“もう早く終われ”と思ったのは初めてだった。
初期こそ母国のためにと思ってはいたが、それが時間が経てばどうだ。結局はこうなってしまうのか。
……昔から変わらん。まだ第一次大戦とかの騎士道精神があった時代の戦争のほうがまだ平和だったに違いない。
今は戦争ではない。戦争という名を借りた“身勝手な殺戮”だ。
……もう、さっさと終わらせたい。
そして、母国に帰りたい。
まったくもって、軍人として情けないことを言うと思われるだろう。
別にかまわない。否定もしないし、その言葉は身を持って受ける。
……だが、これが私の本心だ。
「(……と、今は哨戒中だ)」
いかんな。戦闘飛行中に余計なことを考えるなど、私もすっかりボケてしまったか。まだまだ若い方だと思っていたが。
……とにかく、哨戒はこれで終了だ。
何も反応はない。結局、何の収穫も無しだ。さっさと帰ろう。憂鬱もあまり長引かせたくない。
「各機、哨戒は終了だ。基地に帰頭する」
私は指示を出す。
とりあえず、予定では後々他の部隊が来る予定だ。
後はそっちに任せることにする。我々はもうさっさと帰ろう。
《了解。基地に……、ん?》
と、僚機の返答がきたときである。
「? どうした?」
僚機の者がその返答を途中で止める。
それ以上はなさなくなったのをみて私は思わず聞いたが、その真相はすぐに判明することになる。
《いえ……、今さらながらレーダーに反応が》
「なに?」
と、そのときである。
少し遅れてではあるが、こっちのレーダーにも反応が出た。
IFFには応答がない。
味方ではない。敵のものだ。
チッ、最後の最後に送れて出張ってきやがったか。出てくるなら最初からでてこいと。
「敵の詳細を確認しろ。日本か台湾か、どっちかに絞られるのは間違いないはずだ」
《了解。敵の情報を確認》
指示を出しつつ私もレーダーで確認。
タッチパネル式になったモニターを何回かタップし、その詳細をさらに詳しくあさる。
機種はすぐに判明した。
『F-15MJ』
日本で運用されているF-15Jを、さらに近代化改修させ高性能改造を施した最新型のF-15MJだ。
真正面。V字編隊を組んで、そのままこっちに向かってきている。
距離はすでに50海里をきろうとしている。すでに中距離ミサイルの射程内にだ。
だが撃ってこないということは、最後の最後まで撃つのをためらっているのか?
真意はわからんが、まさか向こうが戦闘空中哨戒で中距離ミサイルをもっていないはずがないだろう。
それが6機いる。まっすぐ向かってきていた。
おそらく向こうも空中哨戒だろうが、しかしこのままでは戦闘になるが……。
「(……おそらく撃ってはくる)」
向こうとてこれ以上の飛行は勘弁なはずだ。
それに、自衛のためというのもある。これに関しては文句は言えないから今すぐ撃たれても何の言い返しもできない。
そして向こうも、我々を見つけている。
だが、今すぐ離脱すればまだ向こうにも戦闘の意思はないことを伝えることができるかもしれない。
今さら遅い気がするが、即行で反転するか。
「各機反転しろ。すぐにこの空域を離脱……」
……だが、気づくのが遅かった。
「……ッ!」
アラートがコックピットに鳴り響いた。
ミサイル。まずい、すでにロックされていたか!
やはり撃ってきたか。自衛のためだ。仕方がないだろう。
だが、先手を打たれてしまってはまずい。これも一応撃たれるまで撃つなという上からのお達しだから仕方ないが、空中戦ではこれは一番厄介なのだ。
「クソッ! 先を越された!」
敵が撃ったのは明らかに中距離ミサイル。
距離は50海里ジャスト。すでに日本が持っている中距離ミサイルすべての射程に収まっているし、間違いなくそうだろう。
6機から放たれたの中距離ミサイルは24発。奴ら、一気に決めようという魂胆か。
だが、彼らが出向いているということはAWACSがいないということか? 確か、日本の中距離ミサイルは最大射程で撃つときは……、
……ッ! そうだ!
「各機、R-77全弾発射! データリンクで目標配分済ませたやつから即行で撃て!」
《ッ!? い、今ミサイルが来ているこんなときに!?》
「安心しろ。向こうのミサイルは最大射程で撃つときの誘導は完全な撃ちっぱなしじゃない。必ずAWACSが必要になる。でも彼らが出向いているということは少なくともそいつはいない。AWACSいるなら彼らが出向く必要はないからな!」
《ッ! そうか、ここで攻撃を仕掛けてそっちに回避に専念させれば!》
「そうだ! 無理に当てる必要はない! 今すぐ撃て! 準備出来たやつから撃って回避機動に入れ!」
《了解! R-77、準備出来次第発射!》
いくら日本人とて、あんな貴重な戦闘機をむやみやたらに失うようなことはしないはずだ。予算が我が国みたいに大量にないはずだし、それであっても日本のF-15は貴重だ。ましてや、最新型のMJならな。
だったら、時たま我が国みたいな国がする捨て身などする勇気はないはずだ。必ず保身の行動にでる。
それでいい。結局は、それによる回避に専念させて、その中距離ミサイルの誘導性能をガクンと落とさせる。
いくら日本のとはいえ、さすがに誘導性能の極低下は避けられないはずだ。
あくまで向こうに回避を専念させるためだ。別にこのR-77が命中するように仕向けるわけではない。
命中などいらぬ。回避させるという判断をさせればこっちのものだ。
準備はすぐに完了する。
R-77中距離ミサイル4発。全部放ってやる。
どうせ中距離戦など様々な状況からかんがみてこれっきりだ。後々離脱するにしても邪魔でしょうがない。
なら、いっそのこと全部撃ってやる。
目標、ロック完了。
目標は先頭の隊長機と思われる1機の向かって右手後方にいるF-15MJ。
動き的におそらく2番機だろう。この年まで経験積むと大体わかる。
中距離ミサイルが迫っている。
時間がない。さっさと放たねば。
「閃龍01、FOX3!」
操縦桿に付属しているミサイル発射ボタンを押し、すぐに4発全弾のR-77を放つ。
ほかの僚機からも、R-77を全弾放たれるのが確認できた。
これでこっちからも6機分、4発ずつの計24発のR-77が敵航空部隊に向け飛んでいった。
途中で、両軍の中距離ミサイルが交差することになろう。想像したらなんともすごいというか、変な言い方になるが“かっこいい”光景ではあるな。
だが、余計なこと考えている暇はない。
すぐに次の行動に出た。
「各機! ミサイルは撃ったな!? では……」
「すぐに次の行動に移れ! 何としてもこのミサイルを回避しろ!」
私はそう指示するとともに、機体を増速させつつ回避に移った。
―『閃龍隊』より12時方向真正面 北北西50海里地点同高度 『IJYA隊』―
「なッ!? あ、あいつら撃って来た!?」
僕は向こうの予想外の行動に驚いた。
戦闘哨戒中。早期警戒機が飛んでるとはいえ、この空域での敵味方の航空戦力が活発化していることを受け、さすがにそちらは早期警戒機だけではどうにも出来ないとふんで、そんでそれによる両軍の航空戦の勢力的均衡を保つためにこうやって派遣されたのが僕達だ。
いきなり敵戦闘機が現れたので僕たちは少しあわてた
敵は最新のSu-35。それが6機。
最初見たときこれ攻撃するかどうか迷った。
あくまでこっちは戦闘哨戒で、むやみやたらに攻撃するのは得策ではなかった。
でも、こっちが見つけたということは向こうも見つけたはず。
だとしたら、最悪先手を打たれる可能性もある。
だから、仕方なく自衛的な意味も含めて、現場判断を任されている隊長の決断で、一気にAAM-4Cはなって時間を稼ぎつつさっさと離脱しようとした。
別に敵地に進攻したわけでもないからこれに関しては文句言われないしね。
だから、僕達もそれに従いもっていたAAM-4Cを4発全部放った。
計24発。これをされたら向こうとて攻撃どころではなくなるはずだ。
本当はAWACSさえいれば完全な最大射程からの撃ちっ放しが可能だから、撃った後すぐに逃げることができるのだが、残念ながらそのAWACSのE-767“アマテラス”は燃料補給のため一時離脱し今はほかの代替機の到着待ち。今ここいらにいるのは、空軍がつい最近導入を始めた最新型のE-2早期警戒機であるE-2D“ホークアイ”だけで、そちらには残念ながらそのAAM-4Cの誘導委託をさせる機能がまだ実装されていない。
だから、仕方なく撃ちっ放しではなく、ある程度まで誘導したら後はミサイルが勝手に自立的に誘導してくれるLOALモードに設定して放った。
ある程度はここに留まることになるけど、まあどっちにしろ向こうは逃げるのに必死になるから攻撃どころでないとふんだ。
これを判断した隊長をはじめ、ここにいるものは全員そうだった。
だけど、向こうはこっちの予想に反して撃たれたと思ったら即行で撃ち返してきた。
しかも、中距離ミサイルのR-77。6機から4発で、こっちと同じ24発。
……まずい、これは本格的にマズイ。
はよよけな。避けなアカン。
《クソッ! 奴らマジかよ!? 各機、回避だ! ブレイクブレイク!》
向かって右手前にいる隊長がすぐに増速しつつハーフロールで回避に入った。
僕達も隊長に言われるまでもなく即行で回避機動に入る。
幸い誘導性能は少し低めだ。向こうも回避に入ってるから撃ちっ放ししても誘導性能が……、あ!
「(そうか……、向こうもこれが狙いか!)」
こっちに回避機動をさせる状況を無理やる作ることによって、こっちが撃ったAAM-4Cの誘導性能を格段に落とす。
こっちがAWACSもってないことを知ってるんだ。そして、こっちがもってるAAM-4C、いや、“中距離ミサイルの”誘導性能をしっかり把握してやがる。
LOALモードとはいえ、その中間誘導がしっかりされていないと目標まで近づけないから命中率や、その誘導性能の極低下は避けられない。
向こうはそれを全部知っていた。
だから、こっちに対して捨て身で撃ったんだ。
向こうとて、自分達で回避しているから向こうが撃ったミサイルの誘導性能は下がる。
でも、最初っからむやみに当てる気はない。あくまでこっちに回避させれば良い。
でも、かといってこっちも回避全然しなかったらさすがにあたる。いくらなんでもそれはミサイルにとっては静止目標に当てることくらい容易だ。だから、回避する必要がある。
そして、こっちの撃ったミサイルの誘導性能極低下を使って回避を……。
……奴らめ、考えるな。策士か?
その間にも、敵の中距離ミサイルは迫る。
弾種はこっちで独自で特定した。本当はAWACSがいたら即行でわかるんだけど、まあ時間がかかるとはいえこっちでも出来ないことはない。時間はかかるけど。
弾種はどうやら思ったとおり中距離ミサイル。中国で主力のR-77だ。
だが、やっぱり誘導性能は低い。この急激な回避機動状態でもこっちを捉え切れてない。
ほんとはこれでも余裕で捉えるのがミサイルだ。だからチャフとかフレアをもってる。
……こっちも生存の可能性は高いが、向こうも生存する可能性が高くなる。
しかも、こっちは機体を予算の面であんまり消耗したくない関係で保身に回らざるをえない。
……先の先まで考えてるぞ向こうの奴ら。相当頭が回るやつだなあの部隊の隊長さんは。
《各機、そのまあまハイGターンしまくれ! 向こうの誘導性能は低くなっている! そのままミサイルを置いてけぼりにしろ!》
隊長が無線で叫ぶ。
R-77は確かに最新鋭だけど、今このときの事情はこっちのAAM-4Cと同じ。
今は向こうのこととか関係ない。とにかく、向こうの性能も落ちてるならさっさと回避するまで。
R-77との距離が近くなる。
けたまししくアラームがなる中、ハイGターンをし続けた。
といっても、さすがに全力でずっとというわけにはいかないので、時たま機動を緩めるなどしながらとなったけど。
そのうち、視界にも入ってきた。
僕から向かって右2時方向上から、4発ほどがこっちに向かって突っ込んでくる。
だが、どれもやっぱり誘導がお粗末だ。このまま直進しても避けれる。
「(そのまま……、そのまま……、よし、ここッ!)」
タイミングを見計らって操縦桿を左に倒し、そのまま90度回転したら一気に手前に引く。同時に、スロットルもA/Bにならない程度に一気に押し上げた。
さらに、敵ミサイルがレーダーホーミングだというのを使って、大量のチャフもばら撒く。
そのまま敵ミサイルから最大限離れるような機動を取った。
そうして回避機動に入った瞬間だった。
僕を狙っていたR-77がまず1発爆発した。
敵と勘違いしてくれたに違いない。
さらに、その爆発時の熱源を受けてそのまま近くを通ったR-77が誘爆してしまった。
それが、互いのミサイルの間隔がとんでもなく近かった関係で、その誘爆がほかのR-77にも伝達されていく。
その結果、4発全弾が僕の機体に当たる前に半ば“誤爆”してしまった。
回避成功。僕は無事である。機体も、全然問題なかった。
「か、回避成功! こちらIJYA02、回避成功! 無事です!」
報告がてらの無線だったが、状況が状況だけに思わず叫んでしまった。
そのまま機体を立て直す。だが、他の僚機とも結構離れてしまった。
尤も、それは他の僚機も同じだ。全員少しばかり離ればなれな状況になる。
しかし、レーダーを見る限りは損失機はない。運よく全員無事だ。
隊長もそれを知ってはいるだろうが、確認がてら無線で叫んだ。
《全機、無事か!》
即行で僕を含めて生存の報告をする。
隊長も一瞬ホッとしたようだが、すぐにその安堵も消える。
……なぜなら、
《……まずい、敵と結構近づいてしまった。これじゃ下手すれば視界に入るぞ》
回避機動をしているうちに、いつも間にか互いに結構近づいてしまった。
ここから離脱なんてしようにも、互いに撃っちゃったんだから簡単に見逃してはくれないだろう。
おまけに、今度は運の悪いことに敵はすべて健在だった。全6機、損失は1機もない。
向こうも向こうで、しっかり回避していたか。
……もうこうなったらとことんやってやる。どうせ戻れないならもうやってやるよもう!
《仕方がありません。やりましょう隊長! それしかありません》
先輩もそう進言する。
同感だ。これはもう自衛権云々の権利も確立されただろう。文句は言われないよ。
……尤も、それは向こうも同じようなもんだけど。
隊長もすぐにどうして決断した。
《そうだな。仕方ない。全機、こうなったらとことんやるぞ。近接戦闘! AAM-7を準備し各機で……》
と、そのまま指示を出そうとしたときだった。
《……あー、すまない。こちらE-2“ホークアイ”。現在交戦中の敵航空部隊に関して、台湾から情報がはいった》
《はぁ!? 今このタイミングでか!?》
隊長が思わず叫ぶ。
今のこのE-2ホークアイは、近海を哨戒しつつ今は僕達の戦闘指揮をしてくれている。ただし、戦闘“支援”はできないけど。
で、向こうが言うには台湾からこの今交戦中の敵航空部隊に関する上が着たとか。でも、今そんなことどうでもいいからさっさと戦闘をさせてもらいたいんだが……。
隊長も同意見らしい。無線で怒鳴った。
《今そんな暇はない! 悪いが後にしてくれ!》
《わかってる。だが、どうも重要なものらしい》
《じゃあなんだ!? こっちは忙しいから3行、いや、1行で済ませろ!》
とうとういえるのかわからない条件を提示した隊長。
まあ、それほど急いでるんですよ。要件はさっさと済ませてくださいよ?
《わかってる。……では、単刀直入に言う。台湾からの情報筋によれば、今交戦してる敵航空部隊、中国国内屈指の……》
……で、それを受けて向こうが言ったその内容が……、
《……超エリート、かつエース部隊ということだ。台湾でも、大きな被害を受けているから要注意してくれとのことだ》
……どうやら、僕たちはどんでもない相手に出くわしてしまったみたいだった…………
※F-15MJ=イーグル=鷲=(中国語で)ジウ




