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『やまと』 ~戦乙女との現代戦争奮戦記~  作者: Sky Aviation
第7章 ~神の炎の恐怖~
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燕中佐の反感

―8月30日(日) TST:AM10:45 台湾南部屏東県 屏東空軍基地―







「司令! これはいったいどういうことです!? 核を使うなど、いったい我が国の主席は何を考えておられるのですか!?」


 私はあまりの怒りに思わず怒鳴った。


 この情報自体が発信させられたのはつい昨日の話だ。だが、我々下っ端の兵士には全然知らされない、いわば外部の情報から拒絶されたような状況にあった。

 だが、ついさっきの話、やっととある複数の兵士からの口コミなどでその情報が来ると、私はすぐにこの基地の司令に突撃して直接真意を確かめた。

 この屏東空軍基地は台湾南部の高雄市の東方に隣接する屏東県との境界線近くにあり、そこは台湾空軍がかつて使用していた空軍基地でもあったが、今は我々が使わせてもらっている。

 そこは私の部隊の後方支援基地でもあり、私の部隊は基本ここから飛び立っている。


 とにかく、私は司令にそのことを聞いた。


 中身はもちろん、“我が国政府の核による恫喝”。


 提示した条件の返答内容によっては“核攻撃も辞さない構えでいる”ということだった。


 私の怒鳴った声をじっくり聞いていた司令も、目の前の机に両肘をつき、その両手を組んであごに乗せた状態で少し瞑目する。

 私も、その間は何もせず向こうの返答を待った。


 彼がこれに関して何も知らないはずがない。この基地の司令官にして、台湾方面の空軍総司令官も兼任している彼なら、このことに関しては少なくとも何らかの真意は知っているはずだとふんで、ここに単身で怒鳴り込んできたのだ。


 少しの沈黙の時間。


 しかし、比較的すぐりその沈黙を破った。


 司令が細く目を開け、静かに言った。


「……君の言ったことはほとんどが正しい。一部訂正があるとすれば、あくまでその間は“戦線をこれ以上広げるな”というだけで、要は侵攻さえしなければ後は何をしても問題ないということだ。だが……、まあ、ほとんど事実だ。核による恫喝をしていること自体は、君のいったとおりですべて間違っていない」


「ッ……! やっぱり……」


 私は思わず目の前の司令の机においていた両手にこぶしを作って震えさせた。


 思ったとおりだった。


 我が国の政府は、とんでもない選択をしてきやがった。


 核を本気で使うつもりか? 正気の沙汰とは思えん!


「だがまあ落ち着きたまえ。何も、今すぐに使うというわけではない。それに、返答次第では核は納めるとも言っている」


「ですから、その核を恫喝でも何でも使うこと自体が問題だといっているのです! しかもその核を納める条件が何ですか! 台湾を属国に戻すことだと聞いたのですが!?」


「……そうだ。昔みたいに、台湾が我が国の属国に戻れば、我が国政府はその核を納めるといっている」


「ふざけている! 我が国政府はそんなことがしたかったのか!?」


 信じられなかった。

 ここまで戦争を推し進めてきた結果がこれか?

 核を使うなど、最初の最初にそんなの使わないといっていたのを風のうわさで聞いたが?

 あくまでうわさだから信憑性など皆無なのはわかっているが、それでも我が国の政府はそこまでオつぶれていたのか?


 ……アホとしか思えん。政治に鈍感な私でも、これはどういうことなのか、どのようなことが起こるのか位は容易に見当が付くぞ?


「政府は最初からこれが狙いだったとでも言うのか……ッ!? 奴らは何を考えてるんだ!? アホなのか!?」


「はぁ……、中佐、気持ちは一応察するが口は慎みたまえ。今ここにはいないからいいが、ここにあの政治将校がいたら君はこの場で即刻射殺されていたころだぞ?」


「こんな境遇に立たされるならむしろ死んだほうがマシだ!」


「……わかったから、とりあえず落ち着きたまえ。怒鳴ったって仕方ない」


「ッ……!」


 何もいえなかった。

 こればっかりはそのとおりだ。ここでむやみやたらに叫んでも意味はなかった。

 核の使用はもう決定付けられたのだ。もう手遅れだ。

 ……尤も、まだ間に合う時期だったとしても、こんな末端の兵士の意見など当然の如く聞き入れてくれんだろうがな。


「……しかし、司令はいいのですか? こればっかりは、我が国の面子にも反します。これで本当によろしいのですか?」


「……」


 司令はそのまままた目を閉じた。

 またもや起こる沈黙の時間。

 しかし、それは一瞬だった。

 司令の心の中でも、一応は意見はまとまっていたらしい。


 目を開け、静かに言った。


「……政治将校がいないこの場だからこそ言わせてもらうが、普通にやっていいわけなかろう。こんなことをすれば、勝敗にかかわらず我が国は国際社会から孤立して崩壊する。この核を使ったこと自体が、我が国にとっての大きな過ちであり、最大の屈辱でもある」


「だったら……ッ!」


「だが、同時に我々は軍人。上の命令には背くことは出来ない。……たとえ、自分の意見とは思いっきり違っていてもな」


「う……ッ!」


「……私も、君と同じ気持ちだ。私だって本音を言えば即効で共産党にでも電話をかけて怒鳴りつけてやりたい。だが、そんなことは許されんのだ。そんなことをすれば、私は反逆者として殺される。それが、現実であり、我が『中国人民解放軍』のやり方だ」


「……」


「……我が軍は結局は“共産党直属の私軍”なのだよ。中華人民共和国という国の“国軍”ではない。国のことより、自分達共産党のことを考える。そして、それに従うのが我々だ。……結果、こうなってしまったがな」


「……まったくもって、残念で仕方がありません……」


 この戦争を通じてもそうだ。

 結局は自分達の保身のため。我々はその道具だ。

 軍人自体政治の道具であるし、それは別になんとも思ってはいない。もとより知っていたことだ。

 だが、その結果こんなことまで任されるのは勘弁願いたい……。


 これでは、我々はまるで……、



「(……身勝手でわがままな虐殺者だ……)」



 先日の味方の損害を伴わない榴弾対地攻撃の件といい、いくらなんでもやりすぎだ。

 結局あれでは一時的にしか敵の進軍を止められなかったどころか、むしろ味方の損害がひどくてその後の進攻を抑え切れなかったではないか。

 今回も同じだ。無意味なことこの上ないどころか、むしろデメリットしかない。

 私はそんなひどい汚名を着せられたくなかった。

 もっと、中国人として、誇りある戦いをしたかった。

 戦争やるなら、もう少し節度というか、限度をわきまえて正々堂々とやるべきなのだ。


 それが……、どうしてこうなってしまったんだ?


 私が考えにふけっていると、また軽くため息をつきつつ司令は言った。


「……とにかく、君の部隊も午後からの哨戒に出てもらうからな。出撃時刻は前もって知らせていたとおりPM12:30。ここを飛び立って、最前線の戦闘哨戒だ。こっちからの最低限の戦闘は基本禁じるが、その代わり、向こうから攻撃を受けたときの正当防衛は認める。それ以外は攻撃するなとの、上からのお達しだ。いいな?」


「……はい。承知しております」


「うむ。……とにかく、我々としても君のような惜しい人材をなくしたくないし、今回の話は私と君だけの内密ということにする。私とてこの会話は政治将校むこうに知られたくないのでな。君も周りにはいうなよ?」


「……もとよりそのつもりです」


 そんなの自分から自重してやる。私とてまだ死にたくはない。


「……とにかく、そういうことだ。もう行きたまえ。そろそろ準備があるだろう」


「はい。……では、失礼しました」


「うむ。哨戒の任をしっかり果たすように」


「ハッ。必ず」


 そういって私は部屋を出た。

 司令室の扉が閉まると同時に、司令は「う~む……」とうなる。


「……とはいえ、彼のいうとおりだ。ここ最近で、我が国は変わってしまった。いや、元からこうだが、さらにひどくなった。……いったい、」





「共産党は、何を狙っている……?」














「……」


 私は部屋を出た後、無言のまま兵たちが集まる。休憩所に向かった。

 そこで一応飲み物でも自販機で買って、まずは一息つきたかった。


「……はぁ」


 だが、私の憂鬱の念は癒えない。


 我が国は犯してはならない過ちを犯そうとしている。

 そのリスクを承知でないほど共産党も馬鹿ではないだろう。こんな私だって考えうることができるほどだ。政治家である彼らが承知でないわけではないはずだ。


 となると、彼らはこれを承知でやることになるのだろうか。


 やはり正気とは思えない。こんな状況で核を使うなど、言語道断もいいところだ。


 ……いったい、何が狙いだ? 本当に台湾を落としたいだけなのか?


 それが理由なら、もっと他に方法などいくらでもあったはずだ。暗殺者まわして首相を撃ち殺して政治的混乱を起こしたときに恫喝してもいい。

 なんなら潜水艦忍び込ませて、首都を軽く攻撃して後々恫喝でもいい。


 ……少々残忍だが、核を使うよりは幾分もマシなはずだ。


 それも、今回ばかりは全世界規模。どこもかしこも戦線が止まっている。


 ……いったい、何を狙っている? 核を使ってまで得る利益とは?

 政治家でないからわからない。だが、これには不可解な点が多すぎる。


「……意味がわからない」


 そして、わけがわからない。


 そう考えているうちにとりあえず休憩所に付いた。

 そこには出撃待機をして暇をもてあましている兵士達が各々好きな時間をすごしており、にわかににぎわっている。

 核のことなど彼等の頭には毛頭ない。各自の自由時間だ。

 ほとんどはそんなこと知らされていないんだろう。我々に知られてはいささかまずい内容であることには間違いない。


 そんな中、私は憂鬱な表情でいる。


 というか、心境自体も憂鬱だ。


 これほど、思い悩んだものはない。


 私は自販機で適当に飲み物を買う。

 ぶっちゃけ何でもよかったが、とりあえずリンゴジュースでも飲むことにしよう。

 この自販機の中身は台湾のものだが、ここを占拠したときから使われなくなっていた。

 なので、申し訳ないが補給物資よろしく食料として使わせてもらっている。

 もちろん、金は払う。略奪というのはあまりすかないのでな。

 ……尤も、そんな私は周りからは不思議な目でみられているが。


「……ん?」


 ふと、ラベルの製造元が視界に入る。


 ……製造元:日本青森。


「……確か、例のリンゴの名産国だったか?」


 リンゴ自体あんまり食べたことはないが、それはすべて中国産。

 しかも、甘味が薄い。おまけに、使用している農薬の関係か、最近はその安全性に疑いをかける目もある。


 だが、日本のリンゴは食べたことない。

 しかも、名産国のジュースなど見たことすらなかった。

 まあ、高い安全性を売りにしている日本産だ。少なくとも我が国のものよりは安心はできるだろう。


 ペットボトルのキャップをあける。

 このペットボトルのキャップは完全にペットボトル本体から基地はなされるタイプではなく、一部が本体とくっついて離れないような仕様になっているようだ。

 そのキャップは、本体についている小さな固定器具で固定すると、キャップを動かすことなくそのまま飲める。

 ……ペットボトル一つをとっても、結構便利な時代になったものだ。これなら、キャップと別々にゴミに捨てなくても一個にまとめれるから問題ない。キャップだけないとかそういうのにも陥らないから便利だ。

 世の中便利になったものである。そんなことを考えつつ、私は中身を口に注いだ。


 少々一気飲み気味である。


「……ほう、以外にうまい」


 名産国だけあるか。

 甘味が全然違う。これぞ、果物の味だ。

 ……果汁100%と書いてある。たぶん、リンゴから搾り取りまくったか。

 中々美味ではないか。今度向こうのリンゴそのものも食してみたいものだ。


 ……すると、


「あ、隊長、こんなところにおりましたか」


「? ……ああ、君か」


 そこにでてきたのは私の部下だ。

 一応、我が隊でも二番機を勤めるほどの秀才。腕も確かで、若いながらその実力は遺憾なく発揮されている。

 彼の私に対する尊敬の念は大きいようで、私のいわば秘書のような役割を“勝手に”担ってくれている。


 ……あまり気を使わなくても自分でできることはしてしまうのだがな。まあ、そんなことは間違っても口には出さない。あくまで向こうは好意でやっているし、その気持ち自体は受け取っておいて損は全然ないだろう。


「そろそろブリーフィングの時間です。ブリーフィングルームのほうへ」


「うむ。……そういえば、今回は私が直々に作戦説明することになるのか」


「はい。今回の戦闘哨戒で出るのは我が隊だけです。他はほかで各々の任務の下各個でのブリーフィングとなっています」


「ん、そうだったな」


 とはいっても、私からいうことなんてただ単に今回の哨戒エリアと予想されるケースを知らせるくらいしかないんだがな。

 一応、戦闘自体は起こるだろう。向こうから打たれない限りとは言っても、向こうとてこの核云々のことが知らされているかどうかはわからない。

 もし知らされていなかったら、こっちを確認した瞬間先制的自衛の意味も含めて攻撃を仕掛けてくるに違いない。

 ……まあ、仮に知らされていても結局同じ理由で攻撃してくるだろうが。

 その場合はまああくまで戦線に影響しない程度の者になるし、仮に戦闘になっても問題視はされないだろう。

 そこを突いてくるかもしれない。そうなれば、我々も相手しないといけなくなる。


 覚悟はしておかねばならんだろう。なに、何が来ても落とす。


 やられたらやり返す。日本で昔流行ったドラマ曰く「倍返し」というやつだ。


「全員いるな?」


「はい。すでに集まっています。……しかし、隊長も人が悪い。まだ出撃までに1時間以上の猶予があるというのに今からブリーフィングとは」


「あの部屋他も使うからな。早いうちにやってしまいたいだけだ」


「はは……、そりゃどうも」


 というか、ここに部隊を置きすぎたこともあるが、そもそもこの基地がブリーフィングに使えそうな部屋がなさ過ぎるのだ。

 だからこうやって使いまわししなければならなくなる。……さすがに、他の部屋とは呼べないところでブリーフィングは出来んしな。何が他の部屋とは呼べないところなのかは、各々の想像に任せることにする。全部あげたらきりがないのでな。


「……あの」


「? どうした?」


「いえ……、表情暗いなと」


「え?」


 ……と、周りにもわかってしまうほど深刻な顔をしてしまったか。

 いかんな。あんまりこういう心境的な面は表には出さない性分なのだが、こうも簡単に読み取られるとは。

 ……よほど、自分の中でもショックを受けすぎていたに違いない。

 まだ彼はこの核のことを知らないだろう。それを知らせるべきかそうでないべきか……、非情に悩むところだ。


「……もしかして、核のことですか?」


「ッ!」


 ……と思っていたが、どうやらもうすでに知っているらしい。


 こっちの苦悩は杞憂に終わったか。まあ、それならそれでもかまわない。


「……知っているのか?」


「一応は。あくまでうわさではありますが、どうやら核を使った恫喝を……」


「……今さっき、司令にも真意を確かめてきた。どうやら事実らしい。今戦線が止まっているのも、それが原因だ」


「やっぱり……。他の奴らも、なにやらそんなことが起きてるらしいことを悟っています」


「そうか……」


 やはり、人間のうわさというものは恐ろしいものだ。

 ネットが普及し、昔より情報統制・操作がしにくくなったとはいえ、この人間の口というのはどうしても完全には抑えられない。

 それに、一言それを発すれば瞬く間に周りに広がる。それも、限度を知らずいけるところまで無限大に。

 まさしく、ときには強い力を発揮し届く範囲まで空気を運びまくる強風のようにだ。


「……やはり、政府はやる気でしょうか」


「わからん。だが……、大きな過ちを犯そうとしているのは事実だ。それは、疑うべくもない」


「……」


 彼は軽くうつむいて表情を暗くした。

 やはり、彼にとってもショッキングな内容だったようだ。まあ、当たり前といっちゃあ当たり前だが。


「……気持ちは察する。だが我々にはどうにも出来ん。今は、上が下手な判断をしないよう祈るばかりだ」


 そういってまた右手に持っていたリンゴジュースを口に注いだ。

 すぐに中身はなくなった。もとよりさっきから一気飲みしまくった上、そもそも350mmlの小型サイズのものだったからな。

 中身が空になったペットボトルにキャップを閉め、本体を軽く絞って小さくした後近くのゴミ箱に放り投げる。

 どうやらこのペットボトル、最近普及してきた合成樹脂仕様の軽量ボトルのようだな。

 石油を使わないで生成でき、しかも小さくまとめることによってゴミの省スペース化にも繋がる、環境にやさしいペットボトルとして注目を集めている。

 おまけに強度も十分だからペットボトルとしての有用性は抜群だ。

 ちなみに、これの発祥は日本らしい。なんとなくあそこは日常用品ですごいものを軽々と作ってしまうイメージがある。


 話がずれた。とにかく、小休憩がてらにリンゴジュースを飲み終えた私はすぐに準備に取り掛かる。


「……とにかく、今は目の前に集中しよう。とりあえず、君は先に言っててくれ。私は少し今回の哨戒に関する必要な資料を持ってくる」


「ハッ。では、先に失礼して」


「うむ」


 そういうと彼はこの場を後にする。

 ブリーフィングルームに先に行ってるはずだ。


 ……はぁ、


「……あんな若造にも、こんなひどい現実を伝えねばならんとはな……」


 世の中、変わってしまったものだ。

 この手ではどうにも出来ないとはいえ、こんな現実など、私でさえ目を背きたいのに彼のような若造になど……。


 ……変わってしまったよ。


「……世の中が、思いっきり、」










「……悪い方向で……、変わってしまった」










 私は憂鬱な表情を変えないまま、資料を取りに自室に向かった…………

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